テレ東フェムテック委員会 2025年3月8日放送分感想 | 子宮を取る権利

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子宮内膜異型増殖症になり、子宮全摘した人の体験談。

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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

ぜひともよろしくお願いします。

 

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遅くなりましたが、3月8日にテレビ東京系で放送された「テレ東フェムテック委員会」について書かせていただきます。

 

テレビ東京は「生理キャンプ」から月経や更年期、妊娠出産などの女性のライフシーンについて丁寧に扱ってくれていると感じます。

 

放送内容は公式でYouTubeにあがっています。

 

https://youtu.be/MyuydE91-lc?si=qmMDk33p3csWCEsw

 

 

 

出演は(敬称略)

 

  • 黒沢かずこ(森三中)
  • 平子祐希(アルコ&ピース)
  • 福田麻貴(3時のヒロイン)
  • peco
  • 稲葉可奈子(産婦人科医)

 

黒沢さんが司会進行、男性枠として、アルコ&ピースの平子さんが参加。

 

今回は卵子凍結について多くの時間を割いていたため、感想も卵子凍結の話を中心にしようと思います。

 

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最近は芸能人の方々も卵子凍結したという話をよく聞きますが、実際どんな段階を経て行なっているかなかなか知られていないかもしれません。

 

番組内では30代女性スタッフが二人、病院で卵子を採取する前の検査などを行なってました。

 

昔は病気ですぐに出産できない人のための卵子凍結でしたが、現在は仕事などですぐに妊娠を考えていない人が卵子凍結することが増えたそうです。

 

保険適用外ですが、東京都では2023年から凍結や保存費用を最大30万まで助成し、大阪府は2025年度から卵子凍結に最大20万、保管費用に年2万補助の方針を立てています。

 

卵子凍結というのはいきなり病院に行ってすぐ凍結できるのではありません。

 

まず病院へ行き、現在の卵子の在庫を調べる必要があります。

卵子というのは出生時に約200万ほど体内にありますが、30代で約2〜3万個、1回の月経で約1000個の卵子が減少し、閉経前には約1000個ほどしか残っていません。

 

卵子の残りがどのくらいあるのかは個人差もあるので、まず「AMH検査」という血液検査で卵子の残数を推測します。

これはあくまで残数の計算なので、妊娠率や卵子の質はまだ判りません。

AMH値が少ないと早発卵巣不全の可能性もあるそうです。

 

そして何個凍結したほうがいいかですが、一人授かる可能性を90%とすると、約30個の卵子凍結が必要となってきます。

 

若いうちに凍結が必要とは限りません。

若くてAMH値が高く、すぐ妊娠や出産すると思う人はあまり凍結の意味がありません。

AMH値が低く、妊娠する能力が今後落ちると予想される人が、すぐに妊娠・出産する予定がないとするならば、卵子凍結の意味があると考えられます。

 

採取の具体的なスケジュールとしては。

月経開始から2〜4日目から自己注射やホルモン剤で卵子を育て数回診療して卵子の成長具合を確認。これが5〜10日目までかかります。

そして12〜14日目に病院で採卵します。

 

(この時点で「自己注射」というワード。

わたし個人的に自己注射が怖いです。病院で他人様にしてもらう注射はいいんですが、針先が自分の皮膚に刺さっているのを見るのができないです。

もしわたしが卵子凍結や不妊治療を考えていたとしても「自己注射」という時点でパスです。)

 

病院の診療台で、採卵用の穿刺(せんし)針を使って卵子を吸引するのですが、その針が長さ35センチ、太さ0.9ミリ。

超音波で卵巣の位置を確認し、腟内から卵巣の方向に針を刺し、卵胞の中の液体ごと卵子を吸引します。

 

(その針もめっちゃ大きくて、うっかり刺し間違えたら死んでしまいそうな恐怖が。

もちろん麻酔はあるんでしょうが、「この大きい針を刺します」なんて言われたら帰ります。「帰りたくなる」じゃなくて「帰る」。)

 

顕微鏡で卵子を一つづつ確認し、未成熟卵は破棄し、成熟した卵子のみを取り出します。

卵子内の水分を抜き、凍結保護剤を入れて凍結します。

水分のままだと凍結した時に、卵子の細胞が壊れてしまうそうです。

専用のデバイスに卵子を入れ、液体窒素に漬けて凍結作業が完了します。

 

卵子の採取についても、健康な女性にとって身体的にリスクがあります。

排卵誘発剤によって「卵巣過剰刺激症候群」というのになる危険性があります。

お腹の張りや痛み、腎不全や血栓症などの様々な合併症を引き起こすこともあります。

 

また身体的なリスクだけでなく、凍結や顕微授精による卵子の変性のリスクや、凍結時の保存タンクの破損や長期停電による卵子の質の低下のリスクがあります。

 

価格ですが、卵子の個数や病院によっても前後しますが。

凍結作業に約30万〜60万円、保管費用が年間数万円の自己負担だそうです。

 

上記の東京都や大阪府の助成金額を考えると、まあこれくらいでしょうね。

 

凍結した卵子でも1つで必ず妊娠できるわけでなく、卵子1個あたりの出生率は4.5〜12%とされてます。

また凍結の推奨年齢は36歳未満が望ましいとされています。

 

妊娠というのはパートナーがいてこそなので、卵子の状態だけでなく相手探しも重要なので、ライフプランも考えた上でどうするか決めたほうがいいんでしょうね。

 

(わたしが妊娠や出産を望んだことがないのはまた別の理由ですが、もしこれを聞かされた後に「妊娠を希望しますか?」と聞かれたら「希望しません!」と言って帰りますね。

妊娠・出産する人は凄いよ……。)

 

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番組内では他に、不妊治療について職場に伝えるかどうかという話もしてました。

その中で「不妊治療について職場に伝えてない、伝える予定もない人が47%」となってました。

伝えることで仕事が減る不安もありますし、治療がうまくいくとも限りません。

 

それでも上記の採卵でも、週に何度も病院へ行く必要があるので、週1回休めればいいというものでもありません。

特に上司などが男性だとどう大変か理解できないこともあるので、どう助ければいいのか悩むこともあるでしょう。

 

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妊娠・出産は女性の特権だと考えるか、リスクだと考えるか。

妊婦さんがいたら家族や周囲の人は、ぜひ労ってあげてください。

考えるだけで、摘出したはずの子宮が痛いです。

 

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