さてと…
シノプシス
プロット
シーンごとのセット図面(絵コンテ)
結構書き物満載なのです
余談だが前にこうした書き物は特にシナリオや小説はある種の特殊能力だと言ったヒトがいたが間違いなくそれは優秀作品を書かれる方々に
限った事で間違いなく自分では無いことは確かで
とは言うものの優秀では無いにしろ子供の頃から文章を読んだり書いたりする事は嫌いじゃなく中学一年の時学校行事にグリーンスクールってのがあって社会見学とか林間学校みたいな
ヤツで数日後に感想文を書いて提出して優秀な作品は学校の弁論大会に選ばれるんだけど
まさかの選出でクラス代表でやらされたのよね
全学年でやるヤツで全くの寝耳に水ってヤツよ
まぁ今思えば感想文の出来というよりかは
喋り好きのところをキャッチされたんだろうと思うけど結局は全然ダメだったネ(笑)
その後定時制高校の時も一回弁論大会ってのがあって選ばれたんだよね
まぁなんかしら表現するのが好きだったんだろうネ…
あとは小学6年の時に両親が離婚して
一人でいる事が多くなって一人上手に
なっちゃったんだろうね(笑)
何かしら紙に書いて遊んでたね
にしても今思うとだけどあの頃はホント何もかもがアナグロ?アナログ?(笑)だったよね
芝居一本作るにしてもそう
昔は鉛筆で書いてミスっちゃ消しゴムで消してまた書いて清書してコンビニでコピーして台本作って金がないから全部手作業で製本して…
でもって彼女の友達にワープロ持ってるヒトがいて清書打ちして貰ったり
バイト先の後輩の彼女のワープロ借りて打ち込み覚えて清書した事もあったネ
慣れてきたら鉛筆書き飛ばして直接ワープロで打ち込みした事もあったかな?(笑)
今はPCで打ってUSBやらに入れて台本を
プリントアウト出来る
あっそうそうワープロでもう一つ思い出した
その後輩の彼女のワープロってのが今テレビでたまに昭和特集で必ずと言って出てくる
あのテレビ型のデカくて重いヤツでキーボードなんかピアニカみたいなヤツでグルグルコードが繋がっててプリンターもデカくて
全く悪戦苦闘で使いこなすのに台本二本分は
かかったネ(笑)
今じゃ何もかもがスマート軽量になったよね?
USBに取り込んでコンビニのコピー機で簡単にプリントアウト出来る
まあ有り難いっちゃ有り難いけどネ
そのウチAIが書いてくれてプリントまでしてくれるよね?
まっ最も今は書く事も無くなったから関係ないっちゃ無いけどネ(笑)
ていうかスマホのメモでかなり書けちゃうから楽だよね
ただやっぱり鉛筆で書くってのが色々な意味で
大切なんだよなぁ
手紙や葉書すら書かなくなったよね
便利はヒトを不自由にする
特に感情を感情のスピードを奪うよね
鉛筆だと書きながら良いペースでイメージを描きながら書けるけどPCやスマホは中々に
スピードがイメージを描く時間を妨げる
そして何より漢字忘れるよね?(笑)
まっ台本アナログ悪戦苦闘編はこのくらいにしていよいよ書いていくワケだが
その前にシノプシス片手に役者をスカウトしなきゃだ
あっスカウトと言っても街角ではなく
取り敢えず現時点で決まっているAさんやH君に見てもらい
応募雑誌に出しまくって返事が来た方から会って口説いていく
シノプシスを片手に…
とは言えぼちぼち台本を書き出していかねば
あっあと音響や照明やQシートなんかの
今昔エピソード集もおいおい書いていきますネ(笑)
さてと
コレからが地獄の一丁目
顔合わせ迄に役者達集めて
それまでバイトして台本書いての日々が…
多分本番は2月くらいかなぁ
劇場も仮押さえしないと
色々な事が平行してやって来てパニくるけど
微妙なタイミングを持って決めてやっていかないとな…
1988年の暮れ迫る
タバコの紫煙が白い吐息に混じる冬の公園にて缶コーヒー片手に思案顔
センチメンタルジャーニー♪
なんてね(笑)
そして……
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シノプシスを書く
シノプシスとプロット
シノプシスとはあらすじで
プロットはそのあらすじを語る為の設計図みたいなことで…
まあハッキリ言って自分らの様な弱小劇団って言うかまだ劇団にもなってないような素人劇団はあまりシビアに考えずにズバッと台本を
書いちゃった方が良いのよね(笑)
ただキャストを募集したりアポする時に
台本が上がってない時とか
シノプシスがあると取り敢えずカッコがつく?
あとは自分の確認書みたいな役割も有る(笑)
因みに自分はこん時もこの先もシノプシスの中にそれぞれの関係性が分かるように書けるところは書きあとは稽古の時に口立てでプロットは説明しちゃう
てなワケで改めてシノプシスを…
自分の場合は大衆人情喜劇なのでシノプシスって言うよりあらすじって感じだよなぁ(笑)
ではそのあらすじを…
登場人物
男30歳くらい
親方45歳くらい
長女
次女
母
上司
借金取り
時は現代
ところは東京のとある駅のホーム
もうすぐ終電が来る時刻
30歳くらいのサラリーマンがカバンを大事そうに抱えてホームの際に立っている
その顔はホームの蛍光灯に照らされてか尚一層
青ざめて見えた
OPがFIn
そこへ終電のアナウンスが入る
OPがUP
逆光の照明が煽る
アナウンスと電車の警笛が被って入る
男がホームから飛び込もうと身を乗り出す瞬間背後から何者かが抱きかかえる様に助ける
その瞬間音と明かりがCO
と
二人入れ代わりながらくるくる回る
三回転くらいしたところでその何者かが
男を突き放し
「バカ野郎」
てなワケでその男を助ける
その助けたヒトとは大工の親方だった
何故男が飛び込もうとしたのか?
その理由とは?
そして何故親方がそのホームにいたのか?
男はある一流商社の営業マン
御得意先に商談に行った際預かった小切手を
落としてしまった
相手先に確認したら変に心配されて大騒ぎになると思い自力で得意先からの道をくまなく探すが辺りはどんどん暗くなってきて益々見えなくなりパニック状態についには小切手は見つからず気がつくと駅のホームの停止線を越えて立っていた
真面目過ぎるが故の自殺行為を無意識のうちに行おうとした瞬間大工の親方に助けられた
親方のギャンブル好きが高じて借金がかさみ見かねて長女が夜の商売に入ったが家は貧しく
厳しい生活を送っていた
この夜も金の無心に娘の店迄行って金を借りて来た帰りにホームで男と出くわした
親方は男から事情を聞くと酔った勢いもあってか娘から借りた全額を男に渡してその場を去る
到底小切手の金額には及ばないもののそのお金を持って翌日会社へと
親方にも嘘はつくなとは言われてはいたもの
親方には小切手の金額は伝えておらず
コレだけあれば良いだろうと渡したお金なので
親方は悦にいった感じだった(笑)
正直に会社の上司に説明して親方の家に御礼に行く事になった
ところがこのあと二つのサプライズが男に降りかかる
一つは親方の娘さんとの縁談
もう一つはなんと落としたと思っていた小切手が先方の男の座っていた座布団の下に…
先方からの電話がこのタイミングで入った
そのおかげで親方が娘さんから借りたお金のことも全て女将さんにもバレた
ただこの話しの流れで娘さんとの縁談にこぎつける親方
途中色々ありつつも大円団に…
生真面目な男と気は優しいが頑固な親方
その親方をこよなく愛する娘と夜の商売をしている事を知らない病弱な母親と幼い次女
ヘンテコリンな借金取りも相まって
がしかしドタバタ喜劇の王道
落語の名作でかの歌舞伎18番でもお馴染みの
「人情噺し文七元結」を元に現代に置き換えて
お送りします
不足箇所は追って加筆するか稽古で脚色します
宜しくお願いします
てな感じで…
そして……
狂言…
その閃いた作品とは
「文七元結」
狂言とは言ってもアノ能楽の狂言ではなく
歌舞伎でお馴染みの狂言芝居なのだが
元々は三遊亭圓朝の創作落語が最初で後に
歌舞伎や大衆演劇等で脚色されてきた
そのまた大元は中国で伝承された話を圓朝が
創作したらしいです
歌舞伎では「人情噺文七元結」として上演されてきた
それを大衆演劇でも古くから脚色されて演じてこられた
前狂言と中狂言と切り狂言(本狂言)
簡単に言うと
前狂言とは若手中心の芝居で中狂言は喜劇
でもって切り狂言が座長や花形ベテラン勢での芝居になるが
自分らの時は前狂言と中狂言はほぼ同じで喜劇とか軽めのお芝居で座長もベテランも皆
出演してたね
座員が少なかったこともあってネ
それに狂言芝居は一日一本であとは舞踊ショーと歌謡ショーの計3本立てだった
だからといってというワケじゃないけど
前とか中とか切り狂言とか順番という感じじゃなくてジャンルでワケてたね
「今日は前狂言で(喜劇とか軽めの人情噺)でいくよ!」とか「今日は切りで忠臣蔵いくよ!」とか
前は軽め切りは重めてな具合でね
でもって能書きが長くなってすいません(笑)
で
結局この文七元結を自分なりに更にアレンジしてやりたいと思ったのよネ
で
タイトルもH君の「幸せの部屋」から続く
幸せ三部作の
「幸せの落とし物」
にした
落とし物がテーマの芝居で人間の情と勘違いが織りなす典型的な大衆人情喜劇だ
思い入れのある作品
この「文七元結」って作品は自分にとって大切な作品の一つで大衆演劇での修行で初めて主演をやらせて頂いた舞台だった
この作品なら間違いない
舞台は現代に置き換えた
シノプシス
あらすじを書き出した
舞台は現代
ところはとある駅のホーム…
一人の若きサラリーマンが肩を落として
首を項垂れ今にも線路に飛び込もうとしていた…
そして…