そして地獄のような肉訓の日々が始まり
自分は日々疑問を持つ様になる
それはホントに役者になるのに芝居をやるのにこんなに肉体訓練をやる必要があるのか?
まだ若かったけど
妙に引っかかっていた
あくる日あまりにも体がキツいので色々と図書館とか行って調べたりした(笑)
昔ある歌手の方がトレーニングと称して事務所の社長に柔軟やら腹筋やら腕立て伏せやらお腹の上にバスケットボールを落とされたり発声やらボイストレーニングをさせられたことを話していた
「全く役に立たないことを何故やらされるのか?」と
自分と全く同じ疑問を抱いていた
結局その疑問は晴れないままトレーニングに明け暮れたそうだ
その成果の話しはしてなかった(笑)
ので自分には疑問しか残らず悶々とした日々を過ごすこととなる
が
そんな苦しみから救ってくれたのが旗上げ公演の日程やら台本やらが決まってきたことだった
だって
コレで要約芝居の稽古ができるじゃない‼︎
あっこれってまんまと中学時代の部活式やる気が起きる戦法にハマったのか?(笑)
まっいずれにせよ着々と劇団らしくなってきた
ここまできたらやるっきゃないぜ!
がしかし
ハタが
その後稽古に顔を出さなくなってきた
その理由は
台本演出は松本君
稽古スケジュールや場所取りも殆ど大学のキャンパス内だし稽古日も松本君が仕切って決めれた
居場所がないのだ
イヤ
自らその居場所を無くしていったのだ
ハタの思いを察するに
計画が間違ってしまったと思っているのならそれは違うとそれはその考えは未だ早いと言ってやりたかった
と
今の自分なら言ってあげられるが
いかんせんこの時の自分はそこまでの考えも余裕もなかったネ
余談だが人生って初めから上手くいかないほうが良い様な気がするのよね?
なんかちょびっと間違ってしまった方がそのあと好転することが多い気が…
ここまでの自分の人生は八割以上の確率でそう言えるのよね
細かい話しはまた後ほどですが(笑)
なので未だにハタは自分に会うとこの時のことを誤りと捉えて謝るのよね
その度に自分はこう思ってハタに言おうとして忘れてしまう
「何言ってんだよアレがあったから今があるんだよ!」ってネ!
アレがあったから心身ともに鍛えて貰ったし彼女も出来たし(笑)
やがては自分の劇団も持てたし……
キッカケはちょびっと間違ってもそれを無理矢理軌道修正せずにその波に乗ってみる
そうすりゃ違う新たな世界が見えてくる
そいつが財産になる!
大事なのは何をやるかじゃなくて
何処に行きたいか⁈
なんだよね
目的地がブレてなきゃそれまでは
逆に色々やった方が良いのよ
役者として喜劇役者としてネ!
そしていよいよ台本稽古が始まった‼︎
イヤでもホントハタとひいては松本君には心から感謝してるぜ!
跳んだり跳ねたりで2時間持つ体になったからね(笑)
そして……