あさのあつこさん、と言えば「バッテリー」ですね。映画にもドラマにもなっています。映画の林遣都さんは当時17歳の新人にして主演だったのです。野球経験があるのが理由だったのでしょうか。
「バッテリー」の印象が強いので、あさのあつこさんは、野球関連の小説が多いのか?と思ってましたが、そうでもなく、歴史小説とかも書かれています。育児が終わってからの作家活動の遅咲きの作家さん。
読ませてもらって、「そうだぁ~この視点もあるんだぁ~」を感じました。
冒頭は高校野球の夏の大会です。地方予選の決勝戦。これに勝てば、あと一勝で、夢の甲子園が現実になります。甲子園っていうと、いくらか「それはズルい」と思うのです。どう描いてもドラマになるし、汗と涙は青春物の定番ですね。
今が青春真っただ中の世代の人(この本、図書館のそういう年代向けのコーナーでした)から、そういう時代はもうセピア色の世代の人にしても、楽しんでもらえます。
主人公の学校は、決勝戦で敗れてしまいます。あと一歩で甲子園が消滅してしまいます。あぁ~、ここまで来るのに、どれけの汗をかいただろうか~、しかし及ばなかった。勝ったチームにはなにか自分達にないものが有るのだろう~。
ところがところが、甲子園の切符を手にした学校の生徒(それも野球部部員)が不祥事を起こしてしまします。ゲームセンターのクレーンゲームの景品を盗んだとか。学校は出場辞退。それで準優勝の主人公のチームに甲子園の道が開かれるのです。
それまでは、また毎年の事、今年はあと一歩だったねぇ~とまるで夏の風物詩のように語られる進学校の夏が、がぜん動きだします。家庭もそうだし、学校の監督や地方紙の記者さん、もちろん、不祥事を起こした方の選手にしても、新しいドラマが始まってしまいます。
高校生だけでなく、監督世代や親御さん、地域の商店街の皆さんと多彩な登場人物が描かれていて、誰かに感情移入できそうです。
日本の野球では「甲子園」があまりに突出していて、新設校が野球に注力して名を上げることも多いですね。甲子園の放送で出身校が表示されると、ほとんどが県外出身者っていう時があったりします。中学卒業の頃に、大きな決心をさせるだけの重さがあるのが、甲子園だと思います。
最近だとコロナ感染での辞退
部員の不祥事はやるせないですが、2022年に開幕直前に、京都国際高校がコロナ感染が拡がってしまい出場辞退→滋賀の近江高校が出場する事がありました。近江高校はあれよあれよと勝ち進んで準決勝までコマを進めました。
また、この年には、初戦に勝利した広島商業高校にもコロナ感染者が多数でて、大会途中での辞退にもなっています。
春の甲子園は、決定から開幕までの期間が長いので、不祥事などが発覚する事が多いのですが、夏は地方大会の決勝から甲子園の開幕までの期間が短いのでか、不祥事→辞退は少ないみたいです。ただ、夏でもコロナ関連の辞退は発生していますね。
2023年6月に北海道一周ライドしました。↓見てやってください。


