さて、少し前にアメコミ超々入門とヘルボーイのお話をしたかと思う。
ヘルボーイはアメコミ出版社界隈でMARVEL、DCに次ぐ第三位くらいの位置付けダークホースコミックスから出版されているとかの話もしたと思う。
ダークホースコミックス社は1986年に設立された、比較的新しいレーベル。
ダークホースと言えばヘルボーイが代表作なのは再三伝えてきた通りではあるのだけれど、
他国マンガの英訳、そしてスターウォーズやアバター、バフィーといったライセンスコミックのレーベルとしても有名なのです。
今回紹介するのは、そんなライセンスコミックスに強いダークホースだからこそできた
バットマンvs.プレデター!
いわゆるクロスオーバーである。
出版社をまたいだクロスオーバーと言えば、界隈で度々話題になる
DC versus MARVEL Comics
が有名ですが、これは1996年の企画。
バットマンがプレデターと相対したのはそれよりも5年も前の1991年。
ミニョーラと組んでダークホース版エイリアンのライターを務めたデイブ・ギボンスと
アダム&アンディのキューバート兄弟が送る異色のクロスオーバーでした。
ゴッサムシティではその日、ボクシングのヘヴィ級王者決定戦が行われていた。
一方廃材置き場では謎の影…
新チャンピオンとなったマーカスはその日のうちにホテルで惨殺される。
対戦者それぞれがゴッサム最大といわれるギャング、ブロディンとイェーガーによって支援されていた背景と、死体の異様さに何かを感じ取ったバットマンはこの事件の調査に乗り出すが…
バッツの調査も空しく、第二の被害者が…果たしてバッツは犯人を突き止め事件を解決することが出来るのか!?
というのが冒頭部分。
まあタイトルでネタバレしているので言ってしまいますが、犯人はプレデターで、
プレデターにやられてボロボロになるバッツ。
未知の殺人鬼に絶望するゴッサム。
ゴッサムを守るために再起するバッツ。
…と、まあ王道の展開です。
ですが、プレデターならではの「狩猟」のルールやラストシーン、
未知の犯罪者を突き止めるためにバットマンが「探偵」するシーンなど、
至る所にそれぞれの作品に対するリスペクトが見て取れるのが素晴らしい。
バットマンとプレデターという異色の組み合わせにも関わらず、
それぞれの作品のファンが十分に満足できる作品に仕上がっているのです。
バットマンとして読むと、お馴染みのメンツはアルフレッドとゴードンくらいしか出てこないのですが、
彼らの所作行動もまた「バットマン好きな人が描いた」ものとなっているのが、何とも言えず、良い、です。
バットマンvs.プレデターはこの後、
ハントレスやロビン、ヴィランからはMr.フリーズなどが参戦する
Vol.2 Bloodmatch
Vol.3 Blood Ties
と続いていくのですが、この2、3は残念ながら翻訳されていません。
まあ1も絶版なのだけど、機会があればぜひ読んでもらいたいシリーズです。
ダークホースコミックスは他にも
スーパーマン vs. エイリアンなどを展開し
最終的には
スーパーマン&バットマン VS. エイリアン & プレデター
まで発展することとなるのですが、それは次の機会があれば…
その他、店頭ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。
ご興味ある方は是非ご来店ください!
*販売価格・在庫等はブログ掲載時点での商品情報です。変更になる場合がごございます。ご了承ください。
トイ&コミックのガリンペイロ AM11:00-PM8:00
〒101-021 東京都千代田区外神田6-10-12KENTビル1F
TEL:050-1263-5399