エンジンオーバーホールその17 インプレッサ GC8 ピストン・コンロッド重量合わせ | ガレージきくちのがらくた箱

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旅のブログです

 

どうもガレージきくちです

 

 

たまってる

 

エンジンオーバーホールシリーズ

 

自分の備忘録

 

 

 

今回は

 

ピストンと

 

コンロッドの重量合わせ

 

 

 

以前の記事は

 

目次ページから

 

ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

さて今回は

 

ピストンの話しです。

 

 

摘出した時の

 

ピストン。

 

吹き抜けで

 

全体的にオイル焼けして

 

頭頂部はカーボンが固着していましたが

 

幸いにして

 

棚落ちはありませんでした。

 

 

 

 

洗浄したピストン

 

頭頂部はメッキ加工が

 

施されていて

 

データ通りなら

 

STi仕様は鍛造ピストンだったはず。

 

 

変なカタチしてるね?って

 

思った方は普通だと思います。

 

 

まだ、日産車がノーマルで0,7キロとかの

 

ブーストの時代に

 

ノーマルで1,1~1,3キロかけてた

 

スバル。。。

 

 

結果、圧縮落とさざるを得なかったんだろうな~と。

 

 

GDB以降は

 

よくあるバルブの逃げ加工された

 

良く見るピストン形状に

 

変更されてますからねぇ

 

 

この辺は解析技術と

 

制御技術が上がったからなんだろうと

 

思います。。。

 

 

圧縮もGC8のEJ207は

 

8ですが

 

GDBのEJ207は8,5に上ってますからね

 

 

一昔前にGC8に

 

腰下がGDBのが使えるって事で

 

腰下流用が流行ってましたが

 

散見すると腰下を組みなおさずに

 

そのまま流用して

 

GC8ヘッドと組み合わせたケースは

 

高い確率で

 

その後、すぐに壊れてるケースを

 

先達がネットに公開してるのを

 

よく見ました。

 

 

圧縮上がって

 

制御系そのままじゃ

 

当然壊れるよな~と納得。

 

 

まあ、GDBでも圧縮が

 

高くなってハイブーストですから

 

棚落ちなどの

 

トラブルが多いのも納得かなぁ

 

 

 

 

今回はお金をかけずに

 

消耗品のみのオーバーホールが

 

当初のコンセプトでしたので

 

ピストンは再利用したかった。

 

 

まあ、チューナーさんによっては

 

ピストンも消耗品だから

 

オーバーホール時は交換って方も

 

いますけど。

 

 

自分はお金がないので

 

洗浄して再利用。

 

 

ただ、、、

 

このピストン

 

ピストンのサイドスカートに

 

モリブデンコーティングが

 

されてあったんですが

 

強力な

 

洗浄液で

 

そのコーティングも

 

ほとんど落ちてしまったので、、、

 

 

どうしようかな~と

 

悩んだのと、

 

 

ピストン外径が

 

コーティングがなくなったせいなのか

 

限度値より小さくなってて

 

それはコーティングのせいなの?と

 

悩んでました。。。

 

 

 

ネットで調べたところ

 

エアムアイテクニカさんという会社の

 

HPを発見。

 

しかも我が埼玉にある。

 

 

 

 

 

 

ピストンのコーティングを

 

一個4夏目でやってくれると、、、

 

 

電話してみると

 

ま~面白い方で

 

コレは実際に

 

会って話を聞いた方が良いと

 

即日、ピストン持参で

 

工場直行。

 

 

イロイロと楽しいお話を

 

伺って

 

なんとGC時代のEJ20の

 

ピストンコーティングの開発に

 

携わっていたんだとか、、、

 

 

 

でも、

 

ピストンコーティングで立ち上げた事業も

 

自動車のエンジン関連の仕事は減ってて

 

今は趣味に近いとか、、、

 

 

納期、1週間ほどで

 

預けてきました。

 

 

 

 

1週間後

 

引き取りに伺って

 

また楽しいお話を聞いて

 

受け取ってきました。

 

 

20年前のピストンに

 

最新のコーティング(^_^;)

 

 

 

 

エアムアイテクニカさんの

 

データで

 

ピストンリング溝も

 

コーティングしておいた方が

 

リングのスティックが起きづらいということで

 

全てお任せで

 

コーティングして頂きました。

 

 

系統として

 

聞かれれば

 

モリブデン主体になるそうですが

 

PTFEも入ってるそうです。

 

 

トップリングより上の部分は

 

1年くらい使うと

 

取れちゃうけどって。

 

 

 

 

ピストン外径も

 

測定します。

 

 

ちなみにEJ20Kのピストン測定箇所は

 

頭頂部より50,2ミリの箇所で

 

スカートのふちぎりぎりでしたが

 

EJ20〇シリーズの

 

ターボエンジンは

 

頭頂部より

 

40mmとの所に変更になってました。

 

 

出す前が

 

おおよそ91,92でしたが

 

コーティング後は

 

おおよそ91,96ミリで

 

 

 

限度値より上になりましたので

 

良しとします

 

コーティングの膜厚としては

 

0.02ミリ位でしょうか。

 

 

 

 

データどりのために

 

各部品の

 

重量を測っておきます。

 

 

#1ー368.41g

 

#2-369.40g

 

#3-371.14g

 

#4-369.70g

 

 

ん~3番が一番重くて

 

3g位重いのね~

 

 

 

コンロッド

 

#1-610.86g

 

#2-610.81g

 

#3-612.61g

 

#4-609.46g

 

う~ん3g位の誤差か~

 

しかし、、、

 

なぜ3番のみ重い?

 

 

画像はないが

 

ピストンピンも

 

#1-162.35g

 

#2-162.79g

 

#3-162.93g

 

#4-162.85g

 

 

ピストンピンは

 

ほぼ揃ってるけど

 

 

何故に

 

一番重いのが

 

3番に集中してるの???

 

 

 

 

3者合計すると

 

#1-1141.62g

 

#2-1143.0g

 

#3-1146.68g

 

#4-1142.01g

 

 

う~~ん(-_-;)

 

2~3gの誤差なら

 

そのまま組もうと思っていたんですが

 

 

さすがに#3だけ

 

5g重いのは

 

ナシだろうと、、、

 

 

急遽、重量合わせ。。。

 

 

 

ま~自己満足なのも

 

分かってますが、、、

 

 

重量バランスをゼロにすれば

 

途端に素晴らしいエンジンに

 

 

なるわけでもないですし

 

 

もし、そうなら

 

メーカーが

 

大量の部品から

 

組み合わせてやってますからね。

 

 

交差って奴でしょうけども

 

 

 

ただ、、、

 

5g削るのって

 

かなり大変です。

 

 

ピストンは

 

このピン下の部分が

 

応力のかかりづらい所なので

 

この辺を慎重に削ります。

 

 

参考にさせてもらってる

 

YouTubeや

 

先日たまたま

 

エアムアイテクニカさんで

 

見せてもらった

 

レクサスのピストンなんかは

 

この部分が

 

機械加工で

 

まっ平に削ってありましたから。

 

 

 

 

慎重に削っては

 

計りに載せてを

 

繰り返します。。。

 

 

 

 

コンロッドは

 

この頭の部分を

 

削ります。。。

 

 

ここも力のかかりにくい

 

部分なので

 

 

 

 

ひたすら

 

削っては測ってを

 

繰り返して、、、

 

3gほど

 

ピストン、コンロッド合わせて

 

削りました~(^_^;)

 

 

 

 

1番軽い

 

#1を基準に

 

2gの範囲内になりましたんで

 

良しとします。

 

 

 

ピストンピンも

 

2000番のペーパーで

 

軽くラッピング

 

 

 

キレイにして

 

 

 

ピストンの

 

サークリップ部分の

 

バリも

 

慎重にヤスリや

 

ペーパーで

 

研いで

 

ピンが手押しで

 

入るように調整します。

 

 

 

フルフローなので

 

常温で

 

ちょっときつめに入るようになったら

 

修正完了。

 

 

 

#3のコンロッドの

 

油穴も削って

 

浅くなったザグリを

 

追加工。

 

 

 

で、

 

洗浄液で

 

オイル焼けを洗浄。

 

 

 

このタイミングで

 

オイルパン類も

 

洗浄します。

 

 

 

オイルパンの

 

この部分には

 

整備解説書に載ってないけど

 

パッキンが入ります。

 

 

 

また、

 

メンドイ液ガスを

 

ひたすら剥して

 

清掃。。。

 

 

 

 

清掃完了。

 

 

 

キムチ鍋みたいですが

 

ストレーナーや

 

バッフルプレートを

 

洗浄液で煮込んで

 

洗浄。。。

 

 

 

キレイになったところで

 

今回はオシマイ

 

 

 

 

次は

 

組み込み前の

 

また、

 

測定作業かな~

 

 

 

 

 

 

でわまた