蔓延する悪逆 -McFarlane Toys Spawn's Universe Plague - | トイ&コミックのガリンペイロ

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IMAGE UNITED とは!?

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イメージコミックが2009年に展開していたイメージコミックのキャラクターによる一大クロスオーバー企画…それが IMAGE UNITED である!

 

イメージコミックは1992年にトッド・マクファーレンとジム・リーと他数名のアーティストや編集者によって興されたコミック出版社であることは既知の通り。

それまでアメリカのコミック業界では、それこそMARVELやDCもその例に漏れず、作品やキャラクターの権利は出版社が所有することが一般的であった。

しかしてイメージコミックは原作者、原案者が著作権を有するべきであるという思想のもとに立ち上げられたのである。

 

原作者、原案者が著作権を有するということは「キャラクターや作品のブランドイメージを優先する出版社からの要望に応える必要が(あんまり)ない」ということで、

必然イメージコミックには芸術家肌の作家や前衛的な作品を描くアーティストが多く集まることになるのだが、それ故に物語が破綻してしまったり、未完のまま終わってしまったりする作品も少なからず排出されることとなり、これもまた必然といえる結果になるのであった。

 

そんな背景もあってか「一度はイメージユニバースの一員になったみんなを集めて、とりあえず一旦終わらせておこう!」という考えがあったのかどうかはさておき。

スポーンを始め、ウィッチブレイド、サヴェッジドラゴン、ヤングブラッド、インヴィンシブル、シャドウホーク、サイバーフォースその他諸々…のキャラクターたちを集結させて展開したのが IMAGE UNITED というクロスオーバーだったのである。

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そんなこんなでトッド・マクファーレン、ロブ・ライフェルド、マーク・シルヴェストリ、ジム・ヴァレンティノ、エリック・ラーセン…といった錚々たるオリジナルのアーティストを集めて始動した IMAGE UNITED であったが、前述の通り芸術家肌/個性の強いアーティストが集まって舵取りが上手くいくはずもなく…

IMAGE UNITED は製作が遅れに遅れ、3号が発売された時点でシリーズ自体が未完、打ち切りとなってしまうのであった。

無念…

 

一応物語のプロット自体はロバート・カークマンによって書き上げられており、IMAGE UNITEDのために設定された新たなヒーロー・フォートレスを中心にイメージユニバースのヒーローたちが集まって、巨悪に立ち向かう、というもの。

▼フォートレス

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で、ヒーローたちと対峙するヴィランに相当する存在となるハズだったのが、

オメガスポーンだったのである。

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オメガスポーンは IMAGE UNITED が頓挫したあと、2011年のSPAWN #200 でスポーン本誌に逆輸入される。

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この時のスポーンはアル・シモンズではなく、ジム・ダウニングという別の男性がスポーンとなっているのだけれど、そこらへんはややこしいので割愛するとして。

 

オメガスポーンはマレボルギアと等しい力を持ち、何千年も地獄の勢力と戦い続けてきた一番最初のヘル・スポーンである…

のだが、後にアル・シモンズのスポーンがやらかして様々な時代/世界のスポーンが大集合してしまう事件を引き起こした際に、このオメガ・スポーンをも呼び寄せてしまいオメガ・スポーンは何故だか地球を支配しようとしててさあ大変…

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というのがSPAWN #301 あたりから現在まで続く流れとなっている。

 

で、なんやかんやあった挙句、スポーンはメディーバル・スポーンと協力してオメガ・スポーンやモノリス(オメガ・スポーンの尖兵)と対峙することとなるのだが、

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この戦いの場に唐突に湧き出てきた存在がプレイグ・スポーンである!

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プレイグ・スポーンについては未だに謎が多い。

先にも述べた通り、一番最初のヘル・スポーンはオメガ・スポーンである。

ヘル・スポーンは通常K7-リーサと呼ばれる寄生生物を纏っている。

スポーンたちの黒いコスチュームはこのK7-リーサなのである。

 

しかしプレイグはK7-リーサに拠らないスポーンであり、マレボルギアによって産み出されたオメガ・スポーン以前のプロトタイプだったが、制御しきれない凶暴性によって遺棄された存在だったのだ。

 

▼通常ヘル・スポーンたちは緑のネクロエナジーを宿しているが、プレイグのそれは赤いのが特徴的。

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オメガよりヤベーやつが出てきたけどどうするよ…

といったカンジである。

 

さて一方で「THE SCORCHED」というシリーズが展開されている。

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こちらはスポーン大集合となっている本誌の影でスポーンたちがチームアップし、世界の危機に立ち向かっている様が描かれる。

 

某国でなにやらよからぬ企みがあるな…とスコーチ(スポーンたちのチーム名)が赴くと、

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プレイグは某国軍によって実験体にされており(どうやって捕まえたんだ…)、

プレイグの体細胞組織から得たなんらかを自ら接種した某国クルシェフ軍曹は変貌し、

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人造プレイグとなってガンスリンガーたちに襲い来るのであった…

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というなかなかにワケのわからない展開となっている。

色々とツッコミどころはあるが、クルシェフ軍曹がプレイグ化する演出などから見るに「ヴェノム」の再構成的なニュアンスが感じられ、セルフオマージュとして今後が期待できる。

「plague」は不幸や疫病を意味する。クルシェフ軍曹がプレイグとなったように、今後も文字通り伝播していく厄災として描かれるのであろう。

 

というワケでようやっと商品の紹介である。

今回のご紹介はMcFarlane Toys Spawn's Universe 最新作からプレイグ・スポーン!

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通常のスポーンやシースポーン/ガンスリンガー、ニンジャなどと比べても、ガントレットやブーツ、マント、コートといった装飾がないため簡素に見る。

 

背中や手足から伸びている触手然とした突起はあるものの、

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シルエットは非常にシンプルでそれ故に素の立ち姿がバシっと決まる。

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コミックからの再現度が高く、プロポーションが良いのは流石のマクファーレントイズといったところか。

 

シンプルなシルエットに反して表面のテクスチャは非常に複雑で、正直触っていると指に刺さって痛い面もあるがこれもまたマクファーレントイズ。

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謎の専用台座も付属しており、こんなシーンはコミックにあったか…? という気がしないでもないがちょっと得した気分になる。

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可動範囲は推して知るべし…といったところではあるが、マクファーレン節は全開に炸裂しているフィギュアとなる。

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是非とも実際に触って遊んでみてほしい逸品だ。

 

今回紹介した

McFarlane Toys Spawn's Universe Plague

は当店の通販サイトからもお求めいただけます。

 

この他、当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。

ご興味ある方は是非ご来店ください!

 

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