ドキュメント映画「ピリオド−羽ばたく女性たち」感想 | 子宮を取る権利

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こんにちは。

「パッドマン」に続き、Netflixで「ピリオド」を見ました。

「ピリオド」もインド映画ですが、「パッドマン」のような娯楽映画でなくドキュメンタリー。

だから出てくるのも普通の街中の人。

 

「パッドマン」における、安く生理ナプキンを作る機械を使い、売りに行く女性たちがいわば主役。

「パッドマン」のモデルとなったアルナーチャラム・ムルガナンダムさんも少しだけ顔出し。

 

インドにおける月経教育の薄さが浮き彫りに。

男性は月経を知らない人も多く、女性でさえなぜ月経がくるかもよく判っていない。

月経を病気だと捉えていて、誰にも話せない。

月経で学校に行けず、そのまま退学してしまう女子生徒が珍しくない。

就職したいという夢も叶わず、「生活のために」結婚するしかない女性たち。彼女らは結婚を幸福と考えてなく「させられるもの」だと言っていた。

 

ナプキンを作る女性たちは若い人たちだけでない。老女と言っていい年代の女性も一緒にナプキンを作る。

男が店に立っている場所より女性からの方が買いやすいからだそう。

 

2000年代は世界中ではナプキンやタンポン以外の生理用品が開発され売られているのに、インドでは紙ナプキン使用率が10%に満たない。古布を使い、気づかれないよう遠いトイレで交換する。

それを100%にするのが「パッドマン」ムルガナンダムさんの目的。

 

女性がナプキンを作ることで経済的に自立できる。父や夫や兄弟に支配されなくて済む。

経済的自立で、初めて夫から敬意を貰ったという女性も。

 

この映画が2018年作成。それでこの認識かと驚くのだが、まだインドだから表現する機会を得られている。

月経対策や社会的認識がもっと薄い国は他にもあると思われる。

ほぼ全ての(肉体的)女性に月経があるのにずっと隠されてたことで、月経による壁が高いままだった。

インドの月経問題はもしかしたら世界の月経問題を浮き彫りにしているのかもしれない。