学生時代の飲食店でのバイトの話です
遠い昔のことなので
大筋では事実ですが
会話などは想像を加え名前は仮名です
若き日の吉川晃司風の
前髪ふわふわ晃司と
若き日の工藤静香風の静香ちゃん
若き日のさだまさし風のマサシ君
たちと楽しくバイトしていました
そこへ新しい店長がやってきました
歳は40代半ば?かな
四角い頭を角刈りにして
眼光鋭い切れ長の目
口には10日目の蝉、じゃなかった😅
ヒゲがまだらに生えて
下駄はいています
(えっ、下駄?!下駄はいて働く人初めてみたわあ。小柄だからかな。それにしても怖そうな人だなあでも、挨拶しなくちゃ)
お、おはようございます!
店長は私を見上げて言いました
おう!おはよう!
オスカルちゃんか、よろしくな
(いきなりちゃんづけ?)
よ、よろしくお願いします
店長は笑うと目が糸のように
なり、意外と優しい表情
誰かに似てる??
カールおじさん?
いや、ヒゲがまだらだから
バカボンのパパだ?!
バカボンパパ店長は
下駄の音を響かせながら
厨房にいたり、レジを打ったり
時には私たちバイトの仕事も手伝ってくれるいい人でした
私が、えっちらおっちらと
ビール1ダースのケースを運んで
いると、
ワシがする、する!
とさっと運んでくれたり
あっという間にみんなから頼りにされ
和気あいあいとした雰囲気に
なりました
私は夏休みになり毎日バイトに
行くことにしました
土日は忙しいのですが
平日のお昼はわりと暇です
バカボンパパ店長はお客さんが少ない
2時から5時ぐらいの間に
どこかへ行きます
レジのおばちゃんに聞くと
近くの喫茶店に行ってる
そうです
レジのおばちゃんは
怖そうに見えてほんとに怖い人で
何もできなかった私を
ビシバシと鍛えてくれました
困って、もたもたしてるとすぐに
レジから大声で誰かを読んで
誰かオスカルちゃん手伝ってあげて!
と厳しいけどいい人でした
歳は50代半ばぐらいで泉ピン子さん
に似ていました
ピン子さんに
窓拭きしなさい
お給料もらってるんだから
タダ働きはいかん!
と言われて、暇な時は窓拭きをしたり
お皿を磨いたりしていました
この時、
仕事が暇な時は掃除すればいい
と教えられました
その後の仕事でも暇な時は
同僚とのおしゃべりはほどほどに
して掃除するように心がけていました
職場がきれいになるし
その方が上司からの受けがいい
バカボンパパ店長は責任者ですから
重圧もあるし
たまには喫茶店で息抜きしながら
地域の人と仲良くしている
のかもしれません
続きます
いつか余ったゴーヤを
ニトリの引っ張りみじん切り器で
みじん切りにして2日干しました
ずいぶん小さくなりました
いつものルイボスティーに一つまみ
入れています
最初たっぷり入れたら
苦くて飲めませんでした
クセのある野菜も干せば
多少ましになります
「良薬口に苦し」
人でもビシバシと言ってくれる人
の方が自分のためにはなりますね
最後まで読んで頂き
ありがとうございました