2020年11月24日(火)午後10時に、NHK「クローズアップ現代+」にてフェムテック特集が組まれました。
女性の体の新常識 フェムテックで社会が変わる | NHK クローズアップ現代+ https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4486/index.html
これはフェムテック特集をすると前々から知ってたのでちゃんと見れました。
NHKは積極的にフェムテックという言葉を取り上げているような気がします。
月経用品や妊娠デバイスなど、従来の「フェムテック」で扱われていたものの他に、治験や医療、シートベルト、会社単位で女性特有の健康課題を解決することなど、個人レベルでできることじゃないことまで広く扱ってました。
治験に関してはわたしも前から疑問に思っていました。
女性は月経があったり妊娠があったりするので、数年前までは女性特有疾患以外は男性ばかりで治験を行っていました。
そのせいか、女性に効きすぎるあるいは効きにくすぎる薬などの特徴を見逃されていました。
それは研究として片手落ちだということにどうして何十年も気づいてなかったんでしょうか。
治験を行っている間に妊娠をしてしまい、治験薬のせいで流産や胎児の障害が、という危険も判りますが、実際に普及している薬が本当に女性の体に効くかどうかは女性の体で試してこそだと思います。
医学的な情報もありましたが、「エクオール」とか「ラクトバチルス菌」とか言われても、実はほとんど理解できなかったです_| ̄|○
それはもっともっと基礎から医学とか化学とかやらないと判らないだろうな…
医療といえば、大腸がんも男女で発症部位や致死率が違うということも!
男女無関係にかかる病気だから昔は男性中心で治験をしていたんでしょうね。
大腸といえば子宮に近い場所にある臓器だから、そこから転移するんでしょうか。
車のシートベルトの設計も、男性中心で開発されたため女性の体、特に妊婦には着けにくいことに驚きました。
わたしはまあまあ背が高い方(166センチ)なので、男性基準で設計されたものでも使いにくいと感じることは少ないのですが、そういえばシートベルトに鎖骨が当たって居心地が悪いことがあります。
それはわたしの体型のせいなのか、女性の体にあってないせいなのか、もっと他の要因があるのかは判りませんが、車という老若男女が使うアイテムに女性視点がないことが不自然だと思います。
妊娠デバイスは、海外で使われているのをセミナーなどで紹介されて、少しは存在を知ってました。
妊婦のお腹に貼って胎児の様子をモニタリングし、そのデータをスマホを通して医師に届けられます。
そうすれば自宅から産婦人科が遠い人でも医師の診察が受けられますし、陣痛が来た際に適切に産院に行くことが出来ます。
日本でも広まって欲しいとは思いますが、認可の壁が厚そうです。
それがさらに研究が進めば、妊娠無関係な時期でも腹部に貼って、月経痛やPMSのひどい時に何をすればいいか医師からのアドバイスが受けられるんじゃないでしょうか。
女性が多く働くとある会社では、ピルを会社持ちで(診察込みで)配布しているという、特に男性社員の奥様の分まで用意しているというのが驚きました。
月経中でも働く権利はあるし、同時に月経が辛いなら休む権利があります。
しかし、月経が辛くて休むとなると家に居たって辛いです。
社員やその家族の健康や福利厚生のことを考えると、ピル配布する職場も選ぶ一因になるのかもしれません。
そして、ホルモンバランスに合わせて働き方を変えている人も。
これは月経周期に合わせてトレーニングを変えるスポーツ選手と同じ考え方かもしれません。
月経前はデスクワーク中心、月経後は外回り中心。
もちろん自分の都合だけで仕事を決められませんが、スケジュールを決める参考にはなります。
いわゆる会社勤めだけが「働く」ことじゃない、主婦業や自宅介護も労働と考えると、自分の体のサイクルを無視するわけにはいきません。
今や便利なアイテムはたくさんあります。
それらを紹介していくのがわたしの使命だと思うのは、大袈裟でしょうか?