GR86の身体測定 | ガレージきくちのがらくた箱

ガレージきくちのがらくた箱

GC8インプレッサのメンテやクルマのメンテナンス
旅のブログです

 

どうもガレージきくちです

 

 

ちょっと前の話ですが

 

 

 

 

GR86で走り出した

 

若いオーナーさん。

 

 

 

いよいよ車高調を入れたいと

 

前々から言われてたのですが

 

秋口はS2000の追い込み作業で

 

待ってもらってました。。。

 

 

今をときめく

 

走り系の代表マシンの

 

GR86ですから

 

自分も正直に興味がありまして、

 

 

なんといっても

 

某所の神様たちが

 

こぞってGR86/BRZへと

 

乗り換えが進んでまして

 

 

ちょこちょことは

 

弄っていましたが

 

走りとしては

 

どうなのだろう、と。

 

 

メーカー広報の資料でのデータは

 

見ていたんですが

 

 

純正足のデータが取れる

 

またとない機会ですので

 

イロイロあって

 

超忙しい時でしたが

 

合間をぬって

 

 

 

まずは純正状態を

 

測定します。

 

 

 

まずは、タイヤの空気圧の

 

チェックから。

 

 

意外にも、というか

 

考えれば仕方ないのかもしれませんが

 

純正状態で

 

自分のトコに持ち込まれた事って

 

ないのよね。。。

 

 

どちらかというと

 

皆さん、悩んで悩んで

 

人づてに聞いて

 

ウチに持ってくるみたいな感じなので

 

もう既に

 

純正ではない状態で

 

持ち込まれたのを

 

試走して

 

調整するっていう作業がほとんどだけに

 

 

純正で

 

どんな風にセットアップされてるのかっていうのは

 

なかなかに楽しみでは

 

あるのよね

 

 

 

まずは、今回の作業中の

 

基準点のマーキングから、

 

ステアリングのセンター位置

 

 

 

自分のトー調整のやり方だと

 

車体の中心線が大事なので

 

中心をなるべく

 

がんばって出していきます。

 

 

この車両は

 

オーナーさんの好みで

 

トヨタマークが

 

スムージングされちゃってるので

 

困ります、、、

 

 

あのマーク

 

意外に中心出しやすかったり

 

するんです、、、

 

 

 

 

GR86のダッシュボードに

 

ちょうどセンターのところに

 

よいモールドがあるので

 

それを利用して

 

バンパー内の

 

中心と揃うように

 

中心出していきます。

 

 

コレはあくまで自分流なので

 

あまり参考にならないと思います。

 

 

 

 

リヤも同じく。

 

 

 

各車輪ごとの

 

計測位置も

 

マーキングします。

 

 

今回の作業中の

 

暫定の測定基準位置です。

 

 

 

マーキングし終わったら

 

いつも通りに

 

フェンダー位置での

 

測定をして

 

 

 

ジャッキアップポイントでの

 

車高の測定。

 

 

 

キャンバーの測定。

 

 

 

んで

 

トーの測定。

 

 

 

測ってみると

 

あれ?

 

右側ズレてる。

 

 

以前に右側のタイヤ2本

 

何かに乗り上げて

 

サイドウオール壊して

 

交換してたんですが

 

 

本人は覚えがないって

 

言っていましたが

 

トーがずれる位には

 

やらかしてますね

 

 

本来は

 

前後共トーインのはずが

 

右側が

 

前後共、外向いてるので。

 

 

 

 

純正足の良い所は

 

やはり

 

この伸び側の

 

絶対的なストローク

 

 

 

前後共に

 

伸び側が

 

おおよそ90mm近くあります。

 

 

ギャップ通過時の

 

タイヤが路面から

 

離れないことが

 

車体の安定化につながりますので

 

流石純正といった感じです。

 

 

 

キャスターも測っておきます。

 

最近のトレンドは

 

けっこう駆動方式に問わず

 

キャスターがついてます。

 

 

ステア初期のレスポンスは

 

落ちるのですが

 

それはボディ剛性で

 

カバーして

 

 

直進性と

 

ステアリング切りました時の

 

外側タイヤの

 

動的にキャンバー角が増すことで

 

コーナリング中でも

 

ステアの切りましに

 

応えてくれます。

 

 

昔のトヨタ車は

 

というか日本車全般は

 

キャスター角を少な目にして

 

 

いざって時に

 

アンダーステア出して

 

まっすぐに、障害物に

 

突っ込んで欲しいという狙いからか

 

コーナリング中に

 

ステアの切りましに

 

反応しないクルマが多かったものです。

 

 

もしくは

 

未熟なドライバーのために

 

ステア初期の反応の良さだけを

 

演出してたのか。

 

 

このキャスター角云々に

 

関しては

 

近年、マツダの

 

アテンザが新しい方向性を

 

切り開いたかなと

 

思っています。

 

 

 

 

メーカー公称と

 

ウチのアナログ的な測定との

 

差をみたいのもあっての

 

測定。

 

 

 

 

今回は

 

オーナーさんに

 

自分の都合も

 

大きく入ってますが

 

純正状態での

 

試走をさせてくれと

 

伝えてるので

 

 

 

 

オイル量のチェック

 

 

 

今年の猛暑を

 

越えてきたので

 

冷却水の補充して

 

 

 

この時は

 

オーナーさんと同乗での

 

試走。

 

 

 

まず前提のタイヤが

 

純正のミシュランから

 

ファイナリストというアジアンタイヤに

 

変更されてます。

 

 

まずは街乗りレベルからの試走で

 

純正って、わかってなければ

 

社外の足って言われても

 

信じる位に良くできた足。

 

 

流石に早い操作に対しては

 

応答遅れが出るものの

 

ギャップ越えの突き上げとか

 

社外なのって言う位な

 

足回り、國政さんの

 

ゼロタッチバネがあればちょうどよい

 

足回りなんじゃないって言う位。

 

 

で、ちょっと負荷をかけてみると

 

タイヤのせいもあるんだけど

 

きちんと減速後に

 

ステアして

 

アクセル入れていくと

 

クリッピング位から

 

リヤが流れだす、、、

 

 

まあ、挙動的には

 

スパっと流れるのではなく

 

ジワ~っと流れるので

 

カウンターステアを

 

当てられる位の

 

技量があれば楽しく乗ってられる感じの

 

動きをする。

 

 

ん~~

 

純正で

 

この限界の低さ???

 

 

確かにこの車両

 

前後の車高バランスが

 

3mm程度のリヤ上がりで

 

前後水平に近いバランス

 

 

普通の市販車って

 

割と10mm位リヤ上がりにして

 

リヤのロール剛性高めて

 

リヤ側がバランス的に強いので

 

アンダー傾向のセットになってる事が

 

多いのですが

 

 

 

明らかに

 

意図的っていうか

 

攻めすぎじゃない、トヨタさん?

 

 

ちょっとBRZのノーマルの

 

車高バランスも見てみたくなったな。

 

後はリヤ側の

 

ショックの縮み側の1Gからのストロークも

 

機会があれば測ってみたいところ。

 

もしかすると

 

わざとバンプタッチさせて

 

意図的にスライドするような設定かも

 

知れないですし。

 

 

 

 

ちょっと

 

過去に走っていて

 

腕に覚えがある

 

人たちなら

 

ワインディングで

 

スライドを楽しみながら

 

走れる純正って

 

ある意味すごいな、、、というか

 

こういうのが

 

売れる時代になったのを

 

章夫会長に感謝するしかないよね。

 

 

 

一通り

 

試走した後に

 

若いオーナーさんに

 

走ってみる?って言って

 

運転を交代したんですが

 

 

あっはっは

 

やっぱ走り系の

 

コミックやアニメの弊害を

 

モロに受けとる、、、

 

 

超レイトブレーキングな上に

 

ステアパキ切り、、、

 

そしてステアの戻し遅れ

 

う~んこれで破綻しない

 

GR86の制御がスゴイな、、、

 

 

なんなんだろうね

 

レイトブレーキングは

 

あくまでも

 

前走車を抜くための手段であって

 

その瞬間、タイヤグリップの余力を

 

使い切っての手段なので

 

 

 

速く走るためなら

 

タイヤを無駄に消耗させるから

 

NGだよって

 

だれも言わないから

 

言っておきました。。。

 

 

 

あとね~

 

ギャップがあるところでも

 

平気でブレーキングするので

 

ギャップ通過時に

 

フルブレーキングしながら

 

段差越えちゃダメだよ~とかも

 

指導、、、

 

 

 

ん~

 

こういうのって

 

なにか

 

目にする機会ってないのですかね

 

 

 

自分が

 

走り始めた頃って

 

情報と言えば

 

走り系の雑誌

 

プレイドライブと

 

スピードマインドだったな~

 

全日本クラスのドライバーが

 

紙面で自分のドライビングを

 

語ってくれる良い雑誌でした。

 

 

(遠い目)

 

 

 

 

 

でわまた