九州自転車旅 おまけ編 費用と計画

 

 

2024年3月27日から21日間九州一周ライドを敢行しました。(実走は19日 距離1,660km 獲得標高14,343m)その後輪行で別府に移動してから阿蘇に抜けるボーナスステージ(3日間 174km 3,402m)に挑戦して、4月20日に無事帰宅しました。

その間、STRAVAとFacebookは随時更新していたのですが、amebloの方は時間がかかるので、帰宅してからの更新でお許し頂こうと考えてました。(実際、現地でこの作業は無理ですね)

 

すでに走行分の更新は済ませましたが、おまけ編を作りました。

これから九州一周ライドを計画している人の為?

いえいえ、そんな大それた事は考えていません。あくまで自分自身の忘備録ですね。まだ体力や気力が大丈夫なら、またロングライドに挑戦するかも知れませんが、この年なのでドンドンと忘れているのです。メモ帳とか残していても、すぐにどこに行ったか分からなくなります。それなら、ブログの方が記録として残っているし、キーワード検索なども出来て、後から調べるにも便利なのです。

 

それと、ひょっとして誰かさんのお役に立つのでは?は頭の片隅に有るのも事実です。

 

 

  費用の事

 

ライド中に支出をする度に記録してました。その集計です。

 

 

22日間で25万円ほどになりました。これは新幹線の往復や、途中で輪行した小倉→別府の費用は除いています。それとお土産代も除きました。(アプリの設定)

ライドの途中でフェリーや観光船に乗っていますが、これらは「観光・入場料」として計上しました。

 

1日平均で11,645円ほどになります。宿泊が素泊まり宿が多かったし、素泊まりの場合も夜ごはんは近くの定食屋さんとか、スーパーで割引シールの貼ったお弁当を食べたりしてました。飲酒は出来るだけ控えて置こうと考えていたのですが、ビジネスホテル周辺のお店は「お酒」が主なお店が多くて、私としては敬遠してました。

 

前回の北海道ライドから、スマホに家計簿アプリ(おカネレコ→)を入れて使っています。レシート読み取り機能とかもありますが、直接入力してました。

先のグラフはこのアプリから出力したものです。

 

お金は紙幣を入れる財布と小銭を入れる財布の二つに入れてました。紙幣を入れる財布は今回ワークマンで見つけた

 

2wayウォレット→

 

こんなヒモ付きの財布を使いました。首から下げるタイプです。内部に仕切りがあって、何枚かカードも入ります。免許証(身分証明として)と健康保険証、クレジットカード、郵貯のカードなどもここに入れていて、この旅の中で最重要な持ち物になります。なので、絶対に肌身離さずを心掛けました。(スマホも首掛けケース)

 

現金は上限で4万円くらい所持していました。現金は郵貯のカードから引き出します。商店なんかほとんど見ないような寒村でも郵便局はあるのです。効率とか考えると無駄な部分も多いのでしょうが、地域の高齢者さんと私のような旅人にはありがたい存在です。

 

現金を持っているのは、カード支払い不可の民宿さんなどが有るからです。それと、昼食を利用する食堂や道の駅なども現金支払いが多かったです。

コンビニでは、交通系の電子マネーとファミマではファミペイを使っていました。小銭対策になります。

 

多額の現金を持つ必要は有りませんが、北海道の民宿や旅館は現金のみのところが多かったです。また、昼食に町の定食屋さんとか、道の駅とかでもやっぱり現金が必要でした。

 

前回の北海道ライドと比較すると、

と28日間で37万円と割と使ってました。北海道の時の方が食事つきの宿が多かったようです。
 

 

  計画の事

 

九州一周ライドを計画する時に、参考にしたのは、

 

 

彼(ちおすけ氏)のサイトです。ブログとYouTubeをされていて、動画は旅をイメージしやすいので魅かれましたね。

 

彼は日本一周を分割して12年かけて達成されています。九州は2023年の春から夏にかけて走られていて、時間的なズレが少ないのも安心でした。古い旅行記だと、行ってみたら様子が変わっていたとか閉店していたとか有るじゃないですか。

 

彼はまだ40代のご様子です。彼のルートをなぞると、68歳の私には負荷が強くなりますが、一日の行程の目安を100㎞、1,000mあたりとされています。多少工夫すれば行けるかな?位に思いました。それと、彼はYouTubeをするので、三脚を始め機材が多いです。毎日晩酌をされていて部屋飲み用の焼酎の紙パックが写ったりします。重いだろうなぁ~と思います。これらを差し引けばなんとかなりそうな気になりました。

 

実際に彼と全く同じルートを走って、彼が宿泊したホテルに泊まった事も何日か有りました。計画する上では楽させてもらったし、安心でも有りました。

 

2023年に九州一周ライドを分割でされていますが、それとは別に国東半島や別府から阿蘇を目指すライド、私は行けませんでしたが、平戸島など魅力的なルートを紹介されています。参考にさせてもらいました。

 

また、ライドのルートはride with gpsではないのですが、ブログで紹介されている地図は Google マイマップで作成されていて、地図を拡大して見る事が可能です。

 

もうお一方参考にさせてもらっています

 

 

徳島県の男性です。60歳で定年退職されてすぐに日本一周ライドに挑戦されています。九州を走られたのは、2018年の春になるので、今とするとやや古いデーターになります。私はこの方に大津市の県庁前で出会っています。当時ランニングをやっていた私が「自転車に乗ろうかな?」と思ったきっかけのお1人ですね。

 

Googleの地図を張り付けておられるのですが、jpegデータなので、拡大して見ることが出来ません。細かい所はいくらか想像することになります。

 

それと、彼はフルマラソンを4時間切りで走る健脚でして、私(6時間30分)には到底真似が出来ません。一日の行程でも、160㎞走っている日や獲得標高で2,000m越えの日が有ったりします。なので、彼が2日で走ったルートを私は3日掛けるなどの調製が必要でした。

 

昨年の北海道一周ライドの時にも参考にさせてもらっています。

 

参考に資料としては、図書館で観光案内の本(るるぶとか)を閲覧したり、九州が舞台の小説などを意識して借りて読んでました。

 

 

  走るルートを計画する

 

実際に走るルートはride with gpsで引いています。私はSTRAVAの有料会員なのでSTRAVAでもルートは引けるのですが、使いやすさは無料で使わせてもらっているride with gpsの方が上ですね。

 

ride with gpsで便利な機能は、地図がGoogleMAPですから、地図の情報量が豊富です。コンビニを始め色々なお店や観光地などをルートを引きながら見ることが出来ます。streetviewで実際の画像を見ることが出来ます。

 

参考にするルートが有る場合は、プラウザーの1つのタブに参考にするルートを表示させておき、もう一つのタブにride with gpsを表示させてなぞるようにルートを引きました。勿論微調整なども可能です。

 

参考にするルートが無い場合は、A地点とB地点とを結べば、ride with gpsの方で引いてくれます。

 

一日の目安は距離が100㎞、獲得標高1,000m位ですね。この範囲に収まるように考えてました。このどちらかでも越してしまうと、体が辛いです。また、ルートによっては、獲得標高が1,000mを越してしまう事も有ります。その時は距離が短くなるようにするか、次の日の負荷を低くなるように考えました。

 

しかし、基準にする獲得標高がride with gpsは正確ではないのが問題です。かなり盛ってくれるのです。ルートを引いた時には獲得標高1,400mも表示されても、実際に走ってみると1,000mに満たないような事も有ります。ride with gpsはトンネルが有ってもトンネルの上の山を越したように計算しているかのようです。(橋の場合も同じような症状が出ることが有りました)

 

これでは、困るのですが、頼りにしていたのはスマホに入れているNAVITIMEでした。(無料版)おそらくですが、NAVITIMEは自動車のナビ機能を使っていて、道路データーが充実しているのかと思います。ただ、無料版ではA地点→B地点→C地点の距離や獲得標高を知ることは出来ません。(有料版だと可能)

 

なので、まずA地点→B地点を測ってメモして置き、次にB地点→C地点を測ってメモして、その二つを合計するような事をしていました。

これで得られる獲得標高は、実際に走った数字にかなり似通った数字になりました。

ただ、主要な道路が近くにあるのに、旧道の海岸線の道を走ったりすると、NAVITIMEは主要な道路を計測するので、実際との差が出てしまうようです。

 

また、100㎞1,000mと80㎞1,200mが同じような負荷か?と言うとそんなに単純ではないようです。また同じ獲得標高でも、ゆるゆるとした傾斜が長く続いた場合と短い距離でガッツンとした坂が有った場合では、明らかにガッツンの方が疲労度は高いですよね。またこのガッツンがその日のライドの前半にあるのか、最後にラスボスとして出現するかでも大きく違ったように思います。

 

 

  適当な距離で宿が有るとは限らない

 

自分の走れる距離や獲得標高は、経験値でいくらか分かります。しかし、最大の問題は宿の有無ですね。A地点から100㎞離れたB地点に適当な宿が有るとは限りません。有っても私の都合良く予約できるか?は分かりません。

 

また、宿の予約にしても3週間にもなるライドなので、出発前に全部予約することは出来ません。実際に豪雨予報で内之浦で連泊したりしていますし、後半に阿蘇の天候の具合を見て一日分パスして早めたりしています。

 

なので、宿の数が多い都市部と都市部を結ぶルートの方が安心でした。大手の予約サイトが使える宿も多くて、手間が掛かりません。都市部を離れる場合は、大手の予約サイトに登録している宿が少なくなります。私は、素泊まりか朝食のみ提供のビジネスホテルより二食用意してくれる民宿や旅館の方がありがたいです。

 

民宿や旅館の情報を得るのは、私は〇〇市の観光協会などのサイトをアテにしていました。どの町や市でもこうしたサイトがありました。スマホのプラウザーに登録しておいて、上から順番に電話してました。観光協会に登録されているので、電話したら「もう廃業しました」ということも少なかったように思います。(皆無ではない)
 

理想のお宿の予約は、今日宿に泊まったら、次の日のお宿を予約する方法です。四国の時はほぼこの形でしたが、勘違いもしました。また、北海道では思ったより予約が出来なくて、ルート上で少し後戻りの宿に泊まったりもしました。それに宿が決まってないと不安です。今回の九州ライドでも最大3日前位までの宿泊予約を入れるようにしていました。3日先くらいなら、天気予報を見ながら予定を立てられるように思います。(って言っても内之浦では予定外になりました)

 

 

  一日のパターン

 

毎日のパターンが決まってくると楽になれるように思います。決まってないと、寝つきが悪かったりポカが発生したように思います。なので、毎日出来るだけ同じパターンで行動するようにしていました。

 

投宿したら

①荷物を部屋に拡げて→②ストレッチ→③ウェアの洗濯→④お風呂→⑤夕ご飯→⑥明日の準備の順がスムーズでした。早ければ午後8時台に就寝したことも有ります。疲労回復に出来る事と言ったら、睡眠をちゃんと取ること位ですからね。

 

投宿したら何はさておきストレッチを優先しました。最初の頃にこのパターンになってなくて、投宿してすぐにお風呂に入ったりしてまして、筋肉痛がひどくなりました。風呂上りにもストレッチはしてました。

 

朝は

①散歩→②朝ご飯→③トイレ→④着替えて→⑤荷物をまとめて→⑥忘れ物確認の順がスムーズでした。

 

朝はとにかく朝のお便りがスムーズに来ることを優先しました。早くに就寝しているのでまた早く目が覚めます。明るくなってきていたら、散歩をするようにしました。コンビニが有ればコーヒーを頂きます。寝起きに水を一杯飲むこともしてました。


 

 

  食事の事などなど

 

お宿で食事が用意してもらえるところでは宿で頂いていました。無い場合は、外食ですが、近くのスーパーの割引シール付きのお弁当だったりコンビニで買ったりしてました。習慣にしていたのは、朝晩に紙パックの野菜ジュースとヨーグルトを取るようにしていました。これも朝のお便りの為です。

 

昼食では、できるだけ生ものは避けていました。なので、海鮮丼とかは縁が無かったです。地元の人が利用される定食屋さんを探してました。道の駅の食堂は立地が良いのですが、やや観光客むけのメニューで価格も高めなように感じます。

それと、途中でトイレを借りるのにコンビニを利用します。やっぱり何もお金を使わないのは申し訳ないので、なにか購入します。ガムとかですが、毎回ガムを買うわけにもいかず、パンを買ったりもします。すると、昼食が曖昧になってしまって、ずいぶんと遅い昼食になったりしていました。

 

道の駅などでソフトクリームを販売されている事も多いです。地域の特産品を使ってのものが有ります。しかし、生ものは避ける、の原則でソフトクリームは一回も食していません。アイスが欲しい時は、コンビニのアイスクリームを買うようにしていました。

 

飲酒も避けてました。スタート直後はお布団に入ってからも、明日の予定などを考えてしまい寝つきが悪かったです。ただ飲酒すると寝つきは少し良くなりますが、夜中に目が覚めるのは同じですね。飲酒は疲労回復に悪影響と聞いていたのも有りますね。

 

ただ、帰宅してから「九州で何が一番美味しかった?」と質問されて困りました。これと言った名物料理やお店に行ってなかったです。鹿児島とか枕崎とか長崎とかチャンスは何度も有りましたが、雨だったり疲れていたとか、まぁ面倒くさかったのも有りますね。今になるとかなり残念なことをしています。