書籍「ぼくたちが知っておきたい生理のこと」感想 | 子宮を取る権利

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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

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今日のブログは「ぼくたちが知っておきたい生理のこと」(著:博多大吉・高尾美穂)という本について語っていきます。

 

 

 

この本はNHKの朝の番組「あさイチ」から派生した、博多華丸・大吉の大吉さんと、産婦人科医の高尾美穂先生の対談形式で女性の健康を語っていく本です。

 

大吉さんについては、昔、番組でこういうことを仰ってたんです。

 

https://www.newscafe.ne.jp/article/2014/11/13/1544400.html

 

「家では奥さんがタオルや着替えの準備をしないと風呂には入らず、風呂上がりに体をふくのも奥さん。出掛ける時の洋服の準備も奥さんで、仮にズボンが忘れられた時は、そのままはかないで出かけようとする。『え?俺にこの格好で出かけろと?』みたいな感じ」

 

これを大吉さんは普通の口調で仰ってたんで、その時にかなり引いてしまったんです。タオルやパンツくらい自分で用意しろ、それは嫁の仕事じゃないです。

 

そこで大吉さんにミソジニー(女性嫌悪・女性蔑視)を感じて、しばらくいいイメージがありませんでした。

 

「あさイチ」のレギュラーも井ノ原快彦さん(元V6)が長いこと勤めていて、イノッチに対して好感も抱いていたので、2018年4月にイノッチが辞めて華大がレギュラーになった時に、ほとんど「あさイチ」を観ていない癖に文句を言ってたほどで。

 

そしたらその後、華大のお二人、特に大吉さんが女性(の健康)に対して考え方が変化したのか、月経や婦人科などの捉え方がよくなっていきました。

 

「あさイチ」以外の番組でも「月経やPMSで体調崩している女性の中でも、構ってほしい人もいればそうでない人もいる。人それぞれ」というようなことも仰ってたんで、これは大きな変化でした。

 

「あさイチ」で婦人科特集をする際にほとんどの場合、産婦人科医代表として高尾美穂先生が出演しているそうです。

だからこそ、大吉さんも高尾先生に対して話しやすかったのかもしれません。

 

大吉さんは正直に、「生理(月経)という現象があることは知っているけれど、それ以上のことは知らなかった」と。おそらくそれが大吉さんと同年代(あるいはそれより歳上)の男性の大多数がそうなんでしょう。

 

だからこそ女性視聴者の多い「あさイチ」で婦人科特集をするたびに知識がアップデートされていったんだとこの本で感じます。

 

パートナーが、娘が、月経や婦人病や更年期でどう悩んでいてどう感じているのか。

男性にとって「知らなくていいこと」から「知るべきこと」になったんだと思います。

本来は何百年前・何千年前から「知っておくべき」ことではあると思うんですけどね。

 

また、シングルファザーがファーストブラ・初めての生理用品を買うときに気をつけておきたいことも記載されてました。

 

男性かつ医療関係者でない人が、月経や女性の健康をこうやって見ている、こういうことが判らないということを知れる本です。

わたし自身女性の身体を50年近く所有していて、女性の健康やフェムテックに関してちょっとは知った気になっているものの、「どこが判らないのかが判らない」人の疑問点に関してはスルーしがちではあります。

 

だからこそ「大人でも男性はこんなことも知らないんだ」ということを知るために女性も読んだ方がいい本です。

 

さて。

避妊薬とか中絶薬とか、産前産後の休暇とかの法律や、法律以外でも会社の上層部が生理休暇についてどう捉えているか、市町村がもし被災した時に生理用品をどのくらい準備をすべきか。

そういうありとあらゆることを決める上層部にいる男性が、どのくらい月経や婦人科疾患を知っているか。

 

もし「あさイチ」を始めるまでの大吉さんとほぼ同じ状態だとしたら、正直言ってそういう人に上層部になって欲しくないです。

せめてこの本を読んだ上で、女性の健康に携わる法律とか準備とかを扱って欲しいです。

 

知らないことを知ろうとする姿勢について、わたしも改めて考えるきっかけになりました。

 

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