こんにちは、ガーネット整形外科です
鼻の整形後に鼻が曲がった場合の再手術
鼻の整形後に鼻が曲がって見える理由はいろいろありますが、通常は些細な理由な場合が多く、あまり目立たない場合が多いです。
しかし、たまに他の病院で鼻の整形をした後に、鼻がかなり曲がってしまって再手術をしに来院される場合は、鼻の内側の状況を確認してみることが重要です。
鼻中隔軟骨を使用して初回の鼻の手術を受けたそうで、シリコンを使わない無保形物の鼻の整形を受けたそうです。
シリコンを使わない無保形物の鼻整形の場合、鼻の対称性を本人の鼻の構造を利用して作らなければならないため、比較的難しい手術になります。
このような場合、鼻中隔の軟骨がかなり曲がっている場合が多いです。
そして鼻中隔軟骨は鼻先と鼻骨の間の外側鼻軟骨(upper lateral cartilage)を支えている構造物であるため鼻中隔の湾曲が激しくなると、外側鼻軟骨が下がることもよくあります。
外側鼻軟骨が下がった場合、見た目は鼻が曲がって見えることもありますが、ビベルブ(鼻弁)が詰まる現象が伴い、息をするのが不便になる場合も多いです。
鼻中隔軟骨や外側鼻軟骨など、鼻の構造を分かりやすく説明してみます。
鼻中隔軟骨は、名刺や下敷きのように薄くて平らな形をしており、ある程度、弾力性のある構造物です。
そして鼻の屋根の役割の外側鼻軟骨(upper lateral cartilage)を支える役割をします。
鼻中隔軟骨は誰でも少し曲がっている可能性があり、普段は少しの鼻中隔湾曲症は大きな問題にはなりません。
しかし、鼻の整形のために鼻中隔軟骨を採取すると、鼻中隔の支持力が弱くなり、鼻を高くする過程で皮膚の張力が強くなった場合には、鼻中隔湾曲症がさらにひどくなることがあります。
このように鼻中隔湾曲症がひどくなると、見た目は鼻が曲がって見える様になり、鼻の内側では鼻づまりがひどくなることがあります。
そして、曲がった鼻中隔湾曲症は鼻自体の曲がりだけでなく、鼻の穴の非対称を誘発する場合が多いです。
手術のためには軟骨材料がたくさん必要なので、自家肋軟骨の採取が必要です。
女性の場合、胸の下の部分から2.5cmの切開で肋軟骨を採取します。
採取された肋軟骨は、薄い切片の形にスライスし、鼻整形に使用され、鼻先を高める支持台の形で移植されます。
鼻中隔の湾曲を矯正した後、湾曲症が再発しないように肋軟骨の切片を使用して、丈夫に鼻先支持台を作る作業が最も重要です。
そして、鼻の全般的な曲がり、特に鼻骨と鼻先につながる外側鼻軟骨の広さと高さを矯正する作業をします。
外側鼻軟骨の広さと支持力の対称性のために、弱くなった側を拡張移植(spreader graft)を行います。
これによって鼻の骨と鼻先の間の凹んだ部分が回復し、鼻の内部のビベルブ(鼻弁)も広くなります。
手術後9日目のCT撮影なので、軟部組織の腫れがCT上でも見られますが、鼻中隔湾曲症がよく矯正されました。
手術後9日目 手術前後の正面比較
手術前に片方に曲がっていた鼻筋と鼻先の対称性がかなり改善されました。
この方はシリコンの保形物の使用を望まなかった方です。
鼻筋にシリコンプロテーゼを使わずに手術することを望んだため、曲がった鼻の手術に難易度の高い手術であり、本人の鼻の構造を通じて対称性を作らなければならない難しいケースでした。
鼻の穴の非対称性も手術後に回復し、鼻の内部も正常になったので鼻づまりも改善されました。
まとめ
鼻の整形後、鼻中隔湾曲症がさらにひどくなる場合がたまにあります。
手術前にCT撮影を通じて正確な原因を見つけて手術計画を立てることが重要です。
最後まで読んでくださりありがとうございます
悩んでいる方の助けに少しでもなれば幸いです。
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