仕事はプロシージャーでしかない。
いかに効率的に破綻せず再現性高く再生産できるか。

僕は、大学を卒業して就職したときから、仕事には生きていない。

「一番難しいことを一番最初にやるんだ!」

最初に就職した会社が、そもそもそういう理念の会社だった。


『浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり
浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり』
(「法華秀句」最澄)


仕事は生活の糧でもあるけれど、閃きを得る場所であり、
新たな価値を創り出す場所でもある。
 

 

2月から、この18、9年、特にこの8、9年、
取り組んできた仕事、学んできたことを知識再構築することに取り組んでいる。

僕が、何をやろうとしているのかというと、
単に知識・技術を維持するためではなく、
いままで獲得してきた知識・技術・経験の上から、
より本質的な閃きを得ようとしているのだ。

いくつも、ヒントを得た。
今日も、プロシージャ―では得られない本質的なことを得た。


ここから何が得られ、何を創り出すことができるのか。
それは誰にも分からないし、それが目的だともいえない。

毎日、苦しみもがきながらも、この一つ一つが僕の喜びなのだから。

何かを目的にするところから何が生まれるだろうか。
何かを目的にした時点で、思考は限定され、
創造とは無縁の ”あらかじめ失われた” この世界へ戻ってしまう。

 

何がどうだからこうだ、という、
秩序と予測可能な再現性の世界から何が生み出せるだろうか。

組織、構造、論理、フレーム、、、、
面白くも何ともない、どうでもいいような秀才たちの世界。

それが閉塞した思考空間をつくりあげ、
生あるものを ”あらかじめ失われた” 何ものかにしてしまう。

”あらかじめ失われた”世界しか表現できない思考空間に問題があることに、
この現実世界の成功者である彼らは気づくことができない。
彼らは”あらかじめ失敗することのない”世界に生きているからだ。

現実世界にあるのは、
何がどうだからこうだ、というプロシージャ―でしかない。

 

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2016年の2月、米国のレーザー干渉計型重力波検出器『LIGO』が
世界で初めて重力波の観測に成功し、
大きなニュースになったことを覚えていますでしょうか。

重力波は天才物理学者アインシュタインが残した”最後の宿題”といわれており、
彼の発表した一般相対性理論に基づく予測のなかで唯一観測できず、
これまで証明されていなかったものです。

その重力波がほぼ100年の年月をかけてようやく観測されたことで、
アインシュタインの考えが正しかったことが明らかになりました。

ではアインシュタインは、今から100年も昔にどのようにして

当時では測定不能であった理論を発想することができたのでしょうか。

 

 

アルベルト・アインシュタイン

(Albert Einstein,1879年3月14日 – 1955年4月18日)は、
20世紀を代表する理論物理学者です。

彼の理論の中では特殊相対性理論と一般相対性理論が特に有名ですが、
それ以外にも光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明や

ブラウン運動の起源を説明する揺動散逸定理をはじめとする

数多くの革新的理論によって、ニュートン以来の物理学を根底から覆し、

宇宙のあり方に関する私たちの世界観を一変させました。

その卓越した業績によって20世紀最大の物理学者とも、

現代物理学の父とも呼ばれています。

では、アインシュタインはどのようにして物理学の世界を揺るがすような
革新的・革命的な理論を発想するに至ったのでしょうか。

そこには、彼の発想の源である”思考実験”というプロセスが存在します。

20世紀最大の天才の一人であるアルベルト・アインシュタインは、
私たちの常識を超えた革新的な物理理論によって、

それまでの科学の風景を一変してしまいました。

アインシュタインのもっとも素晴らしい資質のひとつは、
複雑な科学的アイデアを現実のシナリオにおきかえて概念化できるという

驚くべき能力でした。

彼はこうした概念化の作業を

”Gedankenexperiments(ゲダンケンエクスペリメント)”、
すなわち思考実験と呼んでいました。
 

 

@ 光を追いかけていると想像する

これはアインシュタインがわずか16歳のときに考え始めた思考実験です。

あなたが空間を移動する光を追いかけたらどうなるでしょうか?

もしあなたが何らかの形で光に追いつくことができれば、
空間で停止した光を観察することができるだろうと

アインシュタインは推論しました。

しかし光は空間中では停止しません。
そうでなければそれは光でなくなってしまいます。

最終的にアインシュタインは、光は遅くなったりせず、
常に光の速度で自分から離れて移動しなければならないということに気づきました。

したがって、他の何かが変化しなければなりませんでした。
そして、時間こそがそれであると考えました。

このことが特殊相対性理論の基礎となったのです。

 

 

@ 電車の中で立っているところを想像する

あなたの友人が電車の外に立っているときに、

あなたが電車の中で立っている状況を想像してみましょう。

もし雷が列車の両端に落ちた場合、

あなたの友人は同時に両方の雷が落ちるところを目にするでしょう。

しかし、電車に乗っているあなたは前に向かって移動しているので、

前方に落ちる雷により近いといえます。
その分光の移動距離が短くなるので、

あなたは先にその雷を見ることになるでしょう。

この思考実験は、移動している人と止まっている人にとって

時間の流れが同じではないことを示しています。

そしてこのことから、アインシュタインは時間と空間は相対的なものであり、
同時性は存在しないという信念を固めます。

これはアインシュタインの特殊相対理論の基礎となる考えです。

 

 

@ ロケットに乗る双子を想像する

たとえばあなたに双子のきょうだいがいて、ほぼ同時に生まれたとします。

しかし、あなたの双子が生まれた瞬間に、彼または彼女は宇宙船に乗せられて、
光速に近い速度で宇宙に打ち上げられてしまいます。

アインシュタインの特殊相対性理論によると、

あなたとあなたの双子は異なる歳のとり方をします。

光速に近づくほど時間の流れが遅くなるので、

あなたの双子はゆっくりと歳をとります。

やがて宇宙船が地球にもどり着地したとき、

あなたの双子はちょうど思春期を迎えるころで、
あなたは定年後の生活を考えている、という可能性があります。

 

 

@ 箱の中に立っていることを想像する

あなたは浮遊している箱の中に入っているとします。

箱の外で何が起こっているかを知る手段はありません。

突然床が落ち始めます。
何が起こったのでしょうか。
箱は重力によって落下していますか?
それともロープに引かれて上方向に加速していますか?

この2つの効果は同じものです。

そしてこれらが同じ効果を生むという事実から、
アインシュタインは重力と加速度の間に差はないという結論を導きました。

次に、時間と空間が絶対的ではないという先ほどの主張を思い起こしてください。

もし動きが時間と空間に影響を与え、重力と加速度は同じものであれば、
それは重力が時間と空間に影響を与えることを意味します。

重力の時空をゆがませる能力は、一般相対性理論の主要な部分です。
 

 

@ 両面コインを投げているところを想像する

アインシュタインは量子論の最大の支持者ではありませんでした。
実際には彼は常にそれを反証しようと思考実験を行っていました。
しかしそれは結果として量子論の先駆者の理論を完成に導きました。

アインシュタイン自身が”おばけのような遠隔操作”と呼んでいた思考実験は、
簡単に半分に分割できる両面のコインを持っていることを想像するところから

はじまります。

あなたはそれをトスし、どちらが上になったかを見ずに片面を友人に渡し、

反対側を自分で持ちます。

次に友人はロケットに乗って、そのまま宇宙へ飛び立ってしまいます。
そこであなたは手の中のコインを見ます・・・表です。

そしてその瞬間、その時点であなたから数十億光年離れた場所にいる

友人のコインは裏であることがわかります。

もしこれらのコインの面は不確定なままであった場合、
あなたがそれを見るまで表と裏の間で繰り返し変化していると思うならば、
コインは光速を無視してお互いに影響を与えているに違いありません。

 

【アインシュタインはいかにして相対性理論を発想したか?】 アイデア総研
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『餓鬼は恒河を火と見る、人は水と見る、天人は甘露と見る。
水は一なれども、果報に随って別々なり。
この経の文字は、盲眼の者はこれを見ず、肉眼の者は文字と見る、
二乗は虚空と見る、菩薩は無量の法門と見る』
(曽谷入道殿御返事 - 文字即仏の事)

菩薩が修行によってどういう境地に至るか。
その最後は。

「無数の如来が雨降らすように説く
深淵な教えをすべて聞くことができる。」 (華厳経)

 

 

何を見て、何を聞いて、何を知ることができるか。

創造とはイメージ(想像)。
イメージとは映像。

 

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イメージ力とは、
脳内にハッキリとした映像を浮かべる事ができる能力です。

脳内に、映像を浮かべたり、絵を描くことが出来ますか?
脳内にイメージを浮かべる事は、思考する時にとても大切です。

天才と呼ばれる数学者や物理学者は、数式を解くときに絵を描きます。
頭の中では数式が絵としてイメージされているわけです。

アインシュタインは、
「頭の中に、絵を描く事が出来なければ、考える事が出来ない」
と語ったそうです。

他にも天才と呼ばれる人達は、
何かを思い付いた時絵を描いていたそうです。

アインシュタイン以外にも、
ピタゴラス、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、
ファラデー、マックスウェル、ド・ブロイもスケッチを描いて、
頭の中のイメージを形にしていました。

TK'S BRAIN
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彼の人。


★「才能がない…」

そんなことはない。問題はそう決めつける自分の弱さです。
「誰でも、何かの天才である」という言葉がある。
音楽や文学やスポーツの天才だけが天才ではない。
人と話す天才、友だちをつくる天才、人をなごやかにする天才、看護の天才、

ジョークの天才、物を売る天才、節約の天才、時間を守る天才、忍耐の天才、

地道の天才、優しさの天才、チャレンジの天才、楽観主義の 天才、平和の天才、

人を幸福にする天才……。

「桜梅桃李」です。桜は桜、梅は梅です。自分らしく咲けばよいのです。
自分の宝石、自分の天分が必ずある。
それがわかるためには、どうすればいいか。
限界まで努力するしかない。
勉強でもスポーツでも何でも、限界まで全力疾走してはじめて、

自分の力が引き出される。

一番大切なことは、そうやって“限界まで努力する”習慣を身につけることなのです。
ある意味で、結果は大した問題ではない。
限界まで努力する習慣が身についた人は、その後、何をやっても、
その習慣を発揮して、必ず頭角を現すものです。
自分の天分も光らせることができる。

「人間は自分の夢以上にはなれない」ともいわれる。
夢は大きくていい。そのうえで、夢は夢、現実は現実です。
大きな夢を実現するためには、
現実を冷静に見つめての「死にもの狂いの努力」が必要なのは当然です。
戸田先生は「青年は、何かで第一人者になろうというだけの執念を持つことだ」

と言われた。執念です。
自分の宝石を光らせることは、生やさしい努力ではできない。
~ 「青春対話: 21世紀の主役に語る」 池田大作 

 

 

『一念に億刧の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり』
(御義口伝)


『先(まず)臨終の事を習ふて後に他事を習ふべし』
(妙法尼御前御返事)

 



ある日、ある状況で、あなたは自分の限界を感じる。
あなたが限界を感じたとき、何かが起こり、
ちょっとだけその先に行けるようになる。
あなたの力、決意、本能、
そして経験によりとても高く飛ぶことができるんだ。
~ アイルトン・セナ