カマラちゃーん!
Marvelコミックスで活躍するヒーロー、Ms.マーベルとして知られる彼女はパキスタン系アメリカ人でムスリスの女子高生だ。
初登場は2013年末、Marvel80年の歴史からすると新人の部類であるが、
またマーベルスタジオにおける映画作品群、MCUでも単独ドラマ作品の製作が決定しており、
日本のマッドハウス制作のアニメ「マーベル・フューチャー・アベンジャーズ」などにも登場し、
Marvel新世代の女性ヒーローに焦点を当てたアニメ作品「MARVEL RISING」でも中心人物として活躍。
▲原案コミック「MARVEL RISING」はヴィレッジブックス様より邦訳刊行されている。
10月30日にはヴィレッジブックス様より邦訳版の第3巻が発売となる。
まさに今一番話題のマーベルヒーローと言っても過言ではないだろう。
彼女はアベンジャーズ(特にキャプテン・マーベル/キャロル・ダンパース)推しで、
彼ら彼女らを題材としたファンフィクション(二次創作)を行うなど、ヒーローオタク気質な少女で、
ムスリスとしての戒律や10代故に親の庇護下にあり、
それに由来する閉塞感や無力感に思い悩む存在として、
少年少女にとって非常に身近な存在として描かれている。
そしてカマラちゃんがヒーローとして成長し、
ヒーローたちと出会うことでまた少年少女たちはカマラちゃんを介してヒーローたちを身近に感じることができるのである。
MS.マーベル/カマラ・カーンのヒーローとしての能力は
質量体積の変化を伴う身体全体あるいは一部分の拡大/縮小と描かれることが多い。
しかしMS.マーベル読者であれば、カマラ・カーンの能力は変身能力として描かれていたことを知っているだろう。
(まあ、厳密に言えば変身能力も身体の大きさを変える能力もカマラちゃん本来の能力の副次的な産物で、どちらが正しいというワケではないのだが)
MS.マーベルのオリジンを描いたのはライター、G・ウィロー・ウィルソン氏だが(作画はエイドリアン・アルフォナ氏が担当)、
彼女に「変身」の能力を与えたのには絵的な派手さを出したかったからだという。
しかし「変身」することには編集部内でも相当な懸念があったともいう。
フィクションにおいて「変身」の能力を持つ者は多く存在する。
だがその多くは(たとえばMarvelのキャラクターで言うならば)スクラルやミスティークといったヴィランだ。
超人的身体能力であったり、炎や雷などの直接的な正々堂々としたパワーと比べ、
「変身する」という能力は姑息で卑怯というようなネガティブなイメージが付き纏うのだ。
そして「変身する」=「誰にでもなれる」ということで、カマラちゃんは10代の少女であるが故の様々な葛藤から逃げることが出来てしまうのではないか?
という懸念である。
憧れの誰か(のよう)になりたい。
少年少女が抱きがちな夢である。
カマラちゃんもその例に漏れず、ミズマーベルの姿へと変身した。
しかしカマラちゃんはやがて(リスペクトはあるものの)自らの姿でヒーロー活動を始めることとなる。
その経緯には様々な偶然と苦悩と決断と出会いがあったからではあるのだが、
誰かの真似ではなく、自分の意思で、という成長を描くために適したファクターであったといえよう。
こうして丁寧に描かれたオリジンを経て、
カマラ・カーン/MS.マーベルは己の出自を知り、ヒーローとしてや、少女としての更なる決断を迫られたりと、
様々な試練に直面することとなるのだが、
それは10月30日に発売されるMS.マーベル3巻で確認して欲しい。
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