1週間くらい前、
郵便受けに新聞を取りに降りたとき、
誰かが置いたエナジードリンクに書いてあった。

 

スピンサーブが打ちたいのだけれど、
まだ、基本が頭でも体でも理解できていないから、
どう打っても、トップスライスにしかならない。

「相手のコートに入れようと考えずに、
思い切って右斜め上、コートの外に払うように振り上げるんだ」

と。

 

夕べ、読み終わった本のおわりに書いてあった。

 


ラケットを背中に担ぎ、
腕を真っ直ぐ伸ばしてボールに当てる厚いグリップのサービスは、
運動が簡単ですぐにゲームで使えるものかもしれません。
しかし、このサービスを反復した先に、
サービス力向上は期待できるのでしょうか。

正しい動作の反復が安定したフォームをつくり、
経験を重ねることによって得る体力的な向上によって、
パワーアップができます。
そして、正しいフォームこそ回転量も速度もコントロールでき、
やがていくつかの球種をつくることができるのです。

テニスは考える力が必要で、考えるための時間があり、
その中で修正を繰り返すゲームです。
ですから、ボールが入った入らなかったという結果に終わらせず、
どういうボールをどのようにつくり、
それがうまくいっているかいないかを失敗しながら学習し、
修正を加え、次のプレーの精度を高めることに生かしていかなければなりません。

失敗したときにどこに戻ればいいのか、戻るべき場所を知っておかないと、
間違った場所へ向かってしまうということが出てきます。
その戻るべき場所が「基本」なのです。

基本を知っておくと、最初はそれが身についていなくても、
失敗するたび基本に戻ることを繰り返すうち、
向かうべき方向は間違っていませんから、
いずれ到達することができます。

ところが基本を知らずに、あるいは基本を間違えて理解していると、
失敗するたび戻る場所が間違っているので、
基本からはどんどん遠ざかってしまいます。
どんなに本人にやる気があっても、一生懸命取り組んだとしても、
戻る場所、向かう場所が間違っていたら、その努力は報われません。

本物を目指した方が楽しい。
テニスは生涯かけて、「上」を目指していけるスポーツだから。
~ テニス丸ごと一冊サービス - 堀内昌一