県北都市対抗の試合を見たときのことを君に話した。
そのとき、君は驚いたように言った。

「どうして、どうして?
人の気持ちがわかるの?」

「人のこと、想える人なんているのかな?
一瞬は想えるけど、あたしは自分のことしか考えられない」

「自分の気持ちもわからないのに、
人の気持ちなんてわかるわけないよ。
誰でも自分が一番可愛いんだ。
人のことなんて想えないよ。
一瞬だけだよ。
ずーっと想いつづけるのは無理だよ」

と僕は言った。

 

 

あれからもうすぐ30年。

何かが得られるから生きるのだろうか。
何かが得られるから人を好きになるのだろうか。
何かが得られるから祈るのだろうか。

僕は間違っていた。

 


振り返ると いつも君が笑ってくれた
風のようにそっと

まぶしすぎて 目を閉じても浮かんでくるよ
涙に変わってく

君だけを信じて 君だけを傷つけて
僕らは いつも はるか はるか 遠い未来を
夢見てたはずさ

立ち止まると なぜか君はうつむいたまま
雨のようにそっと

変わらないよ あの日君と出会った日から
涙に変わっても

君だけをみつめて 君だけしかいなくて
僕らはいつもはるかはるか遠い未来を
夢見てたはずさ
~ TRUE LOVE  -  藤井フミヤ