アメコミ超々入門　その３　ヘルボーイ編

さて、アメコミを読もう。

と意気込んでみたもの、なにかと微妙なハードルが立ちふさがる。

よくわからない専門用語が頻出する、

どこから読んでいいのかわからない、

と言った問題については前回までに語った通り。

それとは別に言語的なハードルもあるかと思う。

このブログで以前、

アメコミ初心者にグウェンプールがオススメ～

という記事を書きましたが、掻い摘んでしまうと

グウェンプールはある程度日本の漫画を読むのと同じ感覚で読み進めることが出来るから

という点に尽きます。

新しく生み出されたキャラクターのオリジンであり、他作品からの出張キャラクターはいるものの

ストーリー自体はイベントやクロスオーバーと絡むことがなく、それ単体で完結。

日本人のアーティストであるグリヒル先生のアートは日本人に馴染みやすい。

さらには1話から始まって、（とりあえず）最後のエピソードまでが翻訳されている…

そこでオススメしたいのが

ダークホースコミックのヘルボーイシリーズ

だ！

ようやく気付いたようだな！

その１、その２は結局のところ、ヘルボーイを紹介するための布石だということに！

ヘルボーイは幸いにも本筋である部分が1話から最終話（にあたるエピソード）まで、すべて邦訳されています。

なので、

「言語的な問題」に加えて

「どこから読めばいいのかわからない問題」が解決されるだけでなく、

「どこまで読めばいいのかわからない問題」もある程度解決できるのです。

とはいえ、邦訳本は複数社から出ており、ナンバリングがあるわけでもない…

というのがとっつきにくいところ。

その点の解消として以下に英字タイトル（※原書ペーパーバック刊行順）とそれに対応した邦訳版タイトル、出版社を記しておきますので参考にしてください。

1.Seed of Destruction

2.Wake the Devil
『ヘルボーイ：壱　～破滅の種子／魔神覚醒～』小学館集英社プロダクション刊に収録。※版元品切
3.The Chained Coffin and Others
4.The Right Hand of Doom
『ヘルボーイ：弐　～チェインド・コフィン［縛られた棺］／滅びの右手～』小学館集英社プロダクション刊に収録。※版元品切
5.Conqueror Worm
『ヘルボーイ：妖蛆召喚』ヴィレッジブックス刊に収録。
6.Strange Places
『ヘルボーイ：人外魔境』ヴィレッジブックス刊に収録。

※通販限定…だけどヴァースコミックス様などのアメコミ専門店でも買えるはず。
7.The Troll Witch and Others　※短編集
『ヘルボーイ：プラハの吸血鬼』　ジャイブ刊に収録。絶版。2019年現在一番入手難度が高い。
8.Darkness Calls
『ヘルボーイ：闇が呼ぶ』ジャイブ刊に収録。絶版。やはり入手難度は高い。
9.The Wild Hunt
『ヘルボーイ：百鬼夜行』ヴィレッジブックス刊に収録。2019年9月復刊。

10.The Crooked Man and Others　※短編集
『ヘルボーイ：捻じくれた男』　ヴィレッジブックス刊に収録。
11.The Bride of Hell and Others　※短編集
『ヘルボーイ：地獄の花嫁』　ヴィレッジブックス刊に収録。
12.The Storm and the Fury
『ヘルボーイ：疾風怒濤』　ヴィレッジブックス刊に収録。

12でヘルボーイは一旦完結！

以降は「ヘルボーイ・イン・ヘル」という別シリーズとなりますが、

舞台設定が１～１２以降で、若干のネタバレを含みます。

なので、ヘルボーイ・イン・ヘルから読もう…

と考えている人はちょっと注意が必要。

13.The Descent
『ヘルボーイ・イン・ヘル：死出三途』ヴィレッジブックス刊に収録。
14.The Death Card
『ヘルボーイ・イン・ヘル：誰が為に鐘は鳴る』ヴィレッジブックス刊に収録。

番外

『バットマン／ヘルボーイ／スターマン』

※クロスオーバー作品。邦訳は小学館プロダクション刊だが絶版。

以下、未邦訳ですが、ヘルボーイの所属する

B.P.R.D.シリーズ