Garage4413には、Zでレースやりたいとか、サーキット走りたいというお客様がたくさんご来店されます
お客様がレースに出場するにあたり、偉そうですが、私が許可を出すようにしています。
何故かというと、危険が伴うスポーツだから。
私のなかで出場しても良いか、そうでないかの判断基準は
「自制心」
です。
技術レベルやマシンのレベル、いろいろあります。
車両のレベルはしっかり止まれて安全に走行ができるところになっていれば問題ないと思います。
ドライバーの技術も同じ。免許証を持ち、普通にドライビングできるスキルがあれば十分
しかし、その中ですぐにクラッシュしてしまう人、そうでない人、すぐに速く走れる人、そうでない人。
様々なパターンがあります。
ZチャレンジやZエキスパートなどの、サンデーレースは、皆さん趣味で走行されていらっしゃる方が大半
同じコースを共有して、他の人たちと競い合うスポーツです。
スーパーGTなどのレースと同じです
事故を起こしてしまう人、そうでない人、そこの違いは自制心にあると思っています。
あくまで、ナンバー付きの車両で、自走でサーキットへ行き自走で帰る。
そこがコンセプトのレース
ここからは例えです。誤解のない様に解釈してください。
筑波を1秒台で走る人も自制心があり、ギリギリまで攻めますが、そこにほんの少しの余裕があります。マシンを自分のコントロール下に置くことができるくらいの。
筑波10秒で走る人も同じ。今持っているマシンや技術レベルでほんの少しの余裕を持ち、マシンをコントロールできる状況で走ります。
ただ、1秒で走る人と10秒で走る人では技術レベルに違いがあります。
1秒で走る人は常に95パーセントの走行ができる人。たまに超えても105パーセント。10秒で走る人は80パーセント～95パーセントの走行。たまに限界を超えると120パーセントの走りになってしまいます。安定していないから。
しかし、自制心をコントロールして走行することで、常に95パーセントの走行にとどめることができると思います。練習をたくさんして技術レベルが上がると常に95パーセント。練習量が少なく技術が追い付かない人は常に80パーセントで走ることを目標にすることが大切だと思います。走行量をかせぎ、反復練習することで85パーセントになりどんどん速くなります。
クラッシュしてしまう人はどうしても瞬間的に限界を超えてしまう。
自制心をしっかり保つことが出来る人には、技術レベルがどうであれ、参加しても大丈夫と伝えています。なぜなら、自分の限界を大幅に超えないので、安全なのです。
自制心を保つという事は周りもよく見えているという事。
状況判断ができ、自分の限界の走りの1歩手前で走る。だから余裕が生まれて視野が大きく持てるという事。
レースで勝ちたいという気持ちはわかります。
ただ、
今持っているドライバーの技術
今持っているマシンのレベル
今持っている資金
これらを精査して、今、自分自身が勝ったと思えるベストなリザルトはどの順位なのかを考えてレースやってみたら良いのではと思います。優勝だけが全てではありません。
そうしたら、余裕が生まれて安全にモータースポーツを楽しめるのではと思います。
自制心をしっかり持って
よろしくお願いいたします
Garage4413 高村嘉寿