原油価格の高騰が、景気に悪影響を与える懸念が高まっている。すでにガソリン価格は1リットル=150円を突破、昨年4月以来11カ月ぶりの高値水準にあるが、さらに上昇するとの見方が多い。今後、輸送費や石油化学製品のコスト上昇を製品価格に転嫁する動きが強まることも予想され、個人消費への影響を懸念する声も出始めた。

 「2月以降、原油価格は円ベースで12円上がっているが、末端のガソリン価格の上昇は8円ほど。上げ基調はもう少し続くのではないか」。石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産会長)は21日の会見で、ガソリン価格はまだ4~5円は値上がりする可能性があるとの見方を示した。

 イランへの経済制裁を背景に、原油価格は高止まりしたまま。指標となる米国産標準油種(WTI)は20日、サウジアラビアが増産する意向を表明したことなどから、前日比2・48ドル安の1バレル=105・61ドルに下落したが、依然100ドルを大幅に上回る状況が続く。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之上席エコノミストは「原油価格は7月前半まで上昇が続く」とみる。イラン情勢がなお予断を許さないことや、5月下旬からドライブシーズンを迎える米国でガソリン需要が増えることなどにより、WTIでは120ドル、欧州ブレントも現在より5~10ドル程度上昇し、130~135ドル程度になる可能性があると指摘する。

原油価格がさらに上昇すれば、日本経済への影響は避けられない。クレディ・スイス証券は、欧州ブレントが130ドルで推移した場合、日本の実質国内総生産(GDP)成長率を最大0・23ポイント押し下げると試算する。輸入代金の支払いによって海外に流出する資金が増加し、その分、国内の消費や投資が抑制。ガソリンなどの石油製品の上昇によって可処分所得が減り、消費意欲も抑制されると分析する。

 今のところ、最終製品の値上げはガソリンなどに限られるが、帝人化成が携帯電話の外装材などに使うポリカーボネート樹脂を19日出荷分から値上げするなど、合成樹脂など石油化学製品にも値上げの動きが広がってきている。第一生命経済研究所の嶌峰義清首席エコノミストは「今後投機的な動きが強まれば、穀物や金属資源などにも波及する可能性がある」と指摘、値上げの動きがさらに広がるとの見方を示している。


という記事が。

SankeiBiz

まだ上昇を続けそうです。

またクルマ離れ話が出てきそうですね。。

車自体はメチャクチャ売れてるようですけど^^

帰りにガソリン入れて帰ろw