買わないのに本屋さんをウロウロする時があります。面白そうな新作や映像化の作品を見つけては図書館のサイトに予約を入れたりします。

この本もそういう一冊。2023年の7月に関テレで月10でドラマ化されているらしいです。(見てないです)気になったのは、主演の小芝風花さん。朝ドラの「あさが来た」で主人公のお嬢さん役とか覚えてます。それと、「彼女はキレイだった」は韓国版の焼き直しですが、面白くて見てました。この本のドラマ化の「転職の魔王様」の役柄とも共通項があるように思えます。

それと、昨年末からのNHKドラマの「あきない世傳 金と銀」では、時代劇で苦労人の設定。これは見てますね。

 

 

 

  転職ってブーム?

 

「転職」が極めて普通にテレビCMで登場します。求職活動って言うと、職を失ってから新しい就職先を探すっていうイメージを私は持ってましたが、今は在職中から新しい条件や待遇を求めて、新しい勤め先を探すってことが「まるで」普通のように思える時代ですね。

 

たしかに、この手のテレビCM増えたよねぇ~。

 

 

 

  こうした業界の内情説明

 

この本、こうした業界の内情説明の部分はあると思いました。転職をアドバイスしてくれる担当者さんにしても、無料でサービスを受けられる所もあれば、ビズリーチのように求職している人にも費用が必要な場合(アップグレード版とからしい)も有るようです。でも、どこもボランティアでは有りませんから、当然その費用は求人している会社から出ています。本の中でも、大手と言われる所では、数をこなす事で費用を下げて、企業さんには低めの求人費を提示するところもあれば、少数にして最適な求人を提供しようとする会社(この本に出てくる会社はそれを目指している)などなど。

 

 

  求人紙とは違うんだぁ

 

 

私もクリーニング会社を経営していたので、パートさんを求人する事がありました。多くは新聞折り込みする求人情報紙を使ってました。ところが、男女雇用機会均等法などから、求人に男女の別を書くことが出来なくなりました。曖昧な書き方をすると、求人紙の会社に職安から指導があったりしました。

 

クリーニング会社では工場にしても店舗にしてもほとんどが女性の職場でした。旦那さんの扶養家族の範囲内で働くことを希望される主婦パートさんを求人しているのですが、男性も応募されてきました。失業保険の受給資格の為に求職活動をされている場合などや、ダブルワークなどですね。求人する側と求職する側のミスマッチがあると、面接する事も両者に取って時間の無駄なのですが、避けられませんでした。

 

しかし、この本で登場する転職斡旋の会社では、裏情報としてそういう会社の要望を踏まえて就職を斡旋するようです。なるほどですね。職安など公共の機関が実情に沿ってないから、よけいにこうした会社が多くなっているんだなぁ~と想像しました。

 

 

  転職を考える人の心理を描く

 

恋愛感情も揺れ動くのでしょうが、この「転職しようか、それとも留まるか」を考える人の心理も揺れますよね。これを描くのは小説家さんの腕の見せ所ですね。

 

たとえ社畜と言われるような働き方だったとしても、全く存在価値がないわけじゃない。我慢していれば、自分の気持ちと折り合いをつけられたら、働き続ける事も出来るじゃないですか。収入だって増えるとは限らないし、やりがいがあるとか、新しい会社なら人間関係で悩まない、なんて言いきれないです。どこに行っても同じ、とか三年は我慢しろとか、〇歳を越したら無理、とか世間一般で言われたりするようです。

 

登場する転職希望者さんも、口では「転職したい」とこの会社に登録しているのですが、キャリアアドバイザーさんとのまるでカウンセリングのような面談で自分の気持ちに気付いたりします。

 

どこか普通の会社に勤めて普通に暮らしたい、という主人公に転職の魔王が

必要とされう場所で働きたいんですか?そうやって自分の価値を他人の価値観に委ねるから、ブラック企業でこき使われて、壊れたら捨てられるんですよ。

自分の価値くらい、自分の価値観で測ったらどうです

 

と、就職活動に焦らずに、今一度自分を見つめなおせとアドバイスします。

 

こうした色々な悩みや事情をお持ちの転職希望者が次々と現れます。ドラマでは毎週ゲストのキャストが登場しては、一話完結で進んでいくのでしょう。

 

  基本は転職を肯定的

 

ブラックと呼ばれる会社が有ります。そういう業界もあるでしょう。しかし、そこに留まる社員さんが居るから、そんな会社でも存続しています。この本では、転職を肯定的に描いていると思いました。

 

もっと労働力が流動的になれば、待遇が悪ければ、離職者が増えてしまいます。また、斜陽な業種にいつまでもしがみ付くより、より成長が望める職種に人材が集まった方が良いでしょう。

 

しかし、そんな単純に割り切れないのです。だから悩むし、小説家さんのネタになっていて、ちょっと感情移入しながら読ませてもらえました。

 

 

  ドラマはやや低調だったみたい

 

 

ドラマの方は

 

 

wikiによると視聴率は4~5%程度だったようです。やっぱり転職ネタでは視聴率は稼げないのでしょうかね。

 

 

  小芝風花ちゃん 最新の情報は

 

映画が2月に公開予定。「レディ加賀」(レディガガのパロディらしい)

地震が有った地域だから、期待されているでしょうね。

加賀温泉はそれほど被害も出てないみたいですし、やっぱり新幹線が話題ですね。

関西からは乗り換えなどで不便になりますが、首都圏からは近くなるからなぁ~