ネタ二ヤフもバイデンも、
西側諸国も、日本も、ハマスを一様にテロリストと呼ぶ。

テロリストとは何だ。

パレスチナの地は、
本当にユダヤ・キリスト・イスラムが憎しみ合う地だったのか。

誰が、憎悪の連鎖を生んだのか。

パレスチナを憎悪の連鎖の地としたのは、植民地支配の覇権国家、
イギリスの傲りから出発していると言われている。

チャーチルは、後にはナチスに立ち向かった英雄でもあるのだけれど。

その先兵となったイギリスの情報部員は、
生涯、国家の欺瞞に苦しんだと言われている。
アラビアのローレンスと呼ばれた人物だ。

 

 

ハマスはテロリストなのか。

ハマスがなぜ、イスラエルに立ち向かわなければならなかったのか。
ハマスの淵源を君は知っているか。

ガザはイスラエルが建設した、コンクリートの塀で覆われた牢獄だ。
ガザの牢獄で、彼らが何をしはじめたのかを、君は知っているか。

人類は、歴史のすべてを、
正確に理解することから出発しなければならない、と僕は思う。

ある特定の人間や思想や宗教や国家にだけ、正義があるのだろうか。


鈴木啓之 東京大学中東地域研究センター特任准教授曰く。
 

 

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2007年6月、
ハマスがガザ地区をファタハから奪取して掌握するということが起きて以降、
ハマスはガザ地区内部で政府として振る舞うということをしています。
それは、国際的またはイスラエルなどが認めない動きではあったわけですけれども、
実際に市民サービスなども含めて、
ハマスが運営する政府が担っているという状態になっています。

具体的には市役所での窓口業務など、私たちが想像するような業務ですね。
例えば市役所に相談に行くであるとか、
保健施設に健康上の話で相談に行くというときに、
ハマスの公務員、またはハマスのメンバーがいて、日常的に目にするわけです。
場合によっては、そうした人が窓口を担当してるということも当然あります。
ハマスといっても、日常生活の中でその姿を目にする存在です。

ハマスの元になった団体というのはガザ地区の「シャーティ難民キャンプ」
というビーチに面した難民キャンプのモスクで活動を開始した

福祉団体だと言われています。
当初行っていた活動は、若者に対するスポーツ教育のような場を提供すること、
そして幼稚園の運営です。これは一般的な市民団体、
または社会福祉団体が行っている活動に類するものであるといえます。

当時、ガザ地区はまだイスラエルの完全占領下にありました。
1967年の第3次中東戦争からガザ地区は

イスラエルの占領を受けていたわけですけれども、こうした占領地において、

イスラエルは市民サービスというものを提供していませんでした。
このため、基本的なサービス、教育なども含め、
いわゆる託児所のようなタイプのものであるとか、
相談所といったようなタイプのサービスというのを、
パレスチナ社会は自分たちで作り出していかなければなりませんでした。

そうした活動の中で、
日本でいうとNGOやNPOと呼ばれるようなタイプの団体がいくつも活動しています。
その中の1つがハマスに発展していく団体だったということです。
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ネタ二ヤフのプロパガンダに騙されるな。
バイデンのプロパガンダに騙されるな。

ネタ二ヤフにも、バイデンにも、パレスチナを解放する力も思想もない。
もちろんトランプのような人間の屑にあるはずもない。

 

彼らが意識しているのは国内世論だけだ。

バイデンのユダヤ一辺倒からの変化がそれを語っている。


思想は、信念にまで結晶しなければ力にはならないのだ。

 

かつて、南アフリカの人種隔離政策と対決し、
27年間、牢獄で戦い抜いたマンデラのような、
憎しみの連鎖を断ち切れる、偉大な人間が出現しなければ不可能だ。

パレスチナには、イスラムしかないわけではない。
いま、ハマスは、
イスラム聖戦、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)と協議していると伝えられる。

日本赤軍はかつて、PFLPと連帯していた。

共産主義、イスラム主義、、、

彼らの出発点が悪だとは思わない。

けれど、手段は思想の深さに由来する。
この一点が、その思想の根っこにあるものが実は何だったのかを、
表明してしまうのではないだろうか。

彼の人。


崇高な目的は、崇高な手段によらなければならない。
目的は手段を決定づける。


自らのいのちさえ投げ出しても悔いないものを彼らは抱いている。
君は、思想のためにいのちを投げ出すことが出来るだろうか。

けれど、この憎しみの連鎖を断ち切る力があるかどうかは別だ。

彼らにそれが出来るかといえば、出来ないだろう。
彼らは、彼らの依って立つ思想に縛られ過ぎている。

 

 

だから、それを圧倒する人間が必要なのだ。


僕は、毎日祈っている。

パレスチナは、あらゆる人種・民族・思想・宗教・信条・文化の違いを超えて、
世界が目指すべき、ひとつの理想の国土になるべき使命がある。

僕は、そう思っている。