「ねえ、ボビー…お腹が痛い…」
「お父さんの胃薬をあげるよ。これは本当に強力な薬なんだ！」
「それはいけない！」
「医師や大人の処方なしに薬を扱うことはとても危険だ！ それを飲んではいけない！ それは逆に重篤な症状を及ぼす可能性があるからだ！ もし症状が深刻であるならば両親か近所の人に助けを求めるべきだ！ あなたは今、助けを得られた。そして次回何をすべきかを知った。それだけで戦いは半分勝ったようなものだ…」
突如として一般家庭の窓から薬の扱いについてアドバイスをしてくる謎の人物。
あからさまに不審者だが、彼の名前はカール・グリア。
ハーバード大学の医学部を卒業し、歴とした医師免許を持つ医学博士である。
平和主義者である彼は世界の混乱と憎悪といった病巣を取り除くため、G.I.ジョーチームに入隊。
衛生兵として前線で活動を始めるのであった…
ということで、ジョーチームの数少ない非戦闘員、カール・グリア…通称ドクがG.I.JOE Classifiedシリーズに登場だ！
前述の通り、ドクは衛生兵。
なのでジュネーヴ条約によって保護された存在である（※）。
※ジュネーヴ条約とは？
傷病兵の保護救済や捕虜の人道的待遇、文民の保護を目的として制定された国際的人道法。
準じて衛生要員や衛生施設などへの攻撃も禁止されている。
現代の戦場において、専任の衛生兵というものはほとんど存在しないと言われている。
傷病者が出ないうちは医学知識を持った一般歩兵として扱い、機銃やハンドガンを携行させるためである。
現代においてはルールに則った国対国という構図の戦争は起こりにくく、軍が相手にするのはテロ組織だったり民兵だったり…というのがほとんどだ。
条約無関係で襲いくる相手や、そもそも条約を知らないまま戦闘に駆り出されてしまった者たちにとって、非武装のまま戦場に出てくる衛生兵は格好の的となってしまうため、自衛も兼ねての判断だという。
最もジュネーヴ条約では武装をした時点で保護の対象からは除外されてしまうのでやりきれない話ではあるのだが。
さて、一方でドクはそんな現代の戦場でも非武装を貫く平和の男（ピースマン）だ。
今回のClassifiedシリーズ版には一見拳銃様のアイテムが付属するが、
これはいわゆるフレアガン（信号拳銃／遭難信号などを打ち上げるための装置）で、
もう一丁のほうもテーザーガン（非殺傷のスタンガン）である。
一方でコブラはジュネーヴ条約クソ喰らえの悪党である。
そんなコブラ相手にドクがどのようにして相対するのかというと…
「ジュネーヴ条約で発砲は禁止されてるけど雪玉ならセーフ！」
として雪玉をぶつけたり、
「貴方たちはやべーウイルスに感染して余命6時間です（実は嘘）。私は喜んで解毒剤とプルトニウムを交換しますが？」
と、口八丁で煙に巻いたりしてやり過ごしているのであった…
そんなドクだが、Classifiedシリーズの真骨頂は付属品に折り畳み式のストレッチャー（担架）があることだ。
これは衛生兵ならではのアイテム…！
1983年版のドクにも付属していたストレッチャーだが、やはりドクのアイコニックなアイテムとしてこれは嬉しい…！
ハズブロ公式の宣材写真では負傷したジェイソン（ショックウェーブ）を運ぶ様なども演出されており、これは遊べる…！
また、ドクと言えば緑のサングラスだが、
こちらもちゃんと付属しており取り外しが可能というのがワカっていらっしゃる。
戦場で敵味方関係なく負傷者を治療して回る平和主義者ドク。
彼もまた真のアメリカの英雄（A Real American Hero）なのだ…
今回紹介した
G.I. Joe Classified Series Carl "Doc" Greer
この他、当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。
ご興味ある方は是非ご来店ください！
通信販売も行っています！
通販サイト（試運転中）：https://garimpeiro.buyshop.jp/
*販売価格・在庫等はブログ掲載時点での商品情報です。変更になる場合がごございます。ご了承ください。
トイ＆コミックのガリンペイロ AM11:00-PM8:00
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-10-12KENTビル1F
TEL：050-1263-5399
