今週のサンデー毎日に、築地市場の豊洲移転がどのような経緯で意思決定されたのかをうかがい知るためにとても重要な情報として、東京都から「築地市場関連団体」への天下りが多数あることが示されています。
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
サンデー毎日 12月6日号
『◇内部資料入手 石原都政の闇をスッパ抜く 都とＯＢの「出来レース疑惑」が発覚築地市場移転の陰で蠢く「天下り人脈」』
イシハラ都知事が就任するのと動機するかのように、豊洲市場移転が「（卸売市場関係者）業界の協議会で意見集約された」のですが、記事にあるように、ここには、東京都から送り込まれたOBも事実上多数介在する中、本当に「業界団体の意図」には疑念が呈されてきました。
そして、予想できる背景もあることがわかりました。
ここに一部引用します。
だが、「業界の意見集約」自体、不透明だった。本誌が入手した内部資料によると、築地市場に関係する12の業界団体に、都の役人が19人(07年7月1日現在）も「天下りしている。
（略）
現場の反対派からは「推進に一生懸命のOBには逆らえない。出来レースではないか」との指摘も上がる。
移転決定当時の都の担当職員もこう明かす。
「OBは、移転を推進する役割を担っているはず。”業界の協議会で意見主役されたから都が動いた”という形をとっていますが、都は業界にOBがいれば、コマとして使おうと考えます。（略）」
ということで天下りの一覧表が誌面にはまとめられています。
ここから、関連してTwitterで書いた内容を転記します。
これが何を意味するかというと、すなわちタイトル通りです。豊洲移転の要望書を先日「業界団体」（カギカッコつき）が出したのですが、そこに東京都のOBが19人天下りしている理由はなぜ？その方々はイシハラ都政の顔色を見ないのか？などまったく黒に近いグレーです。
詳しくはサンデー毎日でお読みいただければと思いますが、「（財）東京都中央卸売市場環境整備協会」には5人も天下っています。
さらに記事にもあるように、都議会与党は怒っています。
何といっても予算が移転を前提に1280億円計上されています。
あの、オリンピック招致でロストしたけれど、痛くも痒くもないとイシハラが語った、あの200億円（公証150億円）の6倍以上です。
それで、安全を捨ててしまおうというのだから乱暴です。
たしかに、これも記事にあるように、予算全体の凍結とイシハラ辞任（国会証人喚問）への道を東京都は自ら強いたのかもしれません。
なお、業界団体には、国からの天下りもいるとうかがっています。
★関連エントリー：
2009-11-18
業界団体（カギカッコつき）が築地市場移転要望をイシハラ氏らに提出！
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10391122200.html
2009-11-19
やっぱり豊洲新市場移転要望は地方分権カイカクつながり（高木元事務次官・イノセ副知事らにつながる）
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10391576039.html
～～～
ここからはおまけです。
昨日のTwitterでのつぶやきから、個人的なやりとりや他で書いた内容を除いたものです。
上記の件も書いています。
時間が降順（新しいほうが上）になっているのと、レイアウトが見づらい点はご容赦ください。
詳しくはサンデー毎日でお読みいただければと思いますが、「（財）東京都中央卸売市場環境整備協会」には5人も天下っています。
posted at 21:58:09
これが何を意味するかというと、すなわちタイトル通りです。豊洲移転の要望書を先日「業界団体」（カギカッコつき）が出したのですが、そこに東京都のOBが19人天下りしている理由はなぜ？その方々はイシハラ都政の顔色を見ないのか？などまったく黒に近いグレーです。
posted at 21:53:42
発売中のサンデー毎日に『◇内部資料入手 石原都政の闇をスッパ抜く 都とＯＢの「出来レース疑惑」が発覚築地市場移転の陰で蠢く「天下り人脈」』の記事が掲載されています。
posted at 21:50:40
トランス脂肪酸の表示義務、これでマーガリンやショートニングを使ったお菓子、あとはコーヒーフレッシュを控える人が増えるのかなー
posted at 16:39:29
RT @minori_okd : #kokkai 川田議員 水俣病の国の責任どう考えるか 田嶋副大臣に質問 参議院・環境委員会ネット中継 http://bit.ly/7coBf #minamata
posted at 16:31:45
『プレジデントファミリー』なんて笑うためのネタだよ、とおっしゃる方も多いけれど、格差の世代間固定を忌避すべきものとみることを「野暮ったい」と印象付ける効果はあると思います。
posted at 12:58:52
そこで、今月の『プレジデントファミリー』の特集は、なんと『子供が将来、仕事に困らない大学』なのだそうです。この雑誌ではいつものことですが、こんなノウハウの入口に立てる人は限られているし、仕事に困らない、って年収と企業や組織の安定性？だけなんじゃないかなあ…と
posted at 12:48:06
辛淑玉さんが、以前、本業で、「モチベーションを上げる研修は人心操作だからやらない」というようなことを書かれていました。社員の過剰適応を煽ることには荷担できない、といった意味も含むのではと思って読んでいました
posted at 12:41:23
となると、日本企業では、職務記述書は「周到な戦略のもとにあえて用意されていない」とも思える。このことはやはり表に出さなくてはならない重要問題だと考えます
posted at 12:34:02
一度棚上げされた、会社組織のありかたへの疑問を思い起こして、「まず自分自身の立場を確立してから」ではなくて、すぐに取り掛かるのはとても難しくなる。社員教育に選別システムがあり、さらに組合もユニオンショップであったりすればなおさらに
posted at 12:30:12
過剰適応は一種の洗脳状態なので、本人たちにも高揚感があったり。そこに、成果主義のニンジンが吊り下げられると、ふと疑問は覚えたとしても、まずは何か考えたり変えたりするのはそれを食べてから、として疑問を意識外に一旦追いやる
posted at 12:24:54
正社員については、たとえ明らかに理不尽でつらい条件でもなんとか表面上は過剰適応できている人が半数いれば、倒れるほうが「自己管理不足」あるいは「これしきの負荷に耐えられない不適格者」扱いされてしまうことになり淘汰。そこで仕事量には正のフィードバックがかかり増えるばかり
posted at 12:20:28
日本に職務記述書がない問題について先日RTしましたが、これは、裁量労働の美名のもとに失職の恐怖で働きすぎの正社員と、同じ業務をはるかに低賃金で命じられる（これも雇い止めの恐怖から）非正規雇用者の双方に被害をもたらすものだと改めて考えます。
posted at 12:15:02
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築地移転問題の全体を記した、英文のB4版チラシです。
表（クリックで拡大）
裏（クリックで拡大）
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掘っただけで液状化する豊洲新市場予定地土壌（ここにたっぷり汚染）。
スライム（いわゆるヘドロ）をなぜか土壌サンプルケースに素手で詰める様子。
～～～
英文解説へのリンク↓です。
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