「私には五人の父と母がいる。」
その全員を大好きだ。
高校二年生の森宮優子。
生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮を名乗っている。
名付けた人物は近くにいないから、どういう思いでつけられた名前かはわからない。
継父継母がころころ変わるが、血の繋がっていない人ばかり。
「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩いた優子だが、親との関係に悩むこともグレることもなく、どこでも幸せだった。
これまでに何冊も本を読んできたけど・・・。
5年ぶりに再読した「そして、バトンは渡された」
この小説も本当にオススメしたい1冊。
世の中的には「森宮優子」は親ガチャ失敗の女の子。
だけど、この物語を読むと「家族ってなんだろう・・・」と考えさせられる。
血が繋がっていれば家族なのだろうか?
梨花もめちゃくちゃな母親なんだけど・・・名言が多い。
「子を持つと明日が2つなる。自分の明日と自分よりたくさんの可能性と未来を持った子の明日。親になるとは未来が2倍以上。明日が2つできる。」
今、我が家の子ども達は「大学受験と高校受験」と言う人生の岐路に立っている。
父として、子ども達にどんな未来が待っているのか?想像するだけでワクワクする時がある。
我が家の子ども達にも、優子のように明るい未来を待っているのを父として祈りたい・・・