注:今回の記事には、映画「アイアンマン3」および映画「キャプテン・マーベル」のネタバレがあります。
ヒーローの物語の主役はもちろんヒーローその人ですが、物語のもう一人の主役と言えるのが悪役(ヴィラン)の存在であります。我らがヒーローたちを苦しめる悪役の魅力こそが、物語の良し悪しをも決定すると言って過言ではありません。
今回はヒーローを苦しめた数多のヴィラン達の中から、実写映画マーベルシネマティックユニバースに登場した悪役たちをハズブロマーベルレジェンドシリーズから、ピックアップ。
実写映画においてはヴィランはもちろんヒーロー達も、その姿はコミックに忠実だったり、大きくアレンジされていたりと、テイストの違いがあってオリジナルとの比較は大きな楽しみの一つですね。
また、己の欲望に忠実だったり、悪い意味で規範にとらわれなかったり、時には大義のために手を汚す者たちの行いは総じて破壊的で犠牲を伴うものですが、そこには忌避感とともにどこか惹かれるものを感じてしまう、というの方も多いでしょう。
現実世界では、そのような行為や振る舞いは到底許されるものではありませんが、これはフィクション。そんな作品で、悪役を演じる俳優たちもどこか楽し気で、癖のあるキャラクターを表現するのは腕の見せ所といった、そんなところも実写映画の魅力の一つですね。大ボスもだけど、中堅のヴィランもね!
ではまず、映画「アイアンマン3」(2013)から
マーベルレジェンド アイアンマン3 ポッツ・アイアンマンMk22・マンダリン ¥9,800(税別)
個人的にはなかなか熱い顔ぶれですが、
こちら、恐怖のテロ組織テン・リングスの首領マンダリン。
演じるのは、画面に出てきたら、まず只者なわけがないというヴィジュアルの、
怪しさと貫禄のベン・キングズレー。
配役自体がミスリードを誘っているような意図を感じます。
今作では表舞台(?)に立つマンダリンと、化けの皮がはがれた裏の顔のギャップがたまりませんでした。
ショートムービー「マーベル・ワンショット」では主役も張りました。
ほんとキングズレーに似てます!
ちなみに、コミック版。本当は中華系のキャラ。いかにもなナマズ髯の時も。
マンダリンには再登場の噂もありますが、その時彼はどうなるのでしょうか?楽しみです。
お次はこちら映画「スパイダーマン:ホームカミング」(2017)より
マーベルレジェンド ヴァルチャー(スパイダーマン:ホームカミング) ¥4,200(税別)
スパイダーマンのヴィランの中でも、強敵集団シニスターシックスの代表格のヴァルチャー。
コミック版では禿頭鷲鼻の老人のような姿に描かれる彼ですが、今作では大きくアレンジされた現代的かつ現実的な姿で登場。ヘルメットもフライトスーツも、全然違うのにヴァルチャーしてる秀逸なデザイン。
コミックはこちら。
コミック準拠のレジェンドはこちら。
これらの特徴をうまく落とし込んでいます。ファーとか上手い!
演じるは、ティム・バートン版バットマンでもお馴染み、
マイケル・キートン。
出版社は違えど、アメコミ、翼で空を舞うキャラクターという共通点に加え、あのバットマンを演じた俳優が悪役を演じるという、知るものをうならせる粋な配役。
個人的には、作中、素顔のピーターパーカーと対面し、静かにプレッシャーをかけるシーンで、キートンのベテラン俳優としての深みを感じたとともに、新旧ヒーロー俳優対決という構図を感じて、ぞくぞくしました。
ちなみに、キャンセルになったサム・ライミ版スパイダーマンでは、ヴァルチャー役に前述のベン・キングズレーが起用されるはずだったとのこと!見た目まんま!
続いて、映画「ブラック・パンサー」(2018)より、汚いコブラ
マーベルレジェンド ユリシーズ・クロウ ¥3,800(税別)
殺戮や破壊を楽しむような野蛮で粗暴な振る舞いに下品な口振り、いかにも悪党といったユリシーズ・クロウ。しかしながら、冷徹で確実な仕事ぶりは闇のプロフェッショナルといった面もあり、一筋縄ではいかない難敵と言った風情で、見ていて飽きないキャラクターです。こういうキャラクターが強いのはうれしい。
演じるは、アンディ・サーキス。
本邦では顔出し俳優としての知名度はあまりないですが、モーションアクターとして大活躍。「ロードオブザリング」のゴラム、「キング・コング」(2005)のキング・コング、「GODZILLA ゴジラ」(2014)のゴジラ、「猿の惑星:創世記」「新世紀」のシーザーなどなど、錚々たる面々の中の人であります。すげえキャリアだ!
今作では、ご自身でアクの強い表情のいい顔を見せています。
この、ふてぶてしい顔!悪党は笑顔が似合う!
こちらのクロウはパーツも充実
サイコガン、じゃないアームキャノンは取り換え可能。
ちなみに、こちらがコミック版
ソニックアームで音波を操り、ブラック・パンサーを追い詰めます。
今作での、退場の仕方は個人的にちょっと不満。
最後は、映画「キャプテン・マーベル」(2019)より
マーベルレジェンド ヨン・ログ ¥3,800⇒特価¥3,200
宇宙戦隊スターフォース長官ヨン・ログ。記憶を失ったヴァース(キャプテン・マーベル)を、いろんな意味で導く男。
演じるは、皆さんご存知ジュード・ロウ。
アカデミー賞はじめ多くの映画賞に何度となくその名を連ねる名優。
原作をご存知であれば「ヨン・ログ」の名前を聞けばピンと来てしまうのですが、この配役もミスリードを誘う狙いがあったのではないかと思います。映画版では、キャラの立ち位置も改変されることもありますし、今作ではいつも悪役のあの人たちが実は…といった仕掛けもありましたので、ひょっとしてという疑いを持たせる意図があったのではないかと思います。ジュード・ロウならどっちに転んでも美味しいもんな!
マーベルとの最終決戦(笑)ではいいところを見せてくれて大満足でした。私は、ヨン・ログというキャラがこれで好きになりましたね。求む再登場!
ヴァルチャーもそうだけど、レジェンドには素顔パーツがない!なんでや!ギャラ的なアレか!?
コミック版はこちら。普通にカッコいい。
でも、器が小さいと評判。
それこそ星の数ほどのヴィランがひしめくマーベルユニバース。MCUには未登場の彼らが、これから先、どんな姿で現れ、どんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですね。
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