御堂筋は国道1号線の梅田新道交差点から南へ延びる難波なんば高島屋前までの6車線一方通行道路です
では 新御堂筋はご存知でしょうか?
北新地交差点
丸く囲った車の後方に新御堂筋があって、梅田新道から北へ延びる車両専用道路ですね
その日は、或るタレントさんに呼び出されて雨の御堂筋を南へ向かい、新歌舞伎座前でお乗せして、そこから四ツ橋筋をズド~ンと北上して桜橋交差点を右折して更に、梅田新道交差点を左折すれば..
その先が新御堂筋でありまして、ここからズド~ンと白島しろしま 三叉路に突き当たり、そこを右折して勝尾寺を越えた辺りの箕面みのお市のご自宅へお送りした帰りの出来事で
ここからは 閲覧注意
心臓に疾患のある方はどうかご退席下さい!
★
あの夜も、シトシトと雨が降っていて
引き返す途中で、夜間は滅多に赤に点灯することのない黄色の点滅信号が、目の前で突然赤に変わりました
つまり、誰かが歩行者用信号機のボタンを押したんですね
でも、そこはまだ勝尾寺前を越えたばかりのところで、雨の真夜中に人がうろつくはずのない場所でした
ゆっくりとブレーキを踏み、車を止めた直後
「コンコン、コンコン」
狐ではなくて(笑) 後部座席の窓ガラスを誰かが叩く音でして
窓の向こうに人影らしきものが見えたので、きっとその人がボタンを押したのでしょう
然しタワシには窓を開ける勇気はありませんで、人っこ一人いるはずのない場所ですから、もしや山賊ではないか?と疑ったのです
「コンコン、コンコン」
再び窓ガラスを叩く音を聴いて、恐らくタワシは常軌を逸してしまっていたのかも知れません
たとえ赤信号でも、急発進してその場を去るべきだったにも拘らず、何故か頭がボーっとなって..
窓をほんの数センチ開けた時でした
心臓が咽喉から飛び出そうになりました
そこには、白いブラウスに、黒っぽいタイトスカート姿のフランケン・シュタインくりそつの女性がずぶ濡れで立っていたのです!
★★
そして、更なる恐怖が襲いました
何と、ロックを掛けていたはずの後部ドアが勝手に開いてフランケン女が顔を覗かせてこう言ったのです
「すみません、すぐ先の白島の手前まで送っていただけないでしょうか?」
相手は恐らく妖怪ですから、下手に断われば命を奪われる危険があります
タワシは咄嗟に笑顔をつくろい「どうぞ」と答えていました
「ありがとうございます」
「いえ。あの、こんな時間にどうされたんですか?」
「ええ、母の容態が、、」
「え、お母様が?」
と、その時「あ、ここで結構です」
呟くように「ありがとうございました」と言って妖怪は車を降りるやいなや
スーっと闇の中にに消え去ったのでした
さあ!タワシはそこからすぐさま後部ドアをロックして一目散に新御堂筋を南下するわけでありまして (笑)
「あ~、怖かった」
ところが..
(あ、そういや、、)と、後部座席がびしょ濡れになっていたのを途中で思い出して、一旦、千里山方面に降りる側道に車を止めることにしました
そして座席をタオルで拭こうとしてシートカバーに手を置いたのですが、どこをどう触っても..
サラサラだったのであります!
イヤ、ホンマ