ガーネット整形外科 ペク·インス代表院長の
DOCTOR’S NOTE #04

注入物除去後の鼻手術


 手術のきっかけ


過去数回鼻にヒアルロン酸を注入した
30代前半の女性が注入物除去後、
鼻の手術を行ったケースです。


低い鼻を高めたいのですが、
鼻の手術は負担になる時に
よく見つかるのがヒアルロン酸注入です。

しかし、ヒアルロン酸は通常6ヶ月から1年ほど経つと
体内で徐々に分解され、形がほぐれます。
ヒアルロン酸が吸収されてなくなると知っている方も多いですが、
なくなるというよりは形を失ってかさばるだけなんです。

それで、数ヶ月後にまたヒアルロン酸を注入して、
また時間が経って形がほぐれたら
繰り返しヒアルロン酸を注入することになります。
すると鼻筋が大きくなってぎこちない姿ができたりします。

患者さんは4回ほど鼻にヒアルロン酸を注入して、
これにより鼻の形が広がり、片方に凝った症状を持って来院されました。


 術前検査



正面から見ると鼻筋が広がり、特に片方に固まって見えます。

おそらく、数回ヒアルロン酸を注入する過程で、
もともと曲がっていた鼻の形を固定するために
片方により多くのヒアルロン酸を注入したものと見られます。

また、鼻先がくぼんでいません
ヒアルロン酸を何度も注入しましたが、
好きな鼻先の形を作るのは大変だったと思います。

小鼻も少し広い方です。
側面から見ると眉間部は高くなっていますが、
鼻先の高さや形がとても残念です。

全体的な鼻のラインが女性らしくありません。


 手術方法


ヒアルロン酸を溶かす注射
ヒアルロニダーゼ!


当院では回復期間を短くするため、
手術と同時にヒアルロン酸を溶かします。

患者さんは数種類のヒアルロン酸を数回注入したので、
溶けるヒアルロン酸はヒアルロニダーゼ注射によって一部溶けましたが、
溶けないヒアルロン酸の場合は手術中に直接除去してくれました。


鼻筋の部分は適度な高さのシリコン保形物を使って高め、
鼻先鼻中隔軟骨と耳軟骨を使用して形を整えました。
広い小鼻も小さくする小鼻縮小も行いました。


 術後の経過



手術後、正面から見ると鼻筋がはっきりしています。
間違ったヒアルロン酸注入で鼻が曲がって見えたのも改善されました。
広い小鼻も縮んでシャープな姿です。
鼻筋から鼻先につながるラインがずっと女性らしくおしゃれに変わりました。


ヒアルロン酸注入は簡単で回復期間が短いため、
多くの方に施術を受けています。
しかし
ヒアルロン酸が持つ限界が確かにあって
何度も注入すると、ヒアルロン酸で鼻が広がります。

鼻の手術を通じて正すのがより良い選択です。