現在、「月経の人類学」という本を読んでるんですが…。 | 子宮を取る権利

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子宮内膜異型増殖症になり、子宮全摘した人の体験談。

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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

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今日は、「月経の人類学」(編:杉田映理/新本万里子)について書きます。

 

月経の人類学―女子生徒の「生理」と開発支援

 

 

 

が。

 

ああこれは論文だ。複数人が書いた論文の集まりだ。

ということで読むのに難儀しております。

 

この本を知ったのは2022年夏の大阪でのフェムテックジャパンにて。

 

大阪大学のMeWプロジェクトの生理用品提供ディスペンサーと共にこの本も並べられていました。

 

MeWプロジェクトには興味があり、講演会もオンラインで見させていただいたこともあり、月経の勉強にもなるし、図書館で借りてみたんですね。

 

定価3500円(税抜)、およそ300ページの本なんですが、ほんと、単純計算に1200円の本の約3倍内容が詰まっています。

今までこのブログで紹介してきた本は1000円ちょいのものが多く、読むのもそれほど時間がかかりませんでしたが、「月経の人類学」は図書館で返却延長手続きをしたものの、返却日までに読み終えられるか判りません。

 

しかし、大変に勉強になる本ですので、そのうちちゃんと買うかも。

というか、読めても理解するのに時間がかかる…。

 

まずは、国際課題としてのSDGsの中の

 

(1)貧困をなくそう

(3)全ての人に健康と福祉を

(5)ジェンダー平等を実現しよう

(6)安全な水とトイレを世界中に

 

などが世界的に「月経対策」として関わってきます。

世界中のどの(生物学的)女性にも月経はくるので、各地での月経教育を調べているのがこの本です。

 

この本で取り上げている地域は

  •     パプアニューギニア
  •     インドネシア
  •     カンボジア
  •     インド
  •     ケニア
  •     ウガンダ
  •     ニカラグア
  •     日本

と世界を一周しています。

日本以外は赤道に近い国ばかりであり、個人的には「コーヒーベルトか?」と思ってしまいましたが、これはわたしがコーヒー好きなだけですね

 

※コーヒーベルト:コーヒーを生産できる地域であり、北緯25度線から南緯25度線を表している

 

そして、各国の小中学校を回り、学生や教員に月経教育はどんなのを受けたか、生理用品などんなのを使っているか、どんな処理をしているか、どこで生理用品を手に入れられるか、トイレ事情、など月経についてのあらゆることを調べています。

 

また、月経における迷信や禁忌、宗教や価値観など、科学的には誤っているとされることも、生活に密着しているから簡単に捨てられない習慣も記載されています。

 

今まで各国の歴史にしろ福祉にしろ、男性研究者中心ではなかなか月経のことを体系化したレポートは少ないため、今まで文字化されてこなかった各国の月経の歴史を知るにはもってこいです。

 

上記の国へ留学・転勤・福祉貢献などで長期的に滞在する場合も、トイレ事情や生理用品事情を前もって知るには役に立つ本だと思います。

特に女性にとってはトイレも月経も切り離せないものですから。

 

各章の間に月経に関わるコラムも載っており、それは3ページくらいの読みやすいもので、基本的に日本の月経事情に関わるものがほとんどなため、本編とは切り離して読めます。

(サニッコ、男児への月経教育、生理休暇など)

 

さて、本編の話に戻りますが、順に読んでいてもまだウガンダの途中です_| ̄|○

ニカラグアと日本ががっつり未読です。

 

それこそ知らない言葉もたくさん出てくるため、それらをメモに取りながら読まないと読めません。

 

特に

 

MHM:月経衛生対処

 

はしょっちゅう出てくる略語なので、覚えておかないと…。

 

内容としては本当に論文なので、中高生とかの読書感想文には向きません。

しかし、国際貢献とかボランティア、海外で事業を行う人は読んでおいた方がいいと思います。

 

情熱だけでボランティア行っても、現地の人の価値観を無視して福祉活動はできません。

 

例えば「トイレを増やすぞ!」としても、そのトイレを誰が長期的に管理をするのか?

「日本からナプキンを提供する」といっても、「血のついたナプキンは呪術に使われるから普通のゴミ箱に捨てられない」と現地人の多数が言ったらどうするのか?

 

そのことを考える必要があることを学びました。

 

あと100ページ読み残ってるのか…。

小説の200ページは苦痛じゃないのに、これちょっとしんどい…。

 

余力があったら来週もこの本について書くかもしれません。

 

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