こんにちは、ガーネット整形外科ですニコニコ

今日のテーマは!

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鞍鼻(あんび:凸凹のある鼻)の肋軟骨を使った鼻整形




最近は、鼻中隔軟骨を使った鼻の整形が普遍化しましたが、鼻の整形後に鼻が曲がる、鼻中隔湾曲症がひどくなる場合が多いです。

もともと人の鼻中隔は少し曲がっていることがありますが、鼻中隔湾曲症を矯正せずに鼻の整形をすると、鼻の曲がりがさらにひどくなる場合がよくあります。


​↑この方は、以前、鼻中隔軟骨を使って鼻を高くしましたが、時間が経つにつれて鼻の曲がりがひどくなったそうです。

 鼻の穴の非対称と鼻中隔湾曲症の関係



鼻を高くすると、鼻先の皮膚は伸びはしますが、伸びない皮膚組織による圧迫に対して、鼻先の支持力足りない場合、鼻先が下がって、低くなります。

この時、鼻中隔湾曲症が矯正されていない状態だった場合、鼻の湾曲と共に鼻が徐々に下がる症状が現れます。

下から見ると、鼻の穴の形が変わり、鼻尖と鼻柱が一方に倒れる状態になります。
このような場合、CT撮影をしてみると内部の状態を正確に確認することができます。

鼻中隔湾曲症ビベルブ(鼻弁、呼吸を調節する空間部分のこと)閉塞

CT撮影の結果、鼻中隔が片方にひどく曲がった様子を確認することができ、片方のビベルブがくっついて、鼻の奥が封鎖された様子が伺えます。

この患者さんは片方の鼻の穴は息ができない状態だったそうです。

 へこみと出っ張りがある鼻、鞍鼻





横から見ると、鼻背がでこぼこしている鼻を鞍鼻(あんび)と言います。

たまにこのような鼻を鷲鼻と誤解する方もいますが、鼻背部分が凹んでできた凹凸は「鞍鼻」が正確な名称です。
​馬に乗る時に必要なのように、凹んだ形を指す言葉です。


馬乗りに必要な鞍



鼻中隔がひどく下がった場合、鼻を高くするには充分な軟骨材料が必要です。

 鼻の内部の崩れた支持台を再建して丈夫にしてこそ、鼻中隔湾曲症が再発せず、適切な鼻の高さを維持することができます。

そのため、このような場合は充分な軟骨材料を得るために肋軟骨を採取して使用します。


採取された肋軟骨


鼻中隔湾曲症の矯正



肋軟骨の切片を利用して、まず鼻中隔湾曲症を矯正します。 そして、鼻先を丈夫に支えられるように、支持台軟骨を移植します。




肋軟骨を利用した拡張移植(倒れた鼻中隔を立て直し、閉鎖されたビベルブを広げる手術)

拡張移植術によって非対称も矯正でき、鼻の内側の封鎖部分を開けることができます。



拡張移植



鼻中隔湾曲の矯正と閉鎖されたビベルブの矯正

鼻筋の凹凸は、2つの方法で矯正することができます。
まず、上でお話しした拡張移植である程度は矯正することができます。 
そして足りない場合は普通、シリコンの保形物を利用して矯正します。


鼻先の支持台とシリコンプロテーゼ



肋軟骨を利用して支持台を立て鼻先を高めます。
そして、シリコンプロテーゼを使用して鼻筋を高めます。

 手術後1ヶ月目のビフォーアフター



手術前後正面


正面から曲がった鼻鼻の穴の非対称が大幅に改善されました。


手術前後45度


手術前の鼻筋の凹凸が改善され、なめらかになりました。


手術前後の側面


鼻筋のでこぼこが改善されました。


手術前後の鼻の穴


手術前の左右の鼻の穴の大きさ形の違いが大幅に改善され、鼻柱が一方に倒れる症状が改善されました。


手術前後CT


何より、両方の鼻の穴から息をすることができるという点が一番の改善点です。

鼻の中の曲がった鼻中隔が正しく立て直され、詰まったビベルブが良くなり、手術前に片方の鼻の穴で呼吸していた鼻づまりの症状が大幅に改善されたそうです。



 まとめ




このような機能的な不便さを改善しながら鼻の整形をすると、きれいな鼻の美容的な満足感に劣らない満足感を与えることになります。

鼻の機能美容的な部分は関連性がないと思われるかもしれませんが、二つは別にして考えることができない問題です。

手術前のCT撮影を通して鼻の中の問題点を確認し、鼻中隔湾曲症やビベルブ閉塞がある場合は、鼻の整形時に必ず矯正してあげなければなりません。  

最後まで読んでくださりありがとうございます。
悩んでいる方の助けに少しでもなれば幸いです。

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