玩具の銃を待つ男 - DC Mandate & トッド・マクファーレン - | トイ&コミックのガリンペイロ

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DCマルチバースにグリフター参戦!
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グリフターとは…!?
かつてジム・リーがイメージコミックスで展開していたオリジナルコミック
「WILD C.A.T.s」シリーズ(1992~)に登場する主人公の一人だ。
▼「WILD C.A.T.s」1997年頃にはメディアワークス/主婦の友社から邦訳版も刊行された。
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「WILD C.A.T.s」シリーズはジム・リー御大がイメージコミックスで物語を展開する際に構築したワイルドストーム・ユニバースという世界の物語だが、後年色々あってユニバースごとDCに移籍。

2011年のDCユニバースの大規模なリランチ「NEW52」以降はDCユニバースに本格的に絡んでいくこととなる。

 

さて、そんな「WILD C.A.T.s」のグリフターだが、

・元グリンベレー

・元政府の秘密諜報部隊「チーム7」所属

という経歴を持ち、地球支配を目論むデモナイツに対抗する組織「ワイルドキャッツ」のメンバーでは数少ない純血の地球人である。

特殊能力と言えなくもないレベルの反射神経を持ち、あらゆる銃火器の扱いに長けた白兵戦のプロフェッショナルだ。

 

▼ただの布にしか見えないマスクが特徴的だが、実は防毒防ガス仕様でナイトヴィジョンなども仕込まれている。

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DCに移ってからも人知れずデモナイツとの戦いを続けているが、

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デモナイツは政治家や官僚に化けて人間社会を支配しようとしている。

そしてそんなデモナイツを見破れるのはグリフター含む極一部の人間だけなので、

周囲の人間からは 「政治家や官僚を殺して回るヤベーやつ」 と認識されてしまっている。

そのためデモナイツを駆除する傍らで事情を知らないグリーンアローなどのヒーローからも妨害されてしまったりする大変な役回りである。

 

最近「ジョーカー・ウォー」後のバットマンに接触した際にはバットマンと互角の立ち回りを見せたりもしたが、

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グリフターといえばやはり二丁拳銃でしょう。

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肉体的には生身の人間であるグリフターが戦闘面でその真価を発揮するのは二丁拳銃あってこそ!

 

二丁…拳銃…?

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拳…銃…?

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そう。

残念ながらDCマルチバースでのグリフターは例によって拳銃がオミットされてしまっています。

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DCキャラクターの立体物に銃が付属しなくなった(銃を持たせた状態で宣伝してはいけない)件については過去記事を参照のこと。

 

要はDCの親会社であるワーナーが自社キャラクターの玩具(など)に銃を持たせることをNGとしている結果なのだが、

実際のところ今現在どの程度までこの強制力が働いているのかは判然としない。

 

▼スピンマスターの「ザ・バットマン」4インチアクションフィギュア ペンギン などには銃っぽいものが付属している。

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ここまで玩具っぽくすれば許可範囲内なのであろうか…?

 

と、まあ色々と煩悶していたところに、海外のYoutuber シャルティマス・プライム氏によるトッド・マクファーレン氏へのインタビュー動画でそこらへんに触れられていたので簡単にご紹介しよう。

 

▼その動画。

ポイントとなる部分だけを要約すると

 

「私たちがこういった玩具を出したいと進言しても、上(ワーナー)からの許可がなければそれは叶わない」

 

といったもので、版権元(DC/ワーナー)の要請によりフィギュアへ銃器類を付属させることが出来ないことを認めた発言をしている。

 

この後、両氏はパニッシャーが現行誌においてそのアイデンティティ的なシンボルであるスカルマークが変更になり、銃器類も二振りの刀に変更されたことなどにも触れている(※)。

※パニッシャーはマーベルヒーローのなかでも相当に異質なヒーローである。

ギャングの抗争に巻き込まれて妻子を失った彼は悪党への制裁に躊躇のない復讐者として描かれる。

ヴィラン(時にはヒーローも)がただの人間フランク・キャッスルによって誅殺されていく様は非常に痛快ではあるが、

その本質は司法の及ばない相手に対する私的な暴力行為であり肯定される行為として描かれているわけではない。

しかし近年では司法側である米軍や警察の極一部に於いて、パニッシャーのシンボルが正当化された暴力の象徴的に扱われるケースが散見され、

 

 

  

パニッシャーの製作者の一人でもあるジェリー・コンウェイ氏などは、この本質を違えた扱われ方を憂慮している…という問題提起があった。

今回のパニッシャーのシンボル変更や銃器類の排斥はそういった解釈違いへのアンチテーゼ的なものであるとする見方がある。

ちなみに現在展開されている「Punisher」誌でパニッシャーはザ・ハンドを率いるリーダーになっている。

 

…と、世情がコミックや玩具に影響を及ぼしてしまうことは避けられないことだとしつつも、

 

「将来的にはなんらかの形(Spawn.comやMcFarlane Toys Store)で武器パックが買えるようにしたい」

「そしてそれは偶然にも既存フィギュアに合致するサイズとなるかもしれない?」

 

という展望を語ってインタビューを締めた。

 

こういったご時世なので色々と慎重にならざるを得ない時期だが、やがて明るい玩具ライフを送れることを願いたいものだ。

 

まあ、なにが言いたいかっていうと、

グリフターは買い ですよ。

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