九州自転車旅 15日目 4月10日

 

 

 

2024年3月27日から21日間九州一周ライドを敢行しました。(実走は19日 距離1,660km 獲得標高14,343m)その後輪行で別府に移動してから阿蘇に抜けるボーナスステージ(3日間 174km 3,402m)に挑戦して、4月20日に無事帰宅しました。

その間、STRAVAとFacebookは随時更新していたのですが、amebloの方は時間がかかるので、帰宅してからの更新でお許し頂こうと考えてました。(実際、現地でこの作業は無理ですね)

 

帰宅してからボチボチ更新してますので、そのあたりご理解頂ければ幸いです。

 

なので、この内容は 15日目の4月10日分になります。

 

 

  この日のライドは

 

 

 

前の日にフェリーで天草下島(牛深)に渡っていて、この日は天草下島の西岸を走って天草下島と上島の間(狭い海峡)の天草本渡まで走りました。

 

走り始めは外洋らしく荒々しい海岸線が続くのですが、やがて有明海の内海のような穏やかな海岸線に変りました。

 

この地は、やっぱりキリスト教伝来の地でして、資料館などもあって二つほど見学させてもらいました。それと、歴史のある教会も見学しました。

 

 

 

 

  朝の散歩

 

お宿の近くにはずいぶんと立派な橋がかかっています。天草下島と下須島を結ぶのと、狭い下島の道路を拡張するより橋を架けたほうが良かったのでしょうか。

前日に夕食のお弁当を買いにもこの橋を渡りましたが、朝の散歩に行ってきました。

 

右に折れると下須島。

 

 

朝焼けの時間までちょっと待ちました。冷えたぁ~。

 

 

 

出発してから目立つのがコンビニの「デーリーヤマザキ」です。

熊本県には多いです。場所によっては大手三社より多いくらいです。

店員さんに「どうしてデーリーヤマザキが多いの?」と聞いたのですが、

「田舎だからかな」という返事でした。

九州は元々地元のコンビニが乱立していたのですが、合併とか進んでファミマが多いのですが、熊本県ではそれに反対したかな?

 

ちょっと内陸部を走る道。まぁ車もほとんど走らないし、路面も良好。

 

道路脇で除草を担当しているヤギさんの家族を発見しました。

 

 

 

  天草コレジョ館

 

天草コレジョ館に寄りました。

 

 

ここでは、キリスト教伝来とかより、天正年間日本人として初めてヨーロッパを旅行した4人の少年使節団の持ち帰った西洋文化の紹介が主になっている印象でした。

 

当時の大名にしても、実際に欲しいのは西洋の進んだ文化や技術で、キリスト教はそれらを得る為の付属物的な要素があったように思えます。

 

ご存知かと思いますが、少年使節団は出発の時は華々しく出航するのですが、長い航海や勉強の年月の間に日本のキリスト教の扱いは激変してしまいます。

 

 

彼らが持ち帰ったと言われる楽器の複製です。

 

 

当時の南蛮船の模型。まぁ沢山の大砲を積んでいて、海賊船のようですね。

 

 

 

この天草コレジョで最大の展示物はこれでしょう。

当時の印刷機。なんと活版印刷なのです。活版となると、一個一個の文字の活字が必要です。日本の印刷っていうと、浮世絵や瓦版のような木版ですよね。その何年も前から鉛を使った印刷機があって、驚きだったでしょうね。

 

 

(恐らく)鉛の活字ですね。
 

 

実際に「平家物語」などが印刷されていたようで、それらが逆にヨーロッパに伝わって残っているそうです。

 

 

 

良いお天気の中を走ります。気持ちいい~。

 

 

  崎津教会

 

崎津教会は潜伏キリシタンの地としても有名です。この教会の近くには資料館もあって、当時の密かに信仰を続けていたことを忍ばせる展示などがありました。

世界遺産に登録されています。

 

 

 

この建物は昭和9年にフランス人宣教師ハルブ神父の時代に再建された。

場所は元々の地ではなく、当時の庄屋さんの土地だったようです。禁教の時代、信者に「踏み絵」を実施したのが、庄屋さんの所だったことから、是非この地にと選ばれたようです。

 

 

内部が畳敷きになっているのが有名です。内部は撮影禁止なので、購入した絵葉書からです。この教会はそれほど広いものでは無かったです。

 

 

海岸にマリヤ様の像。

 

 

 

  カトリック大江教会(大江天主堂)

 

立派な真っ白な教会で遠くからも良く見えてました。

 

 

 

坂の上にあります。ハァハァ、ゼイゼイ。

 

内部はすごく広くて、一度に何百人も礼拝できるのでしょうね。

荘厳で重厚、威圧感すら感じました。

 

 

この教会を建立されたフランス人宣教師・ガルニエ神父の像。

自転車旅番組で有名な「火野正平」さんにそっくり。

 

教会を後にしてからの坂からも良く見えました。

 

 

  海岸線を走ります

 

お天気も良く、交通量もすくなくてゆったりとサイクリングを楽しめました。

 

 

 

ここは「妙見浦」パーキングと撮影スポットマークが有りました。

 

 

 

こういうトンネルも有りました。普通車同士ならかろうじてすれ違い出来そうですが、大型車だとかなり厳しいでしょうね。幅3.4mの表示があります。

いつもなら車が通った後に自転車で通るのですが、このトンネルは車の後ろに付かせてもらいました。(長さは短い)

 

解消しようとされているらしくアチコチで工事してました。

 

外国人チャリダーに出会いました。私のつたない英語での解釈では、オランダから来ているカップル。なんと三か月の予定だとか。装備を見る限りテント泊ですよね。

日本人のロングライドで出会うのは、同世代のリタイヤ組ですが、海外からは若い方が長期の休みを取って日本を走られています。日本だとそれだけ長く休んだら、職場は?となるでしょう。想像するに、休暇の制度がちゃんとしていて、彼ら自身も会社にとって必要不可欠な存在なのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

  お昼ご飯 爺&婆

 

12時を過ぎてどこかでご飯をと思って検索すると、近くに面白い屋号のお店を発見しました。

 

 

 

 

爺の普通のチャンポン。ライスはサービス。

若い時には元慶応の学食のお仕事。それからお弁当屋さんなどをして、今はこの食堂。お二人共に80前かな?お元気でした。

 

まぁええ感じの道が続きます。


 

 

 

走っていると看板が目に着きました。

やっぱり気になりますよね。まぁアチコチにあるゴジラ岩と大差ない感じもします。

 

 

たまたまこの時間帯が干潮だったので見る事が出来たようです。

有明海は干満の差が大きいですね。

 

 

 

天草本渡が近づいてきて

 

 

 

天草四郎の名前を冠にした展示館や資料館はいくつもあるようですが、午前中に訪問した天草コレジョと同じ天草市立の資料館です。これは入口にある天草四郎の像。

 

 

内部には

(上のサイトから拝借しました)

天草の乱の時に使ったと言われる旗のレプリカが展示されています。

ここでも、天草四郎は浪人にかつがれた悲劇のヒーロー的な展示の様に見えました。

 

 

  お弁当のヒライ

 

 

素泊まり宿だったので、宿の近くのドラッグストアーに行きました。

お惣菜のコーナーがあって、見るとお弁当などを供給しているのは、熊本県では有名(らしい)お弁当のヒライでした。

 

お弁当のヒライさんには、熊本県ではこの後も何度かお世話になります。

定番ですが、安くてボリューム満点。

 

  この日のルート

 

 

 

途中の鬼海ヶ浦トンネルの前後でGPS電波をちゃんと補足できなかったらしく軌跡がゴチャゴチャになっていて、距離も不自然でした。STRAVAでは85㎞、獲得標高748mでした。

 

これが鬼海ヶ浦トンネル。