思想・哲学と宗教の一番の違いは、
祈りという、人間が持つ心の力にあるのではないだろうか。


世界宗教の役割は、平和に実現にある。
社会のために何をするか―その善の競争こそ、
宗教の進むべき道である。
~ 月々日々に 池田先生の折々の言葉 2022/02/22


世界は「軍事的競争」「政治的競争」「経済的競争」の時代から
「人道的競争」の時代へと移らねばならない。
~ 牧口常三郎 初代会長

 

 

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池田大作先生の追悼行事
「対話と人間革命による平和の推進――池田大作の生涯」が20日、
ベルギーの首都ブリュッセルにある
欧州連合(EU)の欧州議会の施設内で行われた。

 

 

同議会のピナ・ピチェルノ副議長が発起人となり、

欧州仏教連盟のステファノ・ベッテラ会長、
ローマクラブのサンドリン・ディクソン=デクレーブ共同会長、
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長らが

池田先生の業績についてスピーチし、
欧州SGI(創価学会インタナショナル)とベルギーSGIの代表ら、

約130人が出席した。

 

池田先生が欧州に第一歩をしるしたのは、1961年10月。
東西両陣営の対立が激化の一途をたどり、
“分断の象徴”であるベルリンの壁が建設された直後のことだった。
 
“対話によって民衆の心を結び、恒久平和を実現する”――先生は、
この確固たる信念を胸に、20日間にわたって9カ国を歴訪。
以来、18度に及ぶ訪欧で、眼前の一人一人の心に励ましの灯をともし、
“世界平和の種”を蒔き続けた。

 

その間、歴史学者のアーノルド・J・トインビー博士や
欧州統合の父リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵、
ローマクラブの創立者アウレリオ・ペッチェイ博士ら、
欧州を代表する知性と信義の対話を展開した。
 
欧州SGIの友は、その先生の志と行動を継いで、
社会に開かれた平和・文化・教育の運動に力を注ぎ、信頼と友好の輪を広げてきた。

 

 

〈各界を代表する識者がスピーチ〉
欧州仏教連盟 ベッテラ会長
ローマクラブ ディクソン=デクレーブ共同会長
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン) パーク事務局長

 

 

追悼行事では冒頭、平和の構築に尽くした池田先生の足跡をたどる映像を視聴。

欧州SGIのスザンヌ・プリチャード共同議長が、
追悼行事の開催に感謝する池田博正SGI副会長のメッセージを紹介した後、

ピチェルノ副議長があいさつに立った。

2022年に現職に就任。
イタリア創価学会が推進する核兵器廃絶運動に深い感銘を受け、
今回の行事の開催に尽力した発起人である。
 
同副議長は、創価学会は欧州を含む192カ国・地域に

人間共和のネットワークを広げ、
SDGs(持続可能な開発目標)を力強く推し進める平和団体であると称賛した。
 
欧州仏教連盟のベッテラ会長は、開かれた対話を通して、人々の苦悩を取り除き、
心を結び付ける創価学会のコミュニティーに期待を寄せた。
 
ローマクラブのディクソン=デクレーブ共同会長は、地球規模の課題が山積し、
混迷を極める現代にあって、
“一人の変革が世界を変える”との池田博士の人間革命の哲学が、
いやまして求められていると強調。

 

有志によるバイオリン演奏に続き、
欧州青年委員会のアクペネ・ベナール共同委員長が、池田先生の平和行動に連なり、
欧州の天地を人間主義の希望の光で照らしゆく決意を披歴した。
 
「レリジョンズ・フォー・ピース・ヨーロッパ」のルイージ・デ・サルヴィア会長、
北アイルランド・アルスター大学のポーリーン・マーフィー名誉教授、
先生と対談集を発刊した天文学者のチャンドラ・ウィックラマシンゲ博士

のメッセージが紹介された後、

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のパーク事務局長が、

核兵器禁止条約の採択へ、共に手を携えてきたSGIとの歩みを振り返りつつ、

核兵器廃絶への誓いを新たにしたいと力説した。
 
欧州SGIのロバート・ハラップ共同議長は追悼行事の開催に深謝しつつ、
青少年の可能性を引き出す創価教育を世界中に展開した、
教育者としての池田先生の足跡を紹介した。 
 

聖教新聞 2024年2月22日
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