BATMANGA!!
MATMANGAとは!?
実に現在より60年近く前、1966年から1967年にかけて日本で展開されていたマンガ版「バットマン」のことである。
1966年と言えばアダム・ウェスト主演によるドラマ版「バットマン」が放映開始された年。
このドラマ版「バットマン」は日本でもアメリカより3ヶ月遅れで吹き替え放送が開始され、絶大な人気を記録したという。
▼日本では「怪鳥人間バットマン」のタイトルで放映された。
1966年のフジテレビ版では広川太一郎氏がバットマンを、太田博之氏がロビンの声を充てた。
このドラマ「バットマン」人気にあやかり、少年画報社がDCコミックスから正式に許諾を得て少年キング、少年画報にて連載されたものが日本版「バットマン」のマンガである。
「月光仮面」(※)や「ウルトラセブン」のコミカライズを担当した超人気作家である…と説明すれば得心の行く人も多いだろう。
※月光仮面はTV版のコミカライズ
桑田次郎氏の手による日本版「バットマン」は、ストーリー展開こそ日本オリジナルであるが、バットマンの正体はブルース・ウェインで、ロビンはディック・グレイソンといった具合でオリジナルに準拠した設定で展開される。
2013年には小学館クリエイティブから合本版として再販されたのだが、現在では実質絶版。
だがしかし当時の公式サイトの試し読みのページが生きているので、こちらを参照してもらえればその雰囲気が掴めることだろう。
▼こちら
やっぱ絵が無茶苦茶上手いな!
それはさておき。
この日本版「バットマン」は1990年代にアメリカでも英訳されて出版されることとなる。
当時DCコミックスの編集者で、後の2000年代初頭にはDCコミックスを統括する立場となるポール・レヴィッツ氏のゴーサインによって出版されるに至ったのだが、実はこの時点でポール氏は日本版「バットマン」の存在を知らなかったという。
ポール氏は世界で最もDCコミックスに詳しい人物であったので、彼ですら知らない「バットマンのマンガ」という存在は非常にセンセーショナルであった。
そんな日本版「バットマン」がどうやってポール氏の知るところとなったのかについては紆余曲折があり、語れば非常に長くなるので割愛するが、こうして日本版「バットマン」の存在は
「Bat-manga!:The Secret History of Batman in Japan」 として英訳出版されることでその成り立ちを含めて本場アメリカの人たちの知るところとなり、
以降、桑田次郎氏による日本版「バットマン」は「バットマンのマンガ」=「Bat-Manga」として広く認知されることとなったのであった…
前述の「Bat-manga!:The Secret History of Batman in Japan」 に収録された日本版「バットマン」は個人コレクションからの編集であったため、全話を網羅していないダイジェスト版であったが、後に合本版として英訳された際にも 「BATMANGA」 の記述は受け継がれている。
そんなワケでこの度、マクファーレントイズ スーパーパワーズシリーズから、
この桑田次郎版「バットマン(マンガ)」がアクションフィギュアとなって登場なのである!
白い眉や胸のエンブレム、ブーツの形状などなど…一目して桑田次郎版のリスペクトを窺い知ることのできるデザイン。
さらにパッケージに記されたロゴも「バットマン」と日本語仕様になっているのが嬉しい。
桑田次郎版「バットマン」といえば池上遼一版「スパイダーマン」、東映版「スパイダーマン」に並ぶ日本発のアメリカン・コミックス ヒーローであることは認識してもらえたと思うが、桑田次郎版「バットマン」がマクファーレントイズでフィギュア化するというのはアメトイ・ヒストリー的に非常に重要なアイテムだと言えよう。
是非ともバットマンガなバットマン・フィギュアをコレクションに加えよう!
McFarlane Toys DC Direct Super Powers DC McFarlane Super Powers Batman (Manga)
当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。
ご興味ある方は是非ご来店ください!
通信販売も行っています!
通販サイト(試運転中):https://garimpeiro.buyshop.jp/
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トイ&コミックのガリンペイロ AM11:00-PM8:00
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