「ダブルケア」「ダブルケアラー」という概念 | 子宮を取る権利

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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

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本日のテーマは「ダブルケア」「ダブルケアラー」です。

 

最近、ヤングケアラーという言葉がニュースやネットなどで話題に出てますね。

本来、学校に行くべき年齢の子どもが介護をメインに行なっていて勉強や遊びの暇もないことを指します。

そのヤングケアラーについてはドラマでも取り上げられました。

 

ダブルケアとは、(主に既婚女性が)子育てと親・義理親などの介護を一手に担っていることを指します。

ケアを担っている人が「ダブルケアラー」ですね。

 

https://job-medley.com/tips/detail/11630/

 

 

 

 

「ダブルケア」という言葉は2012年に作られた造語だそうで、概念としてはまだ新しいです。

 

https://www.jamp.gr.jp/wp-content/uploads/2020/03/131_09.pdf

 

原因として

●晩婚・高齢出産

●少子化

●平均寿命の延伸

●健康寿命がそれほど伸びてない

というのがあると思います。

 

従来は子育てが一段落してから親世代の介護となっていたのが、近年は育児と介護が一気に来てしまいます。

現在は第一子出生年齢の平均が30歳を越してますので、半分ほどの女性が「30歳を過ぎてから出産を考える」ことになります。

 

仮に、A子さんという人がいるとします。

出産をすれば育児が(金銭的なことも考えると)20年くらい続くことになるので、A子さんが30歳で産むとなると50歳までが育児が続きます。

単純計算でA子さんの両親・義両親が30歳歳上となると、子どもを産んだ時に親世代が60歳。平均寿命がそろそろ90歳に届くようになりましたから、親が70〜90歳の間は介護が必要になると考えると。

 

A子さんが担う子育ては30〜50歳。

A子さんが担う介護は40〜60歳。

 

重複する40〜50歳が「ダブルケア」の期間となります。

 

そして「少子化」。

A子さんにきょうだいがいれば、ちょっと昔の価値観だと「親の介護は長男夫婦が行うべきだ」とかになり、そんなに多くの人数を介護しなくて済みますが、A子さんやその夫が一人っ子だったりすると両親・義両親合わせて4人介護する可能性も高くなります。

 

そうすると自然と子どもを産んで育てる暇もなくなるため、少子化が加速。

 

(まあ自分も産んでないんで他人のこと言えた義理じゃないんですが)

 

そこで、女性の場合更年期の問題が出てきます。

女性の閉経年齢の標準が45〜55歳とすると、更年期の年齢は閉経のプラスマイナス5歳。

その「ダブルケア」の時期と更年期がガッツリ重複するんですね。

 

さらに働いている女性、特に正社員とか長期間同じところで働いているとなると昇進の話も出てくるでしょう。

しかし昇進を希望しない女性もいるのは仕事の責任感だけじゃないと思われます。

自分の体調を最優先するにしても、その次に子どものこと、親・義理親のこと、となると直接生命に関わることでない仕事は後回しになってしまいます。

 

もちろん子育ても介護も夫婦で担うべきですが、仕事も育児も介護もきっちり等分できる作業ではないでしょう。

 

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さて、私事ですが。

うちの両親はそれぞれ祖父、祖母の介護を担っていました。

父親と祖父が40歳ほど離れていたため父親は比較的体力のあるうちに介護が出来ましたが、両親ともに仕事や精神のコントロールが大変でした。

 

母親は自宅で祖母を介護してましたが、その頃わたしが出戻ってしまったため(⌒-⌒; )、その説は心労をお掛けしました。

ただ、母親もまだまだ仕事を続けなきゃいけなかったので、祖母の晩年は施設生活でした。

比較的健康な父母が揃っていたとしても、要介護状態の祖母を休みなく介護するのは相当大変なことでした。

 

さて。

わたしももうすぐ50歳。

現在わたしの両親は元気ですが、いくら若い親だっていつまでも若いわけではありません。

両親には

「老後の面倒を見るのは猫か人間かどっちかにして!」

と言っていますので、わたし一人で両親および飼い猫のダブルケアラーになるのは避けたいところです。

 

数年前、両親に「エンディングノート」を渡しました。

時間をかけながらも親は記入しているみたいで、ときどき世間話として「この口座の名義はどうしておこうか?」みたいなことを言ってます。

 

また両親ともに自分が介護した経験からか、こうなったときはこうして欲しいという希望がある程度あるみたいです。

もしわたしが両親を介護するとなると「老老介護」になってしまうので、親と意見を擦り合わせておこうと思います。

 

そして、さらにはわたしの老後の話。

わたし自身は血縁者にどうしても介護してほしいという希望はないので、保険や保障の利く限り使うだけ使って、身内に負担をかけたくありません。

しかし、身内に負担をかけないようにするには自分の身の回りを軽くしておかねば…。物を手放すのが苦手…。

 

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さて、ダブルケアラーA子さんの話に戻ります。

A子さんが市役所に来ました。

子育ての悩みは「教育」、介護の悩みは「福祉」と窓口のあるところに行けばいいです。

さて、両方が重なる事例があった時はどこに相談すればいいのでしょう。

 

堺市とかは「ダブルケア専用窓口」というところもあるらしいですが、まだまだ市町村レベルでダブルケア窓口があるところは少ないでしょう。

まだダブルケアという言葉自体の認知度が低いため、自分の住んでいる地域にダブルケア窓口があるか探すだけでも大変です。

 

なお、ダブルケアはA子さんのように自分の親と子どもをケアするだけではありません。

自分の配偶者の介護と孫の育児を行うパターン。

自分自身が何らかの障害を持ちながら育児や介護を行う。

などのパターンも。

 

老老介護も年老いた親の面倒を子が見るだけでなく、年老いた親が何らかの理由で高齢化した子の面倒を見ることもあります。

そして誰にも相談できぬまま心中したり介護相手を殺害したりすることも時々ニュースで見かけます。

 

ダブルケア、ダブルケアラーという言葉を知らぬまま「ダブルケア」を行なっている人もいるかもしれません。

言葉さえ知っていれば調べようもあるけれど、知らないが故に窓口も探せないというのは減らしたいと思います。

 

PS

そうか、わたしもそろそろ自分の老後を考えねばいけない歳なのか。

 

 

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