九州自転車旅 反省編

 

 

  自分の為だけの忘備録です

 

2024年3月27日から21日間九州一周ライドを敢行しました。(実走は19日 距離1,660km 獲得標高14,343m)その後輪行で別府に移動してから阿蘇に抜けるボーナスステージ(3日間 174km 3,402m)に挑戦して、4月20日に無事帰宅しました。合計24日間になりました。

 

帰宅してから、ブログの更新をしていると、「こうしていたらなぁ~」と思うことも沢山ありました。次があるかは分かりませんが、忘れない内にまとめて置けば、次が有った時に役立つかと思って、まとめて置く事にしました。

 

 

  考えていたより雨の日が多かった

 

天候は私の力ではどうにもならない条件なので、ここでとやかく考えても仕方ないことでも有ります。しかし、雨は自転車旅では厳しいです。折角の景色を楽しむことが出来ません。毎日のライドで好印象の日っていうと、やっぱりお天気が良かった日になります。それと、たとえレインウェアを着ていても長時間雨の中を走っていると、体温を奪われるので疲れます。それに視界が悪くなると交通事故の危険性も高くなると思います。走っていても、視界が悪いので路面を凝視していて、周囲に払う注意が足らなくなるように思いました。

 

「考えていたより」ですが、これは2023年の北海道一周ライドの時が良すぎたのです。終日雨が降った日は無かったです。また、降っている時もそれほど強い雨が無かったのです。レインウェアにしても上着だけ着用して、ズボンの方はそのままで走れる程度の日が多かったように思いますが、今回の九州ライドでは、朝から上下に加えてシューズカバーも装着してのライドの日が多かったです。これは予想外でした。

はやり梅雨がない北海道は、降雨の日でもそれほどの雨量にならなかったのでしょう。

 

参考までに

4月の熊本の降雨量のグラフです

 

 

4月1日~31日間の降雨量が142㎜というグラフです。一か月間で142㎜というと少ないように思います。これが6月1日になれば246㎜とすごく増えてしまいます。

 

2023年に私が北海道一周ライドをしたのは、6月1日からです。

この時期の札幌の降雨量のグラフが

 

になりまして、6月3日からの一か月間でわずか53㎜と、4月の熊本の37%しかないのです。半分にも満たないのです。

 

私が「4月に九州に行こう」と判断したのは、気温でした。6月の北海道の気温と4月の九州の気温がほぼ同じような数字だったのです。降雨量がこれほど差があるとは考えて無かったです。せいぜい、「梅雨が始まるまでに」という程度だったのです。

 

 

  降雨対策として

 

 

九州で降雨が少ないシーズンを目指すなら、12月~1月なら月間の降雨量が50㎜程度になります。しかし、いくら暖かい九州と言えど、真冬の時期にロングライドするとなると、相当な防寒具の準備が居るでしょうし、寒くて景色を楽しめるか?というと厳しくなりますね。まして、阿蘇のライドとなると高地でもあるので、氷点下の気温にもなるでしょうから、無理ですね。

 

今回のライドでも内之浦で豪雨の為に連泊しています。こうした配慮をもっとする必要があったかも知れません。天気予報は昨今確率が向上していますね。一週間先くらいならほぼ合致しています。厳しい雨が予想される時には、安い宿を探して雨待ちの停滞をするような事を考える必要があったと思います。

 

それと、21日間という期間は、やっぱり長いですね。一度の遠征で九州一周を完結しようとすると、私の走力ではこれくらいになるのですが、計画の時に参考にさせてもらったちおすけ氏のように4日~5日で分割してライドをしていれば、「来週は天気が安定しているだろう」と予定することも可能だったと思います。

 

リタイヤしていて、時間には余裕があるのです。ゆっくりライドを楽しみたいし、第一安全第一、無事に自宅に帰るという最大のミッションをこなすには、もう少し気持ちに余裕が持てるような計画をするべきだったと思います。

 

 

  荷物の事

 

今回のライドと2023年の北海道ライドと比べると荷物は増えています。気温がほぼ同じなのですが、スタート時の3月27日にまだ桜の開花が無く、寒かったことや高地の阿蘇ライドを考えていたので、ちょっと暖かい衣料を持っていくことになりました。それと、年齢を重ねるとやや弱気になったなぁ~とも思います。北海道の時は、「寒かったら現地で買う」という位の気持ちでした。出来るだけ荷物を減らそうと考えていました。

 

また、パンク対策や修理部品などもやや過剰だったかも知れません。最悪事態を想定すると「あれもこれも」と持っていたくなります。しかし、パンクにしてもシュワルベのマラソンに絶大な信頼を持っているなら、チューブ2本持ちやCO2ボンベは不要だったかな?と思います。同様にチェーン切れの対策や道具も積んでいますが、出発前に交換していて、掃除もするし第一私の踏む力ですから、切れることは考えなくても良いかと思えます。輪行袋を持っているのですから、最悪タクシーを呼んで近くの街の自転車屋さんをアテにしても良かったかと思います。九州は北海道よりは、こうした環境は整っているように感じました。

 

今回のライドでも(北海道の時も)最後の時には、不要な荷物を宅急便で自宅に送っています。輪行をするにしても、荷物が少ない方が楽です。今回新大阪駅での乗り換えの時には自転車がすごく重く感じました。帰宅してから2日後位に筋肉痛が出ました。帰宅の時だけでなく、出発時でも最初の宿に荷物一式を送っておくのもシニアのチャリダーには許されるように思います。

 

宿でいくらかゆっくりしたいと思うと、着替えが必要になりますが、浴衣が有って、食事が出て、宿の中にコインランドリーが有るなら、宿に入ったら浴衣だけで過ごせば、着替えは大幅に省略出来るでしょう。短めのライドなら宿の予約も全部入れる事も出来ますから、思い切った軽量化も考えられるかなと思います。

 

 

  計画の事

 

計画、プランニングでは「一周」にやや固守したかな?と思います。これは前回の北海道ライドの時にも、最後の苫小牧~函館間で思いました。この地域は北海道でも工業地帯でして、交通量が多いです。大型車が走ります。にも拘わらず道路は片側一車線だったり、歩道も寂しい所が多かったです。

 

今回でいうと、佐世保から博多、小倉間は厳しかったですね。この区間は輪行すれば良かったのです。自転車を担ぐ必要が有りますが、雨天でも構わないし、坂をHCするよりは楽でしょう。

 

もう68歳という年齢です。いくらトレーニングしても良くて現状維持。自転車に乗り始めの頃は、〇田師匠のお仕込みも有りましたし、週一回が週三回になるといくらか向上するのも実感しましたが、それも頭打ちな印象です。勿論、負荷と休息を交互に入れて、筋肉に刺激を与えて栄養を取って、と精進するつもりですが、まぁ無理は出来ません。まして、ロングライドの一人旅ですから、これから先は「安全第一」で計画を立てる必要性を痛感しています。

 

降雨の所でも書きましたが、長期間のライドよりは、細切れで計画した方が負担も少ないと思えます。たしかに、九州ライドを三分割とかにすると、往復の交通費とその日数が余分にかかりますが、破綻したら元も子もないのですし、雨などで負荷がキツイと旅を楽しむ事も出来なくなります。

 

2023年の四月に「アルプスあづみのセンチュリーライド」に参加しました。一日のイベントですが、楽しかったです。また、伊勢志摩のHCの大会や近郊のエンデューロや市内のクリテリウムに参加させてもらっています。自転車の楽しみはロングライドや一人旅以外にも有るのです。こうした大会やイベント物でも、探せば走力に関係なく楽しめそうな大会は有るようです。こうした大会などに参加する事も考える必要があると思いました。

 

 

  健康の事

 

今回は、最終日前の23日目 4月18日の夜にお腹が痛くなりました。この日に阿蘇の大観峰でのキツネ蕎麦、おにぎり、冷水が悪かったように思いますが、自身の抵抗力が有れば、跳ね返せたかも知れません。23日目と相当に疲れていたのでしょう。

 

後から考えると大観峰のキツネ蕎麦の容器はスチロールでして、用水の少なさが想像できます。上水が来てないのでタンクの水だったのでしょう。もう少し考えが有れば避けられたかも知れないと思っています。

 

まして、最終のボーナスステージとして、別府から阿蘇を目指していますが、3日間 174km 3,402mという数字は、21日間で九州一周を終えた後のライドとしては、はなはだ厳しかったのでしょう。

 

今回も、生ものは出来るだけ避けるようにしました。唯一が6日目のカツオ丼ですね。またソフトクリームも口にしないようにしていました。冷たい物が欲しかったら、コンビニのアイスを買ってました。

 

九州では素泊まり宿が多かったです。お宿で食事を出してもらえると、外に出かける時間の無駄がないし、ある程度はバランスが取れると思いますが、飲酒がメインの所だと、偏りますね。それで、近くのスーパーやコンビニで買って→部屋で食べる事が何度か有りました。宿で「お勧めの定食屋さん」を紹介してくれる場合も有りましたが、そういう事に全く無頓着な宿(長崎のアパとか)も有りました。

 

昼食もやや不規則でした。出発してからトイレを借りるのにコンビニに寄ると、なにか買ってしまいます。ガムばかりは買えないので、パンやどら焼きとか買ってしまいます。すると、昼間のお腹の具合がバラバラになりました。

理想としては、やっぱりちゃんとしたお店で昼食を取るようにする事だと思います。そして、そこでちょっと長めの休憩を取って、また午後のライドですね。

 

今回、あまり利用しなかったのが、「道の駅」の食事です。観光客向けのややお高いメニューっていう印象を持ってました。でも、考えてみればバカ高い訳ではありません。それにいくらかその地域の郷土色的なものが楽しめますね。もう少し積極的に利用すれば良かったです。その方が「カツカレー」ばかりだった北海道ライドや「鳥の天ぷらやフライ系」が多かった今回の九州ライドの様に、「揚げ物」中心にならずに済んだかも知れません。やっぱり揚げ物が多いと、この年齢ではお腹がもたれました。

 

歯磨きも当初の予定では、昼食の後も磨こうと考えて用意していましたが、ほとんど実施出来ませんでした。(私は家では毎食後+就寝時の計四回の人)でも、道の駅だと洗面所も広くて、歯磨きをすることも容易だったでしょうね。

 

昨年9月の富士山ライドの時に腰痛がでて整形外科で見てもらうと、脊椎管狭窄症と言われました。まだ手術とかの段階ではありませんが、体幹トレーニングをちゃんとするように言われています。毎日、ドローイングと呼ばれる複式呼吸とプランクと呼ばれるトレーニングを続けていました。効果が出て、踏めるワット数も上がってきていました。しかし、九州ライドの最中は「毎日走っているのだからパス」してました。(ストレッチは毎日やっていました)しかし、帰宅後、見てもらうと昨年の九月より悪いと言われました。

 

ロングライドでは、とにかく長時間ペダルを踏む事に注力するので、それほど筋トレになっていないのでしょう。それと、腰や体幹に関しては、全く同じ姿勢が長時間続くのですから、悪くなっても不思議はなかったのです。うかつでしたね。

 

 

  お金の事

 

 

 

毎日家計簿アプリに入力していました。帰宅してから集計すると、24日間で合計が25万円+ほどでした。案外使ってなかったです。

 

素泊まりの宿が多くて、夕食なども近くのコンビニやスーパーの特売シールが貼ったお弁当やお惣菜で済ませたりしていました。

 

今から考えると、まるで学生時代の貧乏旅行みたいですね。ユースホステルに泊ったらして、学生時代の気分を味わいたい、という気持ちも有るのですが、そこは68歳にもなって、いくらか余裕も有る(じゃないとこんな旅行は出来ないです)のですから、降雨の時の余裕(連泊したり停滞したりとか)を持つとか、食事とか、もう少しお金を使っても良かったなぁ~は思っています。

 

家計簿アプリは意識し過ぎると、倹約しがちですね。毎日、その日毎の支出金額が表示されますし、なんとなく「一日10,000円」くらいを意識してました。全く意味ないんですが、切りが良い数字だったからですね。