ドイツに着陸してから一ヶ月がたった。たどたどしいドイツ語も英語もなんとなくうまくなった。生活には困らない。前半は生活基盤作り。後半は語学の練習をした。途中に南ドイツへの旅行もし、これからゆっくりコーヒーを飲みながら、肩の力を抜き勉強していこうとおもう。

 さて、何を勉強するか迷っている。農業経済も勉強したいし、熱帯、国際農業という新天地を開拓したい気もする。両立は難しいし、能率が上がらない。かといって、せっかく来ても二セメスターしかここにいられないので、たくさんとりたい気もする。

 とりたい授業をまとめてみよう。

<農業経済学>

①      ミクロ、福祉経済学

②      ミクロ、福祉経済学演習

③      自然保護経済学と景観計画学

④      農業経済学ゼミ

⑤      農業英語

⑥      Kolloquium über Fragen landwirtschaftlicher Entwicklungsförderung

⑦      Ökonometrie und Agrarmarktanalyse

⑧     Agrar- und Marktpolitik

<語学>

⑨      ドイツ語

⑩      英語(TOEFL対策講座)

それに新天地の国際農業。講義なら多分誰でも取れるようなことを言っていた。講義に少しでてみよう。しかも講義は英語。

<熱帯国際農業>

必修科目

①      熱帯における収穫システム

②      熱帯畜産システム

③      農村発展の社会経済学(英語)

(ちなみにうちの大学には社会経済学がないような気がする。この学問も知らなかった……。調べると、経済現象を、社会現象との相互関連の中で研究する学問。)

選択科目

①      コミュニケーションとチェンジマネージメント

②      発展途上国における持続的資源マネージメント

③      農業発展におけるミクロ経済理論と計画方法論

④      農業生産と食糧における市場研究とマーケッティング(ドイツ語)

⑤      地域的政策と途上国地帯

⑥      農業の拡張と計画

⑦      環境経済学(ドイツ語)

⑧      世界農業市場と取引

⑨      再生産経営(リプロダクションマネージメント)

⑩      熱帯、亜熱帯についての森林、農業セミナー

⑪      熱帯、亜熱帯におけるセミナー

である。今期は二一個とるとするか……。というのは不可能らしい。ドイツの卒業資格は学部卒業で一二単位。大学院卒業で二〇単位でよい。大学前期に専門基礎過程で何単位か取り、専門課程に入ってから以上の単位をとる。日本の一二〇単位のシステムとは違う。宿題が大量にでるし、発表もしばしばしなければならず、気を抜けない。テストも口答試験と筆記試験があるらしい。二一個も一セメスターで取ると、破綻する。精神と時の部屋が必要だ(笑)。

さて、取りたいのを早く決めてドイツ語コースの予約を取りに行かなければならない。じっくり考え、無理のないような取り方をしたい。

熱帯農業コースには入れなさそうだ。というのも、このコースの対象が学部卒だからである。しかし、単位(Schein)をとることはできるはずだ。その単位をとっておけば、もう一度こちらでもし授業を受けるときなどには免状が発効できるであろう。ドイツの学生でも一学期に六単位が記録的らしいといっていた。二一個同時に取ることは諦めよう。卒論製作講座も夏学期に取れるらしいので、お預け。さて、とりたいのは……。 

● Socioeconomic of Rural Development

この授業で農村発展の方法、農業の役割、政策のすべてがカバーできる。農業経済的視点に立った熱帯農業コースの三大必修科目の一角。これは絶対にとろう。(週四こまコース)

● 農業英語

 これもとる。日本では英語で授業をやるコースは院生用しかないからである。

●   農業経済学ゼミ

●   熱帯、亜熱帯についてのゼミ

●   Kolloquium über Fragen landwirtschaftlicher Entwicklungsförderung(教授と学生の対談形式の授業)

●   ミクロ、福祉経済学演習

●   ミクロ、福祉経済学

●   環境経済学(ドイツ語)

●   Agrar- und Marktpolitik

 

 とにかくいろいろ試してみるんだな。一度いってみて、その後切ればよい。講義形式ならば退出自由だという。日本のように事前にカードを提出して出席簿を学生課が創り、次の週には学生が消えているということはなさそうだ。途中であきらめても教授に迷惑のかかることはない。試験一〇日前までに試験事務所に行き、初めて登録する形だからだ。

 しかし……、農業経済をやるか、熱帯の経済をやるのか。両方は相当つらい。農業経済は既習分野であり、やりやすいのだけれど……。

 

●   これから

 私はよく自分の将来について考える。いまだ決まっていないのが笑われそうであるが。さて、この留学でも目的意識的に取り組んでいかないとだめである。何事もそうである。熱帯経済学をここである程度やる。そして、日本でもやり、アメリカかゲッティンゲンでちゃんともう一度経済を勉強する。そして、日本に帰ってきてその知識で食べていく。そのための今回の留学と考えれば、授業選択に迷わなくてすむね。必要なものを取ればよいのだから。それと、今回の留学は研究のための留学でもなければ、卒業や単位をとるために来ているわけでもない。あまり勉強しすぎも良くないのかも。海外の大学生として勉強と大学生生活を楽しむことも大切だね。すべてはバランスである。

 その後は街に出て、Donnerというトルコ料理を食べる。非常にうまい。そして、銀行に行く。ドイツの私の講座に十分なお金が入っていないので、入れることに。Volksbankでお金を下ろし、振り込む。銀行員との会話もなれたものだ。「引き落とし」「現金で」「振込み」「預金」「銀行口座」などの銀行のキーワードさえわかれば、何とかなる。こういう生きていくうえで必要な単語は嫌でも覚えられる。生きた単語。「君の銀行口座から明日この口座に振り込まれる」という言葉、ドイツに来たばっかりだと何語だろうという感じだ。

 街に出ると非常に疲れる。外は非常に寒い。別に意識していないけど、やはり日本にいるより異文化の中にいるほうが体力、精神力を使う。すぐ休みたくなる。映画館に行きマイノリティーリポートを見ようとするが、映画券をもらったことを思い出し、今度行くことに。そして、帰る。帰り際にスーパーに寄る。ペニーというお店。そこが非常に安い!でかい。近い、種類も豊富。今度からここをメインのスーパーにしよう。ここはビバッシュも認める安い店。コショウだけ買い帰る。と、そこで中国人に会う。ガイダンスで非常に中の良かった中国人カップル。どこに住んでるの?とかいう話をして、私が

「こんなとこで会うなんて偶然(Zufall)だね」

というと、

「Zufall?なんだそれ?」

「Zufallだよ、Zufaelligだよ」

「え?」

どうやら通じない。偶然をほかの言葉で言い換えることは難しい。英語も通じないだろうし。偶然をドイツ語で表現すると、「ein Ereignis, das nicht geplant wurde(予期しない出来事)」っていうらしい。疲れて寝る。夜の八時から空手があるのに、行かず……。まずいなぁ。がんばれ暖衣飽食日本男児!ふう、卵ご飯と味噌汁を食べ、寝るとするか。今日はビバッシュと話していないなぁ……。