時代の転換期

家電話
エアコン
ワープロなどなど
この時まだまだ携帯電話のケの字も出て来ない
今でこそ当たり前のように普及して小学生でも一人一台の時代になってきた
電話…
家に電話がある暮らし
子供の頃は殆どが呼び出しってくらいに各家庭に電話なぞなかった
呼び出しとは相撲の呼び出しさんではなく
っていうかそっちの方が難しいか(笑)
勿論住んでる地域によっても異なるが自分の住んでいた川崎は工業地帯で社宅やアパート暮らしの方々が割と多く住んでいて自分の場合もアパート暮らしで狭い部屋に家族4人
でもその頃はそれが当たり前な感じだったネ
まっその辺の生活事情はまた何処かで話したいと思いますが(笑)
てな訳で流石に大家さんの家にはピカピカに光った黒電話が玄関に入って右側の下駄箱らしき立派な設えものの上に真っ白な花の形をしたレース編みの上に置かれてあった
つまりはこの電話がウチの呼び出し電話って事になる
「◯◯さん!お電話よ!」
今でもその大家さんの声は耳に残っている
勿論コッチからも
「すいません!お電話借ります」
って言って店屋物を頼んだりしてたね…
でかけ終わると10円玉を電話の横に置いて
「ありがとうございました」って出ていく
みたいな?懐かしいね(笑)
なんかもうやっぱりいい時代だったネ
子供ながらにちょいとした勇気と礼儀みたいなのをそういうところから学んだよね?
だからアレだよね憧れたよね?家に電話の有る生活ってのがさ…
今でこそ家電って言ったらカデンじゃない?
テレビとか冷蔵庫とかさ
でもその頃は勿論カデンって言葉もあったが言うほど家になかったから皆単品で呼称されてたよね?ラジオとか扇風機とかさ
でも電話だけは勿論電話なんだけど
何故か家電イエデンって言ってたね多分正確には携帯電話が普及し出してからの使い分けかもだが記憶の角に公衆電話との区別みたいなニュアンスもあったかもね?なんせ家に電話が有る生活ってブルジョアなイメージしかなかったもんな(笑)ブルジョアって…?(笑)
ガキの頃母親のヘアブラシをちょいと耳に当てて「モシモシ」なんてやって遊んでたけどまさかホントにそんなお手軽な電話が出来るとはね?(笑)
だけどアレだよね電話が無かったら普通に色々なことがゆっくりゆったりとまわっていたのかネ?あの頃みたいにネ?
そんな電話に翻弄させられながらも着々と時間が過ぎていくワケで…
あとワープロも凄かったよね?最初の頃は…
えっ?台本どうなった?Aさんは?公演は?
ハハそうですネ(笑)
でもってその台本がワープロ清書されてきましたよ!
キレイだったネ!
「幸福の部屋」
印字から香ってきそうなくらいキレイに印刷されていた
お次は製本だが
勿論お金は無いのでプロの印刷屋さんには頼まず
そいつをコンビニでコピーしたり集会所とかでコピーして手作りで台本を製本した
ワープロ清書してくれた彼女の友人には僅かだが用紙代と食事をご馳走して勘弁して貰った(笑)
普通はバイトとかで金貯めて準備費とか用意するんだけど生活費でいっぱいいっぱいだったのと思った時にやらないと2度と出来ないと思った
根拠のない自信と情熱でいけると本気で思っていたね!

そして

何とか台本をコピーして製本にこぎつけた
と言ってもただページ順に重ねただけだが
へんにきちっとホチキスとか何とかして台本ぽくしたかったが差し替えや差し込みがあるやも知れないと思って軽く重ねるだけにした
あとは各自やりやすい様にまとめて下さい的な…
そして役者達に台本を郵送してあとはAさんの返事を待つのみになった
Aさんがオッケーなら皆で一杯やりながら
結団式的なモノをやろうと目論んでいた

台本は十分面白かった…
心配?していたAさんとTさんの絡みも少なかったし…
多分いけるだろうと思っていた…





そして……