陽は、また昇る
今回のご紹介はこちら!
メディコムトイ MAFEX No.174 スーパーマン(ザックスナイダー版ジャスティスリーグVer.) ¥9,190(税込)
映画「ジャスティスリーグ」の再構築版「スナイダーカット」に登場のスーパーマンです。
「ジャスティスリーグ:スナイダーカット版」(以下スナイダー版)は、2017年に劇場公開された映画「ジャスティスリーグ」(以下劇場版)の製作を途中降板となったザック・スナイダー監督が描いていた本来のヴィジョンを再構築した作品。
その実現には、ファンはもちろん、キャストを含む関係者からの多くの声が力になったことも印象的でした。
ついに2021年に膨大な新規カットを加えて新たに発表された物語は、長尺4時間にもおよび、同じプロットでありながら”ほとんど別物”と言ってもいい、まさに”生まれ変わった”というに相応しい作品でした。
さて、そんな中でも大きな変更のひとつが、復活したスーパーマンのヴィジュアル。
劇場版ではこれまで同様の「赤と黒」のスーツを身に着けていましたが、
▼MAFEX「スーパーマン(劇場版)」も、もちろん赤と青カラー。
「スナイダー版」では「黒い」カラーのスーツを着用しイメージを大きく変更しました。
実は、原作コミックにおいてもこの「ブラックスーツ」は”スーパーマンの復活”の象徴的な存在。
ブラックスーツが登場したのは、1992年から1993年にかけて刊行された”スーパーマンの死と復活”を描いた三部からなる「デス・オブ・スーパーマン」において。
第1部にあたる「Doomsday!(ドゥームズデイ)」では、
長い眠りから復活した破壊と殺戮の権化「ドゥームズデイ」とスーパーマンが激突。
▼ドゥームズデイを止められる者は無く、スーパーマンが最後の希望として立ち向かう。
死闘の末、スーパーマンはドゥームズデイと刺し違えて死亡してしまいます。
▼その死は、生き延びたヒーローたち、そして世界に波紋を広げていく。
しかし、スーパーマンの葬儀の後が描かれた第2部「Funeral for a Frend」(フューネラル・フォー・フレンド」を経て、新たな”スーパーマンたち”の出現を描いた第3部「Reign of the Supermen!(レイン・オブ・スーパーメン)」にて、クリプトンの超技術によってついにスーパーマンは復活を果たすことになります。
その復活した時の姿がこれまでとは異なる姿「ブラックスーツ」でした。
この時のスーパーマンは肉体こそ復活したものの本調子ではなく、以前のように能力を使うことが出来ませんでした。そのため、スーパーマンの力の源である太陽の光をより効率よく吸収するため「黒」のスーツを着用したのです。
▼以前のように空を飛ぶこともできなかったため、”ジェットブーツ”と呼ばれるガジェットを履いて飛行していた。
▼2022年発売の「MAFEX スーパーマン(リターン・オブ・スーパーマン)」でも、しっかりジェットブーツが再現されている。
このスーツはその後の戦いで破損し、本来の力を取り戻したこともあって、再び身に着けられることはありませんでした。
ご存じの通り、映画「ジャスティスリーグ」3部作(「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン:ジャスティスの誕生」「ジャスティスリーグ」)においても、スーパーマンとドゥームズデイとの対決と死、クリプトンの技術による再生、という展開が描かれており、スナイダー版では「ブラックスーツ」の採用によって劇場版よりさらにコミックを意識した要素が加えられたことになります。
そしてもう一つ、「黒いスーパーマン」というと。
2001年から2004年にTVで放映されたアニメ「ジャスティスリーグ」に登場した「ジャスティス・ロード(Justice Lord)」と呼ばれるスーパーマンがいます。
▼黒いスーツに白いエンブレムと「ブラックスーツ」に共通するイメージがある。
彼はパラレルワールド「アース50」のスーパーマン。
オリジンこそ我々の知るスーパーマンと同じですが、ある事件をきっかけに悪に対して殺しも辞さない容赦のない正義に目覚め、己の絶対正義の名のもとに地球を統治する「王(Lord)」となります。
▼アース50のヒーロー同盟は、スーパーマンに追従し「ジャスティス・ローズ」の名の下人々を抑圧し統治する。悪人にはロボトミー手術もキメちゃう。
そんな中、彼らはバットマン(アース50)が作り出した次元転移装置によって、我々のよく知る「ジャスティスリーグ」の次元(アース)を知ることに。
自分たちの世界に飽きていた「ローズ」達は「ジャスティスリーグ」の面々を捕らえると入れ替わるように新たな次元に侵攻を開始。それに気づかない人々はヒーローたちの突然の暴走に混乱に陥るのでした。
しかし、常々「ローズ」のやり方に疑問を持っていたバットマン(アース50)は反旗を翻し、捕らえられた「ジャスティスリーグ」に救いの手を差し伸べるのだった・・・。
▼協力し合う二人のバットマン。
というわけで、この黒いスーツの姿こそ、”暴走し容赦を失った”「支配者としてのスーパーマン」の姿なのです。
▼その後、コミックにも逆輸入。
マクファーレントイズからは「アニメイテッド スーパーマン」の”ヴァリアントカラー”としてリリースされていたりもします。
▼シンプルに色違いだが、まさに「ヴァリアント」な存在。
スナイダーカットを含む映画「ジャスティスリーグ」3部作では、スーパーマンに対し「アニメの「ロード」のように人々を脅かす存在になるのではないか」という危惧が語られていますが、個人的には作中でもスーパーマンの”怖い”側面が非常に印象的に描写されていると感じていて、そういったところも「ブラックスーツ」の採用にはあったのではないかと思う次第だったりします。
▼スナイダー版でも怖かったスーパーマン。とある未来ではまさに・・・。
ちなみに、アニメでは「ローズ」が暴れた影響から、事件解決後もヒーローたちへの脅威論が持ち上がり、政府内部に対ヒーロー(メタヒューマン)事案の秘密機関「Cadmus(カドマス)」が組織され、後のストーリーでも大きな存在感を発揮することになります。そんな「カドマス」の中心人物が「アマンダ・ウィラー」。
ご存じの通り、彼女はコミックではもちろん、映画「ジャスティスリーグ」と世界観を共有する映画・ドラマシリーズでも「カドマス」と同様の組織「A.R.G.U.S.(アーガス)」の中心人物として登場し、「タスクフォースX = スーサイドスクワッド」とも強い関わりがある人物です。
▼映画でも「アーガス」と「タスクフォースX」はスーパーマンの関わった事件(「ジャスティスの誕生」)をきっかけに結成された。
閑話休題!!
前置きが長くなりましたが、
復活のスーパーマン!!非常に良い!
たくましいプロポーションがカッコいい!黒のスーツでさらに引き締まった印象。
背面も抜かりなく描写。こうなってたんだ・・・。
今作の付属品は、顔パーツが計4種とハンドパーツ2種のみと、かなり潔い内容。
しかしこのヘッドパーツがかなり良い!超 カヴィル様!
新規造型でさらに再現度に磨きが掛かってます!
端正なお顔立ち、そしてほりの深さが堪らない!
次第に感情のボルテージが上がっていく!
鋭さを増した眼光!めぢからつおい!
あ、あ、怒ってる、怒ってる!
力のこもった表情も見事再現!
目力(物理)!!!
これまた顔の筋肉のこわばりがバッチリ!
やっぱ怖いぜ!?今回のスーパーマンは!
再現度も素晴らしく迫力も十分のヘッドパーツですが、似たような表情が多いのはちょっと残念かも。作中で見せることは少なかったですが、微笑むお顔も欲しかったかも・・・。笑顔のカヴィル様の優しい雰囲気がマジで好きなの。
可動は全体に優秀。
首もしっかり上を向けて、
顎を引いた状態も、顎が胸につくくらい行ける。
腕部も優秀。肩も前後に大きく稼働するため、細かいニュアンスもしっかり表現できる。
前方で腕を組むポーズも余裕。
胴部可動は胸と腰。いずれも可動範囲は広い。
特に仰け反りはかなり大きく出来る。
屈むポーズも、前述の首可動の優秀さもあってしっかり下を向くことが出来る。
首と胴の可動のお陰で飛行ポーズなどでもしっかり前を向くことが出来る。
脚部も良好。
膝を腰より上にあげるのは難しいが、膝立ちや腰を落としたポーズはバッチリ。
胴部の可動も優秀なので窮屈な感じはない。
マントは恒例の針金が仕込まれているので、自在に表情をつけることが出来る。
マントアクションで躍動感を存分に演出しよう!
といったところで、今回のご紹介はここまで!
人気も高いヘンリー・カヴィル氏演じるスーパーマンを、その力強い表情とともに見事に再現した一品。
このところのニュースで、カヴィル氏のスーパーマンのカムバックが報じられたと思ったら、キャンセルされたりと、ファンの心も翻弄されがちだったりしますが、スナイダーカットがそうであったように、我々の声が届くことを信じて続報を待ちたいところ。
カヴィルスーパーマンよ、再び!!
これが最後と言わせないで!
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