本読み
いよいよ本読みが始まった
このころはまだワープロも無く手書きで清書してコンビニでコピーして台本を作成した

つまりは皆自分のミミズ文字を解読しながら読まなければならなかった(笑)
誠に心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいだった

まぁお金を出せばワープロ作成や製本作成も出来るのだが勿論お金は無く仮に有ってもそこまでの大それた企画でもイベントでも公演でもましてやビッグネームが出演するワケでもないので
自分一人がこの程度の労力で何とかなるならそれで良いしそれしかなかった(笑)

「ええと、では読みいきますネ
ト書きは自分が読みますので続いてお願いします」
何回やってもこの初読みと初日の舞台は何とも言えない緊張が脳裏を走り抜け妙な興奮と多幸感が体中を支配する
本番とは全くの別物だし他の何かにも匹敵する
モノは無い(笑)

早くも役者さんの読みのクセが出始めた

大きく分けると二通りあるかと
一つはワザと棒読みする
もう一つはある程度直感でらしく読む

両方とも所謂探り読みというヤツで演出の意図を待っている

本読みの一番大切なことは何か?
当たり前だがちゃんと読むことだがそれだけじゃなくもっと大切なことがある
それは…

あくまでも自分の場合だが
初見の場合には極力朗読読みをする

つまりは皆さんにもわかるように
それでいて誰でもなくナレーターさんの様に特定の感情を入れずに極力スラスラ噛まずに
全集中で読みます(笑)


てなワケで初読みが始まった



そして……


本稽古へ
「幸福の落とし物」
幸福三部作の第二弾と銘打っていよいよ
台本稽古へと突入した
アップからの本読み
出役は男性陣が4人女性陣が3人
殆どが初見でさほど読みは期待はしていないが
上手いというか良い役者の一つの条件が
この初見読みが上手いという事なのだと
誰かが言ってた(笑)
初見なのだからつっかえたりロレったりは当たり前だと思うのだがプロの役者ましてや舞台を主とする役者さんはコレがスッと出来る
ましてやキャラ迄ほぼ付けちゃう
昔ある先輩が初見の本読みは棒読みで良い
イヤ寧ろ棒読みでやるべきだと言った
まだ演出も何もついてないのに勝手にイメージ
すると演出がつけづらいので、と
でもだったら演出ありきで本読みすれは良いって言うヒトがいる
要は本読みする前にあらすじやら各キャラの設定やら大まかで良いから皆に説明したら良いのではと…
昔ある舞台に客演させていただいた時
「今日は台本をお渡ししますので帰って読んで
下さい次の稽古で読み合わせしますシノプシスと各キャラクターの簡単な設定はこちらです」
と言って配ってあとは懇親会と題しての飲み会へと突入したのだ(笑)
要は芝居の数だけやり方も様々ってなワケで
まっ自分的には初見読みの重要性はただ一つ
集中力の有無だけだと思う
役者にとって絶対的に必要な精神力なので
それを踏まえてどれだけ読み切れるかだけだと思う

上手く読むとかキャラをつけるとかより
どれだけ今に集中出来るかの稽古が初見読みな気がするので
途中で離脱してしまうヒトは……

さてと今宵の本読みは如何でしょうか?
楽しみしかない(笑)



そして……


稽古2

アップ ランニングストップモーション 表情筋
発声 呼吸法 即興エチュード(あいうえお作文他多数)etc
まぁあげたらキリがないくらいあるんだけど
ハッキリ言ってかなり忘れてます(笑)
ただ多分またワークショップ的なことをやると
体が思い出してやれる気がします(笑)

とは言え
通常稽古も中々難しいのよね
理由は大きく分けて二つ

一つは年間ニ〜三本の公演を打とうとすると
制作期間に割りに時間がかかる
本稽古やチラシや台本制作や諸々の準備に日数が取られる
二つ目は
皆バイトで生活をしているのでなるべく
そっちに時間をかけて少しでも生活費を稼ぎたい
とは言え通常稽古も必要な部分もあるのよね
本稽古の稽古はあくまでも公演の為で
通常稽古は役者としてのスキルを上げる為と役者間のコミュを高める為にも必要なのよね

まっ中々難しいけど楽しい部分もあるしね
そう!
何と言っても稽古終わりの飲み会だよね(笑)
コレ大事!(笑)
サァ今日もチャッチャとやって乾杯だぜ!

楽しいのもココまで
数日後には本稽古が始まるのよね

さてと如何相成るか?
楽しみしかないよね!

ところが……



そして……