ジャスト am10:00


気がつくと私は宮崎市内の音楽スタジオ・カメレオンの一室にいた


そもそも瞬間移動のカラクリとは、時間を止めている間に移動するという比較的簡単な仙術なんだが..


我々凡人には実現不可能な技の一つでもあり (笑)




奏はベードラの革を擦りながら


「これ、初めて生で見たずら。どうやって鳴らすの?」


私はドラムセットの前の丸椅子に座り右足でフットペダルを踏みながら「ドッ・ド・ドン」と叩いた


「わ、いい音がするー♥」と言って、奏は私から丸椅子をぶん取り「ドッ・ド・ド〜ン」と鳴らした


キラキラ


「これ、どう持つの?」と、スネアの上に置いてある2本のスティックを片手に掴んで言った


「これはこう握って、こっちはこうやって」と持ち方を教えていたら


「おい! そこの二人、何やっとんじゃ?」



ブチの声に「あっ、ごめん。そろそろ演るべ? チューニングは442になってる?」



ブチのギターは私の想像を遥かに上回る出来だった


そして録音は想定していた3時間よりも遥かに短い15分で終了した






で、このあとどうなんの?



さぁ どうしよう ガーン


今から考えてみるわ (笑)