こんにちは。
生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。
当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。
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Yahoo!ニュースにこんな記事がありました。
(画像はYahoo!ニュース記事のスクリーンショット)
経血漏れが「敗退」になるとは?
わたしは柔道について何にも知らないので、記事からの情報しかありませんが。
記事によると、月経による出血も「負傷」と同じとされ、2回止血できるけどそれ以上回数が続くと続行不可能とされ、棄権とされるとのこと。
月経は「負傷」ではありませんが、出血があるから負傷と同様に扱われることもあるらしいです。
生理用品は他の選手が持っていることもあるけれど、たまたま参加人数の少ない小規模な大会では実際に続行不可能になったケースがあったらしいです。
健康な女性であれば月経があるのは普通のこと。
ましてや予想外の時期に月経が来る「月経不順」も「よくあること」です。
柔道着は白のイメージが強く、経血が漏れたら目立つのも厄介なところ。
さらに生地も厚く、替えの柔道着も持ち歩くとなると相当な荷物になるでしょう。
今は吸水ショーツも珍しくありませんが、オリンピックで女子柔道が採用されたのは1992年バルセロナ。(1988年ソウルは公開競技)
その頃は日本ではピルが認可されておらず、生理用品といえばナプキンとタンポンしかありません。
柔道は一対一の競技で、足技や寝技などで体勢も大きく変化します。
大きめのナプキンで横漏れ対策をしたところで、ズレたり破れたりすることもあるでしょう。
(体験者ではないので「あるでしょう」としか書けない)
どうやら柔道の練習や試合中に、ズレることもあるから下着のパンツを履かないという選手もいるとのこと。
そうなると、パンツタイプの使い捨てナプキンや吸水ショーツだとしても、試合中にズレることもあると考えられます。
月経周期は基本的に自分でコントロールできません。
ピルを飲むとしても体質もあるでしょうし、大会が短い周期で続いたりするとピルで周期を変えるというのも難しいことがあります。
タンポンや月経カップなどの挿入型の生理用品も、日本人には抵抗がある人も多いです。
足技や寝技などで体勢が変わると、月経カップもズレたりすることがあるんだろうか?
(月経カップで柔道に挑んでいる方の意見が欲しいです)
記事によると、女子選手向けの柔道のハンドブックを作ったものの、男性指導者の月経の知識の薄さに驚いたとの記述も。
ハンドブックはこちら
http://saijuren.jp/cms/wp-content/uploads/2018/10/4fcf1b31231d3bac411a6c4a041e7af2.pdf
柔道のルール以外の月経に関わるところは、わたしからしたら「知ってて当然」ということばかりなのですが、これですら「知らなかった」という男性指導者が多かったということですから、指導者に限らず「大人の男性全般の認識不足」をもっと心得ていないといけないのでしょう。
スポーツと月経ということでいうと、前からチェックしていた「1252プロジェクト」というサイトがありますが、男性指導者の立場としての井上康生さんのインタビューも載っているのが好印象です。
1252プロジェクトはこちら
https://spo-tome.com/1252-top/
Yahoo!ニュースだと記事に紐つけている一般の人のコメントも参考になります。
柔道に限らずスポーツを行う(身体的に)女性の意見もたくさん読めます。
そこにも男性指導者の認識不足を嘆いている声もありました。
ナプキンも多い日用を用意し、鎮痛用の坐薬を服用した上でやはり調子が出なかったという人に対して、男性教諭が「薬も飲んでるんだしあとは気の持ちようだ」と言われて悲しくて悔しかったという意見も。
スポーツ経験はありませんが、過多月経の経験は何度もあるんで、気の持ちようでなんとかなるんだったらこんなに苦しんでません。
大体月経なんぞ人類が何千年も前から体験しているにもかかわらず、認識の薄さとか生理用品の歴史の浅さとか思うと憂鬱に……。
オリンピックでも現在全ての競技に女性選手がいるらしいとのこと。
(逆に言えばアーティスティックスイミングや新体操の男性競技がオリンピックに採用されていないことが逆差別かもしれません)
女性選手の初潮前、閉経後の割合を考えると、ほぼ全ての女性選手が月経を現役で捉えていると言っていいでしょう。
吸水ショーツユーザーのペルソナ(仮想の顧客)として、今まではバレエや体操などのレオタードを着る人を想定してましたが、柔道やレスリングなどの格闘技もペルソナとして考えていかなきゃいけないと思いました。
トレーニングも月経周期を把握して行うべきですし、その知識すら薄い指導者(性別関係なく)の教育も重要でしょう。
トップアスリートだけでなく、初心者からも月経対策が必要なのに、その意見が今までどれほど薄かったことか!
スポーツと月経。
今後も考えることがありそうです。
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