洋画の吹き替えプラス -ディズニー+の日本語吹き替え版のこと- | トイ&コミックのガリンペイロ

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皆さん、ディズニープラス楽しんでますか?

ディズニープラスと言えば、ディズニー作品はもちろん、スターウォーズシリーズやマーベルコミック作品などの強力コンテンツが見放題ということで、ご覧の方も多いはず。

先ごろには、月額料金の値上げが報じられ「何だよ・・・」と思ったご利用の方も多いのではないでしょうか?(実は私もそーなの)

しかし、これに合わせたアップデートでディズニーオリジナル以外のコンテンツを拡張した「ディズニー+・スター」が登場。

この新コンテンツの中には、以前ディズニーに買収された「20世紀フォックス」版権の映像作品が多数含まれるということで・・・、

なんと!ディズニープラスで80年代筋肉アクションの傑作「コマンドー」が見れちゃうってことになったのだ!

コマンドーの他にも、「エイリアン」「プレデター」「ダイハード」などなど、お馴染みの80~90年代の傑作がずらり。

これは思いもよらないこと!おじさん、う、嬉しい。

 

さて、そんな80年代のアクション映画というと、その時代を子供として過ごした私としましては、TV映画番組の「日本語吹き替え」のイメージが強烈なんですよね。

なんなら、オリジナルの役者さんの声より、声優さんの声の方がその役者さんのイメージってことの方が多かったりします。

 

当時は各TV局が競って映画の放送枠を設けていて、ゴールデンタイムに家族そろって映画鑑賞、というのが楽しみでしたが、


実は当時の日本語吹き替え版は、各テレビ局で製作しており、吹き替えキャストは局によって違うことはざらでした。また、吹き替え台本も独自のものを使用するため、言い回しなども微妙に違っていたり、場合によってはまるで違うことも・・・。

この各局TVバージョンは、ビデオやDVDなどのソフト版には収録されることがないことも多く、人気のわりに(特に映画特番の減った最近では)観られる機会の少ない非常に貴重なバージョンになることも多かったりします。

そのため、やっぱりこの役者さんにはこの声!という、こだわりが個々に発生する事態になっていたりしたものです。

(昨今の作品では、Blu-rayなどのソフト版吹き替えがそのままTV放映されることもあり、かつてのようなことはあまりなくなりましたね)

 

 

と、かようにくどくどと言ってまいりましたが、つまりは

今回の「ディズニー+・スター」版で配信されている

80~90年代映画の吹き替えが、

誰が誰を演じているバージョンなのか?問題

なのであります!

 

吹き替えファンとしては気になるってことで、調べてみました!

作品のチョイスは極個人的でございますので、悪しからずご了承いただきたいと思います。

以下は個人的見解も多く含まれますのでこちらも重ねてご了承ください。

 

なお、吹き替え興味のない方はごめんなさい!

 

まずは、やっぱり吹き替え版といったら気になるここから!

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コマンドー(1985年)

 主演:アーノルド・シュワルツェネッガー/監督:マーク・L・スター

■日本語キャスト

メイトリックス:屋良有作

ベネット:青野武

シンディ:小山茉美

ジェニー:富永みーな

カービー将軍:大木民夫

今となってはシュワちゃんと言えば玄田哲章氏!!というイメージが絶対的ですが、今回は「屋良」版!

こちらはいわゆる「TBS」放送版で、ネットでも人気の名言洪水「テレビ朝日」版ではありません。

しかし、屋良氏のシュワちゃんは玄田氏より筋肉控えめで若干スマートな印象、青野版ベネットもヤベー奴感がまた一味違っていいのだ・・・。

「テレ朝版」のセリフは覚えている方も多いでしょうから、そんな方は台本の違いも如実に判ると思いますので、そういった意味でも吹き替え版の醍醐味を十分に堪能できる作品になっているのではないでしょうか。

 

 

続けて、シュワちゃん!

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プレデター(1987年)

主演:アーノルド・シュワルツェネッガー/監督:ジョン・マクティアナン

■日本語キャスト

ダッチ:玄田哲章

ディロン:菅生隆之

アンナ:塩田朋子
マック:麦人
ブレイン:青野武
ビリー:大友龍三郎
ポンチョ:大塚芳忠

こちらは皆さまがおそらくもっとも馴染みがあるであろう「テレビ朝日」版。

これはもう説明不要ですね!私もこれしかない!

 

 

続いてプレデター!

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プレデター2(1990)

主演:ダニー・グローバー/監督:スティーヴン・ホプキンス

■日本語キャスト

ハリガン:内海賢二
キース:大塚芳忠
アーチュリータ:沢木郁也
カントレル:戸田恵子
ランバート:江原正士
ハイネマン副本部長:玄田哲章    
ピルグリム署長:大塚明夫

こちらは「ソフト版」ということでビデオやDVDのバージョン。

個人的にはハリガン/ダニー・グローバーと言えばテレビ版の池田勝氏のイメージがありますが、低音も魅力の内海版グローバーは迫力がまた違っていい!ほんとこの声は唯一無二ですわ。

ここで玄田氏が演じているハイネマン副本部長(内海氏との言い合いのシーンはしびれる!)は「テレビ版」では前述の屋良氏だったりするところも面白い。

 

 

プレデターと来たら・・・

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エイリアン(1979)

出演:トム・スケリット、シガニー・ウィーバー/監督:リドリー・スコット

■日本語キャスト

ダラス:郷田ほづみ
リプリー:幸田直子
ランバート:鈴木ほのか
ブレット:樋浦勉
ケイン:森田順平
アッシュ:岩崎ひろし
パーカー:大川透
マザー:小宮和枝

「エイリアン」はテレビ版はもちろん各種ソフトメディアでもキャストの異なる日本語版がありますが、こちらは最新のBlu-ray版にも収録されているバージョン。

個人的にはリプリーを戸田恵子氏が演じたテレビバージョンや、初めて見たビデオ版のダラス/富山敬、リプリー/榊原良子版も思い出深いですね。

 

 

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エイリアン2(1986)

主演:シガニー・ウィーバー/監督:ジェームズ・キャメロン

■日本語キャスト

リプリー:幸田直子    
ニュート:久野美咲
ヒックス:森川智之
ビショップ:古川登志夫
バーク:古澤徹
ゴーマン:大塚芳忠
バスクエス:朴璐美
ハドソン:神奈延年
ドレイク:咲野俊介

こちらの日本語版も最新のソフトにも収められたバージョン。

私はテレビ放映版はいくつか見ましたが、このバージョンは初めてで、全体に若返っている印象。特に古川登志夫氏演じるビショップ/ランス・ヘンリクエンというのはこれまでのビショップのイメージとはかなり違っていて面白いと感じました。

 

 

お次はこのシリーズ!

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ダイハード(1988)

主演:ブルース・ウィリス/監督:ジョン・マクティアナン

■日本語キャスト

ジョン・マクレーン:樋浦勉    
ハンス:小林勝彦
カール:大塚明夫
ホリー:駒塚由衣    
パウエル:内海賢二    
ロビンソン:嶋俊介    
アーガイル:島田敏    
ソーンバーグ:江原正士
エリス:納谷六朗

アクション映画を変えた傑作!

こちらは「ソフト版」。個人的には、テレビ放送を録画して繰り返し見たマクレーン/ブルース・ウィリスを野沢那智氏が演じた「テレ朝」版、村野武範氏の「フジテレビ」版がどうしても強いですが、こちらの「イピカイエー」もいい味してるんですわ。

 

 

2は飛ばして

ダイハード3(1995)

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主演:ブルース・ウィリス/監督:ジョン・マクティアナン

■日本語キャスト

ジョン・マクレーン:樋浦勉
ゼウス・カーバー:池田勝
サイモン:小川真司
カティア・タルゴ:原語流用
オットー:江川央生
コッブ警部:坂口芳貞    

こちらも「1」同様「ソフト版」の樋浦版マクレーン。無論こちらもいいですが、「3」はどうしても、マクレーン:野沢那智・ゼウス/サミュエル・L・ジャクソン:大塚芳忠の「テレ朝」版が強烈な印象です。

サイモン/ジェレミー・アイアンズ役は「テレ朝」版と同じ小川真司氏。このあたりもマクレーンとの掛け合いの雰囲気など比べてみると面白そうですね。小川氏のセクシーな声最高に好き。

 

 

 

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フェイス・オフ(1997)

出演:ニコラスケイジ、ジョン・トラボルタ/監督:ジョン・ウー

■日本語キャスト

ショーン・アーチャー/ジョン・トラボルタ:神谷明
キャスター・トロイ/ニコラス・ケイジ:大塚明夫
イブ・アーチャー:一柳みる    
ポラックス・トロイ:家中宏

2大スター(当時)共演でしかもキャラクターが入れ替わると言う、お芝居に見応えある作品!

今回の日本語吹き替え版は「ソフト」版。個人的には洋画の吹き替えで神谷明氏の出演というのは珍しい印象。しかも、ヒーロー役が多い神谷氏の”悪役”というのも新鮮で見どころありですね!

 

 

何度も見たのにテレビでやってると見ちゃうやつ!

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インデペンデンスデイ(1996)

出演:ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラム/監督:ローランド・エメリッヒ

■日本語キャスト

スティーブン・ヒラー大尉:山寺宏一 
トーマス・ホイットモア大統領:安原義人

デイヴィッド・レヴィンソン:大塚芳忠    
マリリン・ホイットモア:一城みゆ希        
ジュリアス・レヴィンソン:永井一郎  
ウィリアム・グレイ将軍:石森達幸        
ラッセル・ケイス:青野武

こちらは「ソフト版」にあたりますが、テレビでもこのバージョンが放送されることも多いのでこちらのキャストで馴染みがあるという方も多いかも。

テレビ版(テレ朝)では、ホイットモア大統領/ビル・プルマンを古川登志夫氏が演じていて、クライマックスの演説シーンなどを聴き比べると非常に面白いですね。山寺氏は、テレビ版ソフト版共にヒラー/ウィル・スミスで出演しています。

 

 

キアヌ・リーブスの出世作!

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スピード(1994)

出演:キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック/監督:ヤン・デ・ボン

■日本語キャスト

ジャック:山寺宏一
ペイン・ハワード:穂積隆信
アニー:戸田恵子
マクマホン:銀河万丈
ハリー:大塚芳忠    

こちらも「ソフト版」。最近はキアヌと言ったら森川智之氏というイメージですが、最初の頃のキアヌは結構いろんな人がやってた印象です。そんな中で、今となっては山寺版キアヌは珍しいかも。

ハワード/デニス・ホッパーは他バージョンでは野沢那智氏や青野武氏などの個性派が演じてたのも印象的な役。穂積版のマニアックな感じもいい!そのハワード役:穂積氏といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ではドク/クリストファー・ロイドが有名ですが、テレビ版のハワード役青野氏もドクを演じていましたね。

 

 

また、ニコラス・ケイジだ!90年代はやっぱニコラス・ケイジなんよ。

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コン・エアー(1997)

主演:ニコラス・ケイジ/監督:サイモン・ウェスト

■日本語キャスト

キャメロン・ポー:大塚明夫
ヴィンス・ラーキン:家中宏
サイラス・グリサム:壤晴彦
ガーランド・グリーン:二又一成
ダイアモンド・ドッグ:大友龍三郎    
ベイビー・オー:安井邦彦

脂ぎってむさくるしい悪党ばかり出てくる映画は、吹き替えもアツい。

こちらは「ソフト版」で安定の明夫版ニコラス。グリーン/スティーブ・ブシェミ役が二又一成氏というのも変態度が高くてとても良い!

個人的には「テレ朝」版の、ポー/ニコラス・ケイジ:大塚芳忠、グリーン:青山譲の「2大出演してるだけで見てしまう洋画吹替声優」のレアなバージョンも大好きです。

 

 

この映画は、吹き替えどっち派かで結構揉める

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ホーム・アローン(1990)

主演:マコーレー・カルキン/監督:クリス・コロンバス

ケビン・マカリスター:折笠愛    
ハリー・ライム:青野武
マーヴ・マーチャント:安原義人
ケビンの父:富山敬
ケビンの母:武藤礼子

こちらもやっぱり「ソフト版」。

ケビンはこの折笠氏か矢島晶子氏(フジテレビ版)かで結構割れる印象。

泥棒コンビのノッポ「マーヴ」役もこの安原氏Ver.か、フジの江原正士氏Ver.でやっぱり揉める。

しかし、ソフト版フジ版共にハリー/ジョー・ペシ役を演じる青野武氏がやっぱ最高だよね、ということで和解への道を与えてくれるのだ。

 

 

最後は、「20世紀FOX」といえばこれ!!(ディズニー的にも)

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スターウォーズ(1977)

出演:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー/監督:ジョージ・ルーカス

■日本語キャスト

ルーク・スカイウォーカー:島田敏
ハン・ソロ:磯部勉 
レイア・オーガナ:高島雅羅
ダース・ベイダー:大平透
オビ=ワン・“ベン”・ケノービ:納谷悟朗
グランドモフ・ウィルハフ・ターキン総督:大木民夫
C-3PO:野沢那智

スターウォーズは歴史も長く、幾たびかのテレビ放送やソフト化もあってか、世代によって声のイメージが違っているのも面白いですね。

配信中のこちらは「ソフト版」になります。

個人的には、録画ビデオが擦り切れるほど見た「日本テレビ」版のルーク:水島裕、ソロ:村井國男、レイア:島本須美のトリオのバージョンも非常に印象深いですね。

 

 

といったところで、まだまだチェックしたい作品は山ほどあるのですが、この辺で今回の記事はおしまい!

まあ、やっぱり、というか当然のことながら「ソフト版」の日本語吹き替えバージョンがそのすべてという結果でしたね。なんか意味あったのかなこのまとめ・・・。

とにかく、ディズニープラスをご覧の方の楽しみの一助になれば幸いです。

 

原語のセリフや芝居のニュアンスをどのように日本語にするのか、何気ない表現でもそこには翻訳家や役者の技術が詰め込まれていて、私は日本語吹き替え版をとても愛してやまないのです。

あまり興味のない方でも、よかったら、印象的だった1シーン、1つのセリフだけでも、どんなふうに表現されているのかを、そして、その違いを、はたまたその再現度を味わって頂けたらと願ってやみません。もしかしたら映画の楽しみ方がまた一つ増えるかもしれませんよ。

 

 

蛇足

 

最近ではテレビ放送版各種とソフト版を一本に収めた吹き替えファン向けのソフトもリリースされていますが、映画番組の減った昨今ではほとんど見ることのできなくなってしまった独自の吹き替えバージョンも数々あり、ちょっと寂しい気がしますね。

 

もうディズニーもFOXも関係ないけど、この際だから書かせていただきますが、

洋画吹き替えでも屈指の黄金キャスト「スペース・カウボーイ」の日本テレビ版のソフト化やってくれや!!ワーナーさん!!再放送でもいいぞ日本テレビさん!

 

 

この他、当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。

ご興味ある方は是非ご来店・お問い合わせください!

 

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