「ギャップです‼」

どこがどう良かったか?なんて…どうせ正解なんて無いに決まってる!

一か八か‼

自分は口から出任せでそう答えた!

「良く分かったなぁ‼ハハ!大したもんだ!かっちゃん!あんた間違いなく名優になるよ!但しそれが体現出来ればの話だけどな!ハハハハ!」

ギャップ?

まさしく神が舞い降りた!

「それがそこんとこが分かったってのは嬉しいねぇ!そうなんだよ!芝居は間テンポリズム!それと静と動のギャップをどうバランス良く見せるかなんだよ!今日の俺の芝居の場合はよ…最後の殺陣が見せ場だろ?その為にゃそれまでの芝居が大事になる…要するに役の作り方で最後の殺陣をいかに凄く見せるか!だからあえて弱いキャラを作ったのよ!それがギャップよ!見せ方よ!ハハハハ!しかし良く分かったなぁ‼ハハ!」

そうだったのか?‼(笑)

何でも言ってみるもんだなぁ‼ハハ!

しかし……

なんで?


ギャップなんて単語が口を吐いて出たのか?‼

ギャップ!

やはり神の仕業か?‼

何はともあれ命拾いしたぜ‼


気づくと右手に持ったコップがピタッとその酒を満たしていた……



師匠のステキな想像力のおかげもあってどうよ?問答は終わった…が…まだまだ師匠の武勇伝は序章に過ぎなかった!

しかしギャップってだけで良くああいう風に広げられるよなぁ‼スゲエぜ!

ひょっとしたら無理から助けてくれたのかな?


師匠は二杯目を並々とコップに注ぐとやおら武勇伝の第一幕を開けた!



ギャップ……か………


あっ!

分かった!

ギャップの出所が…!





それは……


にしても炙って暫く経ったスルメは硬いねぇ!ハハ!