半年以上開きました、すみません。
会社にパソコン導入された際、私より年上の女性は、「辞める」の一点張りでした。少し勉強していた私は面白さだけ教えました。当時はネットサイトもあまりなかったのですが、当時は販売されていた「ネットサイト一覧」のような本を購入。みんなで半分遊び心で使用していました。
その後、社長から「会社のサイトを作れ」の指示が出て、当時高校生の私の息子に相談したら、土日3週間で完成させました。社長からは微々たる金一封。息子も最初は文句たらたらでしたが、その経験が以後活きて、「面白かった」に変化しました。
社長の息子が大学卒業と同時に入社。しかもすぐ結婚。結婚式はありませんでした。その息子の指導役になりました。当初は現場に入っていたのですが、一年くらいで営業へ。私の部下になりました。ちょうど、他社との差別化が必要となってきた頃です。OEMの会社を定年退職した会社に馴染みの旧部長を受け入れてくれとOEMの先から要望あり、受け入れました。その人から「今後製造業にはISO9001が必要になるので私が構築する」と社長に打診あり、受け入れました。
ここで問題発生。約半年、大金はたいてコンサルティング会社に依頼も、一向に前に進みません。理由はOEMの大会社の理論を、零細企業の当社に押し付けてくるので、天下りの方もどうしていいかわからず、社長とも衝突し始めました。社長は私に、「お前なら社の身の丈に合ったISO作れるだろう?」と要請がありました。
2週間かけて専門書を読み、青写真を作って社長に報告。「息子をフルに使わせてもらえるならば可能」と伝えました。理由は次期を担う息子に理解してもらう必要があることと、パソコン熟知の息子に大量の書類を作成してもらうためでした。社長は嘱託の人に解雇を伝えました。大喧嘩だったらしいですが、OEMの会社にも訳を話しに行き納得していただいたとのことで、こちらの仕事になりました。週一回の全体ミーティングを短時間で行い、身の丈のISO9001を約3ヶ月で構築しました。社長の息子の惜しまぬ努力のおかげではありました。コンサルティング会社は「うまいもんだ」と舌を巻き、認証にこぎつけました。
この認証が、他のメーカーの目に止まり、かつ武器になり、商社含め仕事が入って来るようになり、オーバーフローを起こしました。私としたら「これで謝りに行く羽目になるのか」と多少嫌気も出ましたが、わずかながら臨時ボーナス出す社長の作戦にまんまと引っかかり、こなしました。機械の増設もその後され、ISOは社員教育にも役立ち、全体の士気が上がったことを加えておきます。
次回は社長のあれこれを。