昨日の夜は初めて、「病院勘弁して!」と思ってしまった。
寝入れなくて、寝入るの失敗してしまって、しまった!はまった!と思った時には既に遅し。
隣の人が、イビキかいて寝ているのにテレビ点けっぱなしのことも気になるし、
色んな人の呻きや「オエッ」って声が気になってしまう。そういう生理的な声って本当にパワー奪うわぁ。
なんで斜め向かいの方は夜中に目覚ましならすの、だし、しかもその目覚ましで一向に目覚めないの、だし、
ああこんなにも明るい懐中電灯で看護師さんは絶えず行ったりきたりするのね!あああっちでもこっちでも電子音!
嫌んなっちゃった。
当たり前だけど、陽気さが無い。陰である…陰である、滅である、ジメジメである。
あっちゃこっちゃから聞こえる「イタタタタ」の声。
もう、痛いとかいいよー!何で電子音!そしてその電子音何故止まる!
宿のドミトリーなんかと全く違うや、陽気さが無い!ああ、明るい若者よ、明るい若者よ風を吹かしておくれ。ここには、うめき声をあげるおばあさましか居ないのです。
あんまり眠れず起床時刻になっちゃった。それでも眠くない。6時に起きて、顔洗ったりしたらもう7時半。
時間泥棒すげーな。
テレビカード、まだ全然残ってるなあ。この調子でいくと、2週間くらい居ないと使いきらない。そんなに居るつもりはない。
もし、「はいじゃあ今日退院」って言われたらどう思うかな。
もうここで夜を過ごさなくていいと思うと嬉しいけど、でもやはり何であんなにお腹痛かったのか解明しないと怖い。
この2カ月のとんでもない体調不良も、これが引き起こしたものなのか、知りたい。
どうなんだろう。もしくは、体調不良がこれを引き起こしたのか?謎。
今退院しても、また体調不良の毎日なら、ちょっとそれは困ってしまうぜ全く。
朝は、なんだかテンションが低い。はてさて。横になろう。
同室のおばあさま方は、本当に四六時中テレビを見てらっしゃる。
気が狂うよ!そんなに見てたら気が狂うよ!何より、四六時中テレビを見ているおばあさま方に四六時中囲まれて、私が気が狂うよ!
はあ、本当に朝は気が立っていけない。横になるぞよ。その前に朝食のメニューを見てくるか。昨日見たのにもう忘れた。
朝食食べて(平らげて)返しに行く。あれ?他の方の食事と違う…常食と書かれている方のメニューと違うぞ!なにぃ!大事件だ!ドンドコドンドコ!五分粥と書かれた私は、メニューが違うぞー!大事件だぞお!同じお金払っているんだぞおお!
こらこらおまえさん、何のためにここに居るんだい、というツッコミは分かっているの。
でも、今の私にとってご飯が一番の楽しみなのよ!小松菜のソテーも、油揚げのなんちゃらも、私の乗って無かったじゃない!プンスカ。
分かってます、分かってますから、私の体調のこと考えてなのは分かっております!ああそれでも食べたかった油揚げのなんちゃら。
しかし、この調子で行くと確実に太るぞ。何もしていないのに毎食平らげている…お粥とはいえ、いつもよりもずっと多い量を。
まず、3食充実のラインラップがまずい。こんな栄養取って、どうしましょう。炎症さん、どうぞカロリー消費なさって。
気軽に看護師さんに質問も出来ないこの状況、なんだか嫌だなー。
血液検査ということで採血されたので、「結果何時頃出ますか?」と聞いたら「え、何ですか?」とキレ気味な感じでの返答。「あいや、今採血で、結果は何時頃出ますか?」と聞いたら、
「それは先生がいつチェックできるかにもよるからねえ」と、苦笑まじりの、でもものすごい子供に話すような猫なで声で答えられた。やべー、嫌な感じ。
いやいや、ものすごい全うな質問したかと思うのですが。愚問じゃないと思うのですが!
なんだかなあ、この何を聞いたり発言しても、「面倒なこと言ってる」的な応答、なんだかなあ。
いや、面倒ぶってる口ぶりではなく、逆にものすごい親切な猫撫で声なんだが、その声質がもう「何を聞かれても大して聞きません」という心持ちを物語っているよ。忙しいのは分かるんだけどね、なんだかなあ。
看護師っていう職業への印象が大きく変わって行く。これは、頭を使う仕事じゃないな、体を使う仕事だな。そして、ものすごいマニュアルで動いていて、自分の頭で判断できる裁量がほぼ無いな…。
医師来る。「どうですか?」と。「基本的には元気だけど、頭痛と腹痛は止まりません」と答える。
血液検査の結果が出て良かったら、点滴もやめて週明けには退院できると思います、とのこと。
マジかー。結果が良くても週明け退院なのかー結果が良くてもあと3晩は居るのかー。
何故だー結果が良ければ今日帰れば良いではないか。
今日の昼から、おかゆではあるけどもう少し固めのおかゆが出ます、とのこと。
ねえ医師よ、私元気そうではあるめいか。お粥の固さは何でもいいです。何でもいいから、この元気なオナゴを、開放しよーぜー!もしくは、とっとこ調べようぜー!病院、進む時間ノロシ。
むむむ、何か楽しいことを見つけ出さなければ究極に飽きる、ここ。
仕事をする元気は無い。
真面目な本を読んだり真剣に考えたりすると頭が割れるように痛いのであーる。だから参考資料も読めないのであーる。
いや、こんな仕事から離れた生活送るのなんて、何年ぶりって話なのだから、とことんその生活に埋没しろってのは分かるんだけど、それにしたって、退屈だわよさ。
体休めるから、体休めるから、今、美術館に行きたい。
あ、ウソ。美術館に今行くことをリアルに想像したら吐き気がした。そうかー、美術館行く元気は無いかー。現実的に考えると、寝てるしかないかーブフー。
暇だ。暇だ。今日は図書室も休みだ。図書室休みなの地味に痛い。
他の階めぐりするか?まずは一階のローソンに行こう。そうしよう、私の行動圏の最大限、ローソンに行こう。
トキメキを探して、病棟の旅に出る。
もうこれは、トキメキを求めるしかない。トキメキさえあったら、この詰まらない時間がまろやかになるハズ。
消化器内科だから若者が居ないんだわ、と若者が居そうな外科に行ってみる。
骨折のスポーツマンとか、居ないかしら。
んだよおおお、外科もおじいさんおばあさんばかりじゃねーか!ちっくしょう。
不貞腐れて外科の廊下にあった体重計に乗ると、太っておる…ガーン太っておる…
そうだ、そりゃそうだ、まず何も動いていない。カロリー消費をしていない、なのに3食食べるばかりか、点滴でも栄養摂取している。過重摂取。二重摂取。二重帳簿!今カロリー、二重帳簿!そりゃ太るぞこりゃ。
もう、嫌、ホントトキメキ求む。トキメキでカロリー消費したい。
若者目指して、小児科までも出向く。子供に癒されようと。
そしたら、小児科にもじいさんばあさんしか居ない。どうなってんの!?
もう赤ちゃん見たいと産婦人科に行くも、新生児室は外からは見えない。チェッ。
もう、どこに行ったら老人以外見れるのよー!!
ローソンで、別に要らないのに筆ペンとか買う。もう、筆ペンでなんかして遊ぼう。
6階に帰ってきたら「あ、タチさん!やっと居た!抗生剤の点滴増やさせて!」と看護師さん。
タチさん、フラフラしてすみません。「ごめんなさい、フラフラして」と謝ったら、
「いいのいいの、好きにフラフラしてて。ストレス貯めないでね」の声。
あれ、優しい。優しいし、なんだか今会話してくれた。
会話してくれた嬉しさで、さっきまで看護師さんのこと愚痴愚痴言ってたのに、途端に好きになる。子どもか。
子どものようなものよ。もう今は、医者と看護師さんにおんぶにだっこなので、彼らの発言に一喜一憂。
ただ、子ども扱いはされたくないの。普通の会話がしたいの。
普通の人間として扱って、プリーズ。
血液検査の結果を先生が伝えに来てくれる。
白血球の数値がかなり下がってきたので、点滴をやめましょう&来週前半の退院を目指しましょうとのこと。聞くと、救急で来た時の白血球の値は、標準の20倍くらいあったらしい。今は2倍くらい。
ふーむ、なんでかなあ。
下がってきたのは嬉しいし、退院も嬉しいけど(にしてもまだまだ長い)、結局なんだったんだろ。
んで何でまだお腹と頭痛いんだろ…なんとも釈然としない。けど、いいということか。
あとで主治医来たらまた聞いてみよう。さっき説明にきてくれたのは担当医の、若いお兄さん先生。いつも居る、いつ寝てる。
まだまだ退院まで長いなあ、と思うけど、
なんとも猛烈に眠いので、もう暇ではない気がしてくる。寝よう。眠い。
頭痛すぎ目が覚める。
おいおい、どういうこっちゃ。あれかなあ、過敏になっているだけかなあ。
こんな頭痛いのに、「快方に向かっている」って言っちゃうなんて、あの医者何も分かっていないんじゃないの、と医者への不信感一瞬で芽生える。患者とは、殿様か。自己中すぎるぞ。でもだって、不安なんだもーん。
とか不安になってメソメソイライラしてたら、なんか猛烈に恥ずかしくなってしまった。
わ、わ、私、なんか恥ずかしい。
パジャマもボサボサもパッサパサも、この甘えた根性も、何か猛烈に恥ずかしくなってきた。
おいおい、何やってんだ。ハズッ!!!!
「お腹痛いですー(>_<)めそめそ」じゃないわ!しゃきっとせい!
しゃきっと出来ません!
病気であるという自覚・病人であるという自覚がなんとも芽生えません。
いつになったら芽生えるかな。芽生える前にここを出たい。
今日の日記を読み返す。
グチグチグチグチうるせーな!
ブス、ブスめ、今日の日記すげーブス!
反省!