第206回 西郷どん~第10回感想~ | おおさんのブログ

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日々思っていることを徒然なるままに書いています。

なんやかんやと10回まで、たどり着きました。
よく自分でも続いているなと思います。

先日、世界遺産検定を受けに行ってきたのですが、西郷どん主役の鈴木亮平さんは、世界遺産検定1級を持っていらっしゃいます。1級は、全ての世界遺産が試験範囲なので、合格はほんまにすごいなと思います。

この回が放送されたのは、3月11日。東日本大震災の日でした。

篤姫が家出して、西郷どんが見つけて、海岸で語り合うシーンが印象に残りました。

篤姫さんは、生涯薩摩に帰ることはなく。でも、最後まで桜島を書いた掛け軸を手放すことはなかったそうです。

海はつながっているよ、悲しいときは我慢していいんだよと西郷どんは篤姫に対して言いましたが、あれは東日本大震災に遭われた方、大事な人を亡くされた方に向けたメッセージでもあるのかなと思いました。

今回は、幕末好きか大河ドラマ「篤姫」を観ていないと「ん?」と思うところがあったのではないかなと思います。

いきなり、幾島出てくるし、将軍家と結婚話やし。

あまり、説明がなかったですからねえ。

将軍家と結婚する意味合いは、ドラマの中で幾島さんが説明した通り、将軍の外戚となり力をもつため。平安時代の道長、平清盛みたいなもんですかね。

将軍家にも事情があって、結婚相手の将軍家定さんは正室に2度先立たれているんですよね。
当然、跡継ぎがいるはずもなく。

なので、丈夫な女性を正室に迎えたい。通例としては、正室は公家から迎えてるけど、今度は丈夫な武家出身の女性が欲しい。(結婚相手を武家にすると力を持つのを恐れたため、今までは武家と婚姻はなかった)

過去、篤姫さんより前に、武家出身の将軍正室は
2回だけ。1回目は、2代将軍秀忠の正室江。2回目は、第11代将軍家斉の正室広大院。

この広大院さんこと茂姫さんは島津の出身。斉彬さんや篤姫さんから見ると、大叔母にあたる人。
この方は、江さん以来、男子を出産しています。夭逝しますが。その辺りのことがあり、島津にいう話になるわけです。茂姫さん、薩摩にいる間は篤姫と名乗ってて、篤姫の名前はそこにあやかったわけです。

でも、建前は公家から迎えていますから、篤姫さんも、過去の2人も公家の養女として結婚してます。江さんは、微妙だけど、関白秀吉の養女ですが。

篤姫さんは、近衛家の養女です。近衛家と島津家は、鎌倉時代からつながりがあって、すごくざっくり言えば、上司部下の関係。直近では、篤姫さんの叔母さんが嫁いでいました。そこに仕えていたのが幾島さんというわけです。

幾島さんは、なかなか強烈なキャラですね。
篤姫のときは、松坂慶子さんでした。

花嫁修業のシーンは、今回はコミカルになってますが、篤姫のときはシリアスで。

それだけ、将軍家の正室は重たかったのですね。

篤姫は、結構大河ドラマの中でもはまった作品で、原作も読みましたが、原作は、もっともっとどろどろしてて、ドラマでも随分ライトにしたんだなと思いました。さすが、宮尾登美子さん原作。

篤姫さんの生涯はすごいものですが、女として幸せではなかったかもしれません。

斉彬さんは、分かってて嫁がせたでしょうね。
名君でもありますが、非業なところもあったのだろうなと思います。

まっすぐな西郷どんは、どうしますかね。