青春の後始末 - Justin Ishmael Scott Pilgrim - | トイ&コミックのガリンペイロ

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終わりなモンかよ!?

 
「スコット・ピルグリム」 はカナダの作家ブライアン・リー・オマリーによるグラフィックノベル。
 
カナダのトロントに住む青年スコット・ピルグリム(23歳)。
彼は無職でアマチュアバンドのベーシストである。最近中国系カナダ人の女子高生ナイヴス・チャウと付き合い始めたばかりだ。
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しかしある夜、スコットはローラーブレードに乗った少女を夢に見る。
彼女には出会ったこともなかったのだが、スコットは現実で彼女と偶然の出会いを果たすのであった。
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スコットはほどなく彼女と知り合い、彼女…ラモーナ・フラワーズに夢中になってしまう。
彼女と付き合いたいと願うと突如としてラモーナの「元カレ」を名乗る男がスコットに襲い来る。
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どうにかこうにかラモーナの「元カレ」マシュー・パテルを撃退したスコットは、ラモーナから衝撃の事実を告げられるのであった。
 
「私と付き合いたいのなら、7人の邪悪な元カレ軍団と戦わなければいけない」
 
と。
果たしてスコットの恋の行方は…
 
といった物語。
アメリカのオニプレスによって出版された作品だが、いわゆるアメリカン・コミックスとは聊か形態の異なるコミック作だ。
 
上記の参考画像は後年になって発売されたフルカラー版のものだが、元々は日本のコミックよろしく白黒。
▼元々の形態。画像→の女の子が物語開始時のスコットの彼女ナイヴス。かわいい。
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といったわかりやすい部分のほかにも、作者のブライアン・リー・オマリーは日本のコミック、アニメ、ゲームに傾倒しており、
いわゆるマンガの文法的な部分がアメリカン・コミックスのそれとは若干異なる部分が多い。
ジャンルとしてはラブコメ?…に分類されるのか…?
 
▼スコットが「元カレ」マシューの攻撃を捌いて反撃するシーン。
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普通に読めてしまうが、最後のコマの右下に「REVERSAL」という文字があるのに気付くだろう。
これは主に対戦格闘ゲームなどで相手の攻撃をガードした際、特殊な入力を行うことで素早く反撃を行う「ガードキャンセル」「ガードリバーサル」と呼ばれる技法を漫画的に再現した演出で、
この他にも
「倒した敵がコインになって消失する」
「自分の顔をしたアイコンが発生し、とると残機が1増える」
といったゲーム的な要素がそのまま作品内に組み込まれてしまっていて、読んでいて不思議な体験ができる。
 
そういった演出面を無視しても、10代の青春と20代の青春のズレとか、プリミティヴな感情が価値観の相違から拗れてしまい、だけどそのズレや拗れに各々が決着をつける様などは読んでいて非常に刺さるところがあり、名作と言って差し支えがない。
これは青春の後始末バイブルだ!
ほぼ絶版状態な気もするが、日本でも翻訳版がヴィレッジブックス様から全3巻で絶賛発売中なので興味のある人は是非読んでほしいところ。
 
このスコット・ピルグリムは2010年に実写映画化しており、その名も
「スコット・ピルグリム vs.邪悪な元カレ軍団」
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監督は「アントマン」の脚本を務めたエドガー・ライトで、演出面は前述の「ゲームやアニメに寄せた」ものが色濃く出ているが、

キャストは主人公のスコット・ピルグリムを演じるのがマイケル・セラで、ラモーナがメアリー・エリザベス・ウィンステッド(「ハーレイ・クイン BIRDS OF PREY」のハントレス役だ)の他、

クリス・エヴァンス、ブリー・ラーソン、ブランドン・ラウスなどなど錚々たるメンツで構成されているのでそれだけでも見る価値があるだろう。

 

同年2010年には 「Scott Pilgrim vs. The World:The Game」 としてゲーム化。

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※現在はPS4やXbox One、Switch、Windowsでもプレイ可能。

 

当時をして 「なぜそこに拘った」 というドット絵による横スクロールアクションゲームで、

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あらゆる面で往年の名作横スクロールアクションゲームの要素をオマージュしつつも

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原作コミックの名シーンもしっかりと再現してくれているという名作である。

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▼最大4人同時プレイ可能でスコット・ピルグリムのキャラたちがぴこぴこ動くのがすげーかわいい。

 

要所要所「コレ大丈夫なのか…」というパロディも散りばめられているので元ネタ探しをするのも面白いだろう。

 

そんなこんなでスコット・ピルグリムは一世を風靡し、ブライアン・リー・オマリーはアイズナー賞を獲ったりしたのでした。

イメージコミックから出版されているブライアン・リー・オマリー脚本、レスリー・ハング画の「SNOTGIRL」も名作だぞ!

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これだけ人気があるとフィギュアなども結構種類が出ているのだが、

個人的に欲しいのが

▼ MONDO製の固定フィギュア、ラモーナ である。超かわいい。

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こちらのラモーナはマ●●ァーレントイズよろしく様々な変種(ヴァリアント)やショップ限定品が出ているのだが、いずれも限定で個数が少なく、ちょっとタイミングを逃して買い損ねるという失態を何度も繰り返していたのである。

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というワケで今回ご紹介するのはMONDOのラモーナ再販…とかではなく、

スコット・ピルグリムの新しいフィギュア である。

製作販売はニッチなフィギュアなら…でお馴染みの Justin Ishmael による。

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スコット・ピルグリムと、ラモーナ・フラワーズ…待望の6インチアクションフィギュア化!

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と喜びたいところだったが、アクションフィギュアと銘打たれているものの、可動ポイントが

両肩、両肘、首の5箇所のみ というのはいささか寂しく、残念ポイント。

 

付属品はスコットにはベースギター、

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ラモーナにはバットやショルダーポシェット、

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荷物(ラモーナはコミックでAmazon配達員なのだ)…

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と豊富そうなのは良いのだが、お値段も大手のアクションフィギュアに比べると倍近く、ちょっぴり割高感が否めないところ。

 

まあコミックは18年前で、映画も12年前の作品である。

こうして今時分にも新しいフィギュアが出るだけでも嬉しいは嬉しいのだが。

 

なんか調べてみたら近々Netflixでアニメ化の企画とか動いてるっぽいですね。

超期待!

 

興味のある方は是非ガリンペイロまでご相談ください。

 

この他、当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。

ご興味ある方は是非ご来店ください!

 

通信販売も行っています!

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