▲挙句、ジョーカーさんと融合させられてしまうという展開が待っている。
まあジョーカーさんは
Last Knight on Earthでも首から下をロボット化してロビンになってたりするので慣れたモノだが。
さて、サイボーグと言えばその歴史は古く、フィクションに限っても200年は遡れてしまう。
日本では1960年代後半から1970年代にかけて、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」「仮面ライダー」などによってサイボーグ/改造人間の概念が浸透した。
アメコミに限定すれば
1942年のStar Spangled Comicsに登場したロボットマンや
1959年のAction Comicsにて初登場したメタロの存在に拠ってサイボーグの認知が上がったと言えるだろう。
しかしながらサイボーグという概念が爆発的に広がったのは1973年から始まったTVドラマシリーズ
The Six Million Dollar Man(600万ドルの男)を忘れてはならない。
元NASAの宇宙飛行士スティーブ・オースティン大佐が航空事故により左目、右腕、両脚を失う重傷を負うが、
NASAの技術によってサイボーグとして復活。
その強化された力を使い、政府の秘密情報機関のエージェントとして活躍をする、というストーリーだ。
改造手術の費用に600万ドル掛かったという設定から600万ドルの男と呼ばれる。
以降5年に渡り、100話以上が製作され、後続の作品に大きな影響を与えたという。
事実、この600万ドルの男の放映開始以降、アメコミ界隈ではサイボーグの存在が大きくフィーチャーされるようになり、
1974年にはMARVELで
▲デスロックが誕生し、
1980年にはDCで
▲サイボーグが誕生する。
そして600万ドルの男ブームが沈静し、1980年代後半から1990年代になると今度は
皆さんお馴染みの「ターミネーター」「ロボコップ」と言った映画のヒットにより(ターミネーターはサイボーグではないが)、
とりあえず既存のキャラもサイボーグ化しとけ、といったブームが訪れるようになる。
1990年にはクラーク・ケントではないものの、
▲サイボーグ・スーパーマンが誕生し、
ケナーはとりあえずバットマンのバリエーションを増やしたくて
▲サイボーグバットマンを展開する。
1992年にはスパイダーマンがサイボーグ化し、
トイビズはここぞとばかりにサイボーグスパイダーマンの玩具を展開するし…
といった具合である。
デスロックもサイボーグもサイボーグスーパーマンもサイボーグバットマンもサイボーグスパイダーマンも、
いずれも皆、
左目が義眼化しているあたりに600万ドルの男の影響が色濃く感じられるのが面白い。
そんなワケでサイボーグスパイダーマンについてをご紹介だ。
▲ターゲット限定 MARVEL LEGENDS サイボーグスパイダーマン \4,200+税
サイボーグスパイダーマンは前述の通り、サイボーグブームの餌食となった存在である。
▲1992年のSPIDER-MAN #21にて登場。
シニスターシックスとの戦闘の最中、
ミステリオの幻術によってスパイダーマンをドクターオクトパスと誤認したソロによって重傷を負うスパイダーマン。
▲ソロ、本名ジェイムス・ボーンはワープ能力を持ったバウンティハンターで
たった一人の対テロ組織である。
絶体絶命のピンチに在ったスパイダーマンだが、
窮地を 謎のサイボーグX に救われる。
▲謎のサイボーグX
ほぼ謎のまま退場してしまうので本名含めた素性は未だに謎だ。
程なくオスカー博士の研究室で目を覚ましたスパイダーマンは
無断でサイボーグにされていたというワケだ。
その後、同じくサイボーグであるデスロックと出会ったスパイダーマンは共に事件の解決に臨み、
次号で無事元の身体を取り戻すのであった…
という経緯で誕生したのがサイボーグ・スパイダーマンだ。
前述の通り、トイビズ時代に何度かフィギュア化しているが、
コミックではスパイダーマンの長い歴史の中でたった2話しか登場していないレアなスパイダーマンだ。
様々なスパイダーマンが集結するイベント「スパイダーバース」には
▲より一層サイボーグ化が進んだ謎のサイボーグスパイダーマンも登場しているが、コイツは別アースの存在なのでノーカン。
そんなレアなサイボーグ・スパイダーマンを何故今になってレトロパッケージで再リリースしたのかは不明だが、
このアシンメトリーでゴテゴテした姿はいかにもなアメトイ感があって実に味わい深い。
一見してアメトイ感溢れるこのサイボーグスパイダーマンは
コミックファンもコミックを知らないアメトイデザインファンをも納得させてくれること間違いなし。
90年代の雰囲気をそのままに感じ取れる逸品としてコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
今回紹介したサイボーグたちは一部通販サイトからもお求めいただけます。
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